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新学期

今年は早咲きだったなあ、と、散りかけの桜をふと眺める。


今日から新年度。高校2年生になる。かといってこれからやることは変わらない。千春は単語帳に視線を戻してabscond、abscond、とぶつぶつ呟きながら坂を登る。



この急な坂を登って下り、そして桜並木を10分ほど歩けば、日本トップクラスの名門校、漆原学園高等学校が存在する。




(勉強するにしても、今日は少し早く来すぎた。)



7時になりかけの腕時計を見て、千春は目を擦った。

眠気覚ましにパチンと自分の頬を叩く。

古びた趣のある校門をくぐり、朝練の準備をする同級生を横目に、自習用に開けられている教室の席に座ると不思議と眠気も飛ぶ。

千春の朝はここから始まると言っても過言ではない。

分厚い英語の参考書の186ページを迷いなく開いて、問題解き始めるとすぐ、ずぶずぶと深く、集中の沼に落ちていく。

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