俺の妄想
ある日の放課後、気分が悪くなり、保健室で寝ていた。
起きると辺りは暗くなっていた。
6時に時計が差し掛かった頃、俺は帰ろうと思い下駄箱に向かって歩いていた。
人気はなく静まり返った廊下には俺1人だけだった。
まだ気分が良くならず、咳き込み始めたのでマスクを付けていた。
すると、廊下の奥から藤崎先生が歩いてくるのが見えた。
「おう、速水。今帰りか」
「あ、はい…ゴホッ」
「なんだ速水、お前風邪引いたのか。もうすぐ中間テストあるから気をつけろよ」
そういうと先生は俺のすぐ目の前まで歩いてきた。
「あ、あの?」
「風邪を治すには、人にうつした方がいいって言うだろ?」
そう言うと先生は、ふっと笑い、マスクの上から口付けをしてきた。
突然のことに驚いた俺は硬直していた。
すると先生は直ぐに先程の妖艶な顔とは打って変わって、元の明るい先生に戻った。
「ほら、早く帰んないと校舎閉まるぞー」
先生の声にはっと気が付き、俺はそのまま帰路についた。
あれは、幻だったのか。
先生の顔がすぐ近くまできて、俺に口付けをした。
さっきまで保健室で寝ていたし、寝ぼけてうたのだろうか。
だとしたらどんなに良い夢だろうか………。
と、ここまで妄想した。
今は政経の時間。
次は藤崎先生の化学だ!!!
正夢になってほしい!!!!!!