プロローグ
三作目です。もし、よければ見てください。
最悪だ、何で俺何だ?
最初はそう思った。俺の名前は霧条 刀夜。名前の割に体は生まれつき弱く、学校にはあまり行けなかった。
しかし、今回は極め付けだ。
「残念ですが、あなたは【化病】に感染してしまいました」
2069年。人類は、突如現れた病、【化病】に恐怖した。特効薬を、打たなければ1週間で理性の無いただの化け物になる病。しかも、その特効薬も一気に投与すると逆に悪化するのだ。一度、それをやってしまった国は10日間で、地図から消滅した。治療方法は、10年かけて毎日特効薬を適量で投与する以外ない。
「では、こちらの【投与カプセル】に」
「・・・はい」
【投与カプセル】とは、感染者を集中治療するために開発されたカプセルの事だ。中に入ると人工冬眠させて、時間経過をなくす事ができる。
まぁ、肉親には妹が一人しかいない。とりあえず、メールだけ送っておこう。
「では、10年後また会いましょう」
それが、俺の最後の記憶だった。
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「・・・うーん。10年たった感じがしないけど・・・」
俺が起きたということは、たったんだろう。
「でも、誰もいないけど・・・?」
変だよな。さすがに?
「すいませーん、誰かいませんかー?」
応答無し。妙だな、時計も止まっているし・・・よし、外に行ってみよう。
「受付にも、誰もいないけど・・・えっ?」
受付前の待合室、そこからは外が見える。しかし、信じられない。信じたくない。
「何で、崩壊しているんだ?」
そこには、あらゆる建物が崩壊している世界が広がっていた。
2~3週間後に更新します。




