表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白き獣の幸せ探し  作者: 取兜
5/22

第0.5話 プロローグ4

         第0.5話 プロローグ4                                


 そして遂に少年達の初戦闘が始まる事となった。今回の戦闘は市街地で行われる。少年達は、戦闘に備え作戦会議をしていた。  現在少年の目の前では肩あたりまで伸ばした黒髪の少女が作戦の説明をしている。                     「では、これから作戦の説明を始める。これが私達の初戦闘だ、くれぐれも死なないでくれよ?大丈夫だ!私達はあの訓練を乗り越えてきたのだからな!」                              彼女は今回の戦闘の隊長であの男には、ブラックファングと言う名前の皮を被ったコードネームをもらったのだ。元々女子グループのリーダーをやっていたので男子1人に女子数十人と言う部隊では、必然的に彼女が適任であろう。そう思いながら少年は部屋の隅で膝を抱え寝始めた。            無理もないであろう。彼はあの日からずっと少女の中で唯一の男子として過ごしてきたのだ。生活リズムが違ったり話しが合わないのである。只、それでも殺し合いで生き残ったのが少年と少女10人程だったので大して気を使う事はなかったのだがある日、男が他の所から、数10人程孤児を連れてきたのだ。しかも全員女子である。そして少年の戦闘訓練よりもある意味地獄な日々が始まったのだ。

 数10人の少女が来てから数日後、訓練を終えてクタクタだった少年は汗と自分の血を洗い落とす為、シャワーを浴びにシャワー室へ言った。だがそこには看板が立ててあり、看板には(女子使用中、男子禁制)と書いてあった。そして少年は少女達がシャワー室から全員出るのを待ち続け、気が付けば夜中になっていた。              流石に遅いとシャワー室の扉を開けると中には誰1人居なかったのである。少年が来たとき、すでに少女達は全員シャワーを浴び終わっていたのであった。少年はその日とても寝不足になった。             他にも少女の集団から、嫌がらせを受けたり、挙げ句の果てには少女達全員に体を縛られ犯されたりしたのだ。          そして少年の心は、日に日疲れ果て遂に少年は笑え無くなってしまった。そして現在に至る訳である。              そして膝を抱えている少年に気づいた隊長が話し掛けてきた。


 「どうした?もっと元気を出せ!そのままでは生き残れる戦いも生き残れ無いぞ!」 


 《お前等のせいだろうが!》 


 少年は心の中で叫んだ。叫ぶ気力すら出ないのだ。隊長を無視して眠り直そうとしたその時、鐘の音がなり響いた。作戦開始の合図だ。そして隊長が叫んだ。     


 「皆!遂に私達の初戦闘の時だ!気合いを入れて行け!」


 「「「ウォォォォォッ」」」  


 少女達の声が響き皆それぞれが配置に着いて行く。それに続き少年も配置に着く。そして少年達は戦場に向かい進撃を開始した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ