エピローグ それからの事
「今回は警備ロボットの第一人者である、河合陽太さんにお越しいただきました!よろしくお願いいたします!」
「よろしくお願いします。」
「では早速インタビューの方をさせていただきます、河合さんの制作された警備ロボット、そしてそのロボットに使われている、完璧と呼ばれるほどのシステムについてなのですが……」
「そんな大層なものじゃないですよ、大体のことは旧式とあまり変わりはありません。ただちょっとハッキングに強かったり監視だけでなく警備も出来るようにしただけです。」
「なるほど、どうしてそれを作ろうと思ったのですか?」
「これは僕の実体験なのですが…………」
長時間に渡るインタビューは、僕が五年の月日をかけて作り上げた警備ロボットを、根掘り葉掘り聞いてくる。
「…………それでは!今回はここまで!改めて河合さん、ありがとうございました!」
「はぁ、疲れた。」
収録部屋を後にした僕は自分の肩に手を置く。
「お疲れですか?」
「ああ、アリス、ありがとう」
「いいえ!」
今日も素敵な笑顔を見せてくれる。
「それじゃ、帰ろうか」
「はい!今日はひなた様の好きなオムライスです!」
「お!アリスのオムライスは世界一だからな!」
「えへへ!照れます!」
「顔、赤いよ?」
「夕日のせいです!」
顔を赤くしているアリスと、そっと口付けを交わす。彼女は照れくさい顔をして微笑む。
「一緒に帰ろう、アリス」
「はい!……愛していますよ、ひなた様!」
「僕も愛しているよ、アリス」
手を繋いで家に帰る、これが僕らの日常だ。
記憶の一つ一つは、何年後かにはきっと綺麗な思い出になる。でもその中には苦しいものだってあるだろう、全て投げ出したくなる時だってある。人生は僕らの味方をしてくれない、それでも諦めずに歩き続けたら、きっと、どんなモノより価値のあるものになるはずだ。時には止まってもいい、寄り道をしたっていい、うずくまってもいいんだ。でも諦めないで、ゆっくり歩いていこう。ずっと、ずっと、歩んで振り返って、そっと、そっと。ほら、君の瞳は何を見る?ほら、君の想い出を刻んで。




