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螺旋状の恋患い
永遠なんか無い、ねえそうでしょう?
涙ながらに訴える君の顔を両手で掴んで僕は叫ぶ
そんなことないさ、何があっても僕は君の味方だよ
それでも君は泣きながら、決して僕の顔を見ようとはしない
僕の手を払いのけ、零れる涙を隠そうともしないで赤い目で僕を睨みつける
嘘吐きね
刺すような君の言葉が僕の鼓膜を殴る
優しい言葉を並べ立てておきながら、いつか私の前からいなくなってしまうくせに
僕にはどうして君がそんなに疑り深いのか分からない
でもそんな君を包み込みたいくらい好きなんだ
そう思った
だけど光の無い君の目を見ていたら何も言えなかった
何も言えなかったから黙って君を抱きしめた
僕は目を閉じていたから君がどんな顔をしていたか分からない
だけど君は何も言わずにされるがままになっていたから、きっと
君に受け入れてもらえたかな
永遠なんか無い、そうかもしれない
だけどこの僕の気持ちは半永久だから
まずは一緒にいてみようよ