第0章 ヒトリノハジマリ side:A
はじめまして、町渓湊海と申します。この小説は成長をテーマに書いてます。小説を書くのは高校生以来ですので、誤字・脱字が目立ってしまい、見にくくなっていましたら、お知らせください。
――――――雪が降っていた。
―――――雪は徐々に積もっていく。
――――いつもなら色彩の多い街並みが、単一色、白色になっていく。
―――新雪が積もった道に、一人の女性が歩いていた。
――どこへ向かっているのか、なにを目指しているのか、その女性は涙を堪えながら、ただ白い世界を歩いている。
―女性の足が一件の建物の前で止まった。
教会だった。白い世界の中にある、白い教会。
その前で彼女は立ち止る。なにをするでもなく、彼女はただじっと教会の入り口を見つめている。
「………ごめんね…………。」
そう言いながら彼女は、教会の入り口に何かを置いた。
毛布に包まれている「何か」を。
包まれていた「何か」が、女性の声に反応したのか身じろぎをした。
そのせいか、毛布がはがれ、「何か」が顔を出した。
子供だった。それも生まれて間もないであろう赤ん坊だった。
なぜ彼女はこの雪の中に、赤ん坊を置いていくのだろうか?
だが、不幸なことに周りには人っ子一人見当たらず、そんな当たり前のことを尋ねるような声は一切なかった。
「…ごめんね……。」
そして彼女は元来た道を歩き出す。一人の赤ん坊を置いて……………。
その日、その赤ん坊は、独りになった。
というわけで一話目です。うーん、小説って難しいですね。自分の思ったとおりにかけずに四苦八苦してます。まだ始まったばかりですが、どうか楽しんでいただけますよう、誠心誠意頑張らせていただきます。