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第1章 フタリノアサ part1

パート1。湊海の三話目。朝ですよ〜。

――――――夜が明けて間もない朝、何のことはない普通の朝。

―――――いつも通りの朝。彼らにとっては特別な朝。

――――彼らはこの日から変わっていく…。

―――この日は特別なものへと変化していく。

――いつも通りに過ごしてきた。今までも、そしてこれからも変わることはないと思っていた。

―それでも彼らの世界は変わっていく。彼らの心や感情、葛藤を無視する形で……。


ピピピピピピピ

アラームが部屋に鳴り響く。朝4時頃。俺はその音で目を覚ます。

俺は蒲団から手を出して音の発生源を、探した。

かちっ

俺はアラームを止め、起き上がりつつ伸びをして、


「ふう。もう朝か・・・。」


言うと同時にあくびがでた。


「さて、と。あいつは起きてんのかな?っと」


俺は蒲団から跳ね起きて、ドアへと向かった。

ガチャ

俺はいつも隣の部屋で寝ているであろう親友を起こしに行く。

この行為は日課として体にしみついてしまった。

頭をかきながらそいつの部屋のドアをノックする。が、返事がない。

しょうがないので部屋に入り、実力行使で起こしにかかろうとした。

いざ入ってみれば

ピピピピピピピピ

ジリリリリリリリ

ピッピッピッピッピッ

アサですよ〜

朝だ!起きなければ死ぬぞ!

などなど・・・

こんなに大音量でアラームが鳴り響いているのにもかかわらず、親友は死んだように眠っている。


「な〜んで、こんな大音量でもこいつは寝れるかな?」


ひとつずつアラームを消しながらぼやく。すべて消し終え、蒲団を持つ


「おら!起きろ知也!」


怒鳴りながら、蒲団をひっくり返す。親友――知也――は床に転がり、壁に激突した。


「んぁ〜…?…………………おはよ〜」


寝ぼけ眼をこすりながら、未だに寝ているんじゃないのかというような声で、挨拶してきた。


「……って、まだ4時じゃん!新聞屋さんが来る時間じゃん!早すぎだよ〜。」


たしかに。知也の言っていることは正しいが、俺はおまえの都合など知らん。なので、早めに用事を伝えることにした。


「知也!ジョギング行くぞ!」


こんな朝早くに起きた理由―――実際は、今日という日は特別なので、緊張して大して寝てないだけ―――は、寝不足を解消するために運動をしようと思い、一人じゃさびしいから、知也も誘って、話しながら楽しく走ろうということのためだった。


「いや、行かないから・・・。」


即答だった。しかし俺は諦めが悪いので少しばかし、意地悪を言ってみた。


「来ないなら、朝飯は抜きだな…。」


「すいませんでした。喜んで行かせていただきます。静様〜。」


またしても即答だった。親友よ、お前それでいいのか・・・。






三話目です。朝4時に起きる二人の(つわもの)のお話です。

嘘です。こんな時間には最近はめっきり起きれません。修学旅行の日ですら寝坊して遅刻をした作者です


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