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奇跡ですか? では申請書にご記入下さい  作者: 天笠恭介
第四章 賽は投げられていた
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幕間 守りたかったもの



 それは見るもの全てを魅了する光景だった。ありえないほどに絶妙なバランスの上に成り立つそれは、おそらく少し触れるだけで全てが壊れてしまうだろう。

 それほどまでに繊細で儚く、しかし驚くべきほどの存在感と神々しいまでの魅力を備えている。


 おそらくそれを完成された美というのだろう。それ以上何をする事も許されない。ただそうある事が全てで、そうあるべきもの。

 偶然が生んだ産物でありながら、その調和は長く続いていくのだと錯覚していた。本当は、それが出来た時からすでに壊れ始めていたというのに。


 だからその時になって。それがもう後わずかで失われるのだと気が付いてしまったとき、どうしようもなく惜しいと思った。惜しいと思ってしまったのだ。


 だからわたしは――

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