1:設定を考える
はい、ではまず小説を書くときに最初にすることはなんでしょうか?
――そうです、設定とかプロットを作りますね?
まずは設定を作らないと何もできません。プロットなどを作らないという人も多くいますが、「ここはどうだったっけ」となりがちですのでこれを見て一度設定集のようなものを作りましょう。
さて、設定集などの作り方ですが……私の場合、抑えるべきポイントは5つほどあります。
1:まずは全体像をメモにまとめる
2:その全体像から伝えたいことを抜き出す
3:キャラの属性は盛りすぎない
4:舞台設定はわかりやすく作る。
5:作るときは5w1hを意識する
です。
それでは、1つ目から順番に解説していきましょう。
1つ目について:これは最初に何を書きたいか、どのジャンルを書きたいか、それはどう始まってどう終わるか、間に何があるかなど思いついていることをメモすることで今後設定やプロットを作るときに楽になるからです。
最初に思いついたことをメモしておかないと「あれ? あの時思いついたのってどうだったっけ?」みたいになります。これではせっかく思いついた面白い設定も台無しです。それを防ぐためにも思いついたものはメモすることが大切です。
こうしてメモしていけば上記の通り大切なアイディアを忘れなくて済みますし、設定で矛盾しているところも見つけやすく全体像が見えているからこそ書きやすくなります。
2つ目について:1でとったメモから書きたいジャンルとストーリーが決まりました。では、その物語から読者に何を伝えたいのか考えましたか?
自分がその物語を書いて読者に伝えるのは何ですか? ただただ「楽しい」とか「悲しい」とかじゃ物語全体も微妙になってしまいます。だからこそ、まずは作品を通してのテーマを決めましょう。それを主軸にしていくことで作品にまとまりが出て、終着点も決まりやすくなります。
3つ目について:メインヒロインどうしようかなぁ……そうだ、ツインテールで眼鏡かけててツンデレで、メシマズで巨乳でアホ毛とアホの子にしよう! では、このキャラは果たして書く上で描写の自由度が高く、読者がすべて把握できますか?
答えはノーです。
このように属性なりキャラの境遇なりをぶっこみすぎると読者も、ましては作者まで訳がわからなくなります。なので色んな属性をぶっこみたくなる衝動を抑えて、特徴的なのを3つくらいにすることにしましょう。裏設定で他のはつけておけばいいのです。これをするかしないかでキャラの描写の自由度が高くなり、「このキャラはこうだからこのシーンには合わない」となることを避けれます。
4つ目について:じゃあ、キャラも決まったしあとは舞台設定だけだ! じゃあ~、お金の単位は○○にして、△△がなになにで、そこに□□が~……では、これを読者と作者は忘れずにいれますか?
答えは先ほどと同じくノーです。
舞台設定も詰め込み過ぎると訳が分からなくなります。舞台設定は基本的に国の名前、あとは通貨の名前、政治の動向くらいで止めておくべきです。どこに何ああるかなんて物語が進んだときに出していけばいい情報ですから、最初に説明文くさくならないためにも初期の舞台設定は最低限にしておきましょう。
5について:物語を基本的に構成するのは……
1:いつ(When)
2:どこで(where)
3:誰が(who)
4:何を(why)
5:なぜ(why)
6:どのように(How)
この5w1hと呼ばれるものです。いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように。この順番で設定を考えていくとまとまりやすく、ストーリー性もいいものが作れるでしょう。
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