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回想
今日は化学のノート回収を頼まれた。
クラス全員分のノートはさすがに重かったので、女の子達に手伝ってもらうことにした。
「今度の日曜クレープ食べに行かなーい?♡」
「彼氏のプレゼント一緒に選んで欲しくてー、ねぇシュンおねがーい♡」
「ねぇちょっと、今私がシュンと話してるんだけど」
「はあ?クレープなんか1人で食べに行けば?」
「はー?彼氏のプレゼント?自分で選べよ」
女子とは恐ろしいものである。
この十数年で僕は女子の怖さを思い知ってきた。
~幼稚園~
「ちょっと!今、シュンくんと遊んでんのまなみなんだけど!!」
「シュンくんはみんなのシュンくんだよ!!独り占めしちゃダメなんだよ!!」
~小学校~
「今日は~、あいの家で遊ぼ~~」
「え~、ななみの家だよね~~」
『ねぇ!どっちにするの!?シュンくん!!』
今までずっと女子の修羅場に巻き込まれてきた。
修羅場時の女子は本当に恐い。
いつもの可愛さは消え失せ、獲物を狙うハンターの目になる。
まさに女豹……
まぁそれでも、女の子は俺に優しくしてくれるので、仲良くしている。