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世界は終わりを迎えファンタジーへと改革したようです。

ガタンゴトン~ガタンゴトン~


今日もいつも通り学校に行く。最近ハマっているゲームをやりながらチラッとまわりを見てみる。この電車はいつも空いているが見る人は皆同じだ。仕事の電話を大きな声でしゃべっている人。その隣でうざったそうに本を読む女子学生。音楽を聴いているのかイヤホンから音が漏れている男子学生。耳鳴りがしそうな声でしゃべる女子生徒たち。いつも通りだ。


……学校の駅に着いたみたいだ。僕は荷物を持ち電車から降りる。扉が開くといち早く席を取ろうとしているのか電車から出ようとしている人を無理やり掻き分けながら入ってきた。おそらく席に座ろうとしているのだろう。しかし、掻き分けられる身としてはうざったいものだ。そんなこんなで駅についた。少しばかり憂鬱ではあるが仕方がないだろう。



……寒っ

まだ昨日の雪が残っている。車の廃棄ガスがついているのか、所々黒くなってしまっていた。

おっと!

危ないな、下がかなり凍結してしまっているみたいだ。転んでしまいそうだった。まわりの人を見てみると歩きスマホをしている人がちょうど転けていた。やっぱり冬は寒いな。だけど夏よりはいい。暑いのよりはいいだろう。そう自分に言い聞かせてバス乗り場へと歩きを速める。


……バスを逃してしまった……下が凍っているからとゆっくりと歩き過ぎたようだ。次のバスまで10分以上ある。寒い中待っているのはきついが今日は自転車の動かせるような状況ではないだろう。おとなしく待つしかないだろう。電車でもやっていた携帯ゲームをやって待つ。


……遅い……


……やっときたか……道路が凍っているからバスが遅れてしまったようだ。僕の逃したバスはいつもの一つ前のやつだったようだ。今日は電車の遅延やらでいつもの時間に交通機関が遅れているようで、なかなかいつも通りにいかない。おかげで寒い中バスを待たされた訳だが。そしてバスにのっていつも通りにゲームをする。



………学校に着いたみたいだ。今日は部活があるわけでもなく、とても憂鬱だ。しかしながら部活ができるような体ではまだないのだが。


そんな事を考えながらも教室へと足を運ぶ。おそらく教室はまだ開いていないだろう。クラスメイトはめんどくさがりなのか教室の鍵を取りにいかない。かといって僕が取りに行くのもしゃくなのでトイレに入り時間を潰す。……まあ、鍵を取りにいかないのは僕も同じなのだろう。トイレに行くまでに少しばかり距離がある。理由としては大体近くのトイレはクラスメイトが入ってきたりするので落ち着かないのだ。別に彼らが何をするというわけではないのだか、なんだか嫌なのだ。


……トイレですら息が白い……なぜ旧校舎に暖房を着けてくれないのだろうか。新校舎には廊下にまで付いているのに……まあ、トイレにいる間だけだ。我慢しよう。いつものようにトイレを済ましたあと、ゲームをする。全くいつも通りだ。



……そろそろ開く頃だろう。


10分ほど時間を潰したのでもう開いているだろう。あと10分でホームルームも始まる。そろそろ教室へと向かったほうがいいだろう。ゲームのほうも一段落した。


ガラガラガラ


いつも通り誰かが話かけてくれるということもなく、一瞬みられただけでまたゲームやら遊びにもどっていった。………一応学校内スマホ禁止なんだけどなぁ、まあ僕が言えないが。しかし、堂々とやり過ぎではないだろうか。いくらこの時間帯に先生がこないからいって大音量でゲームをやっていたら絶対見つかると思うけどな……見つかってしまえ!っと思いながら僕は本を読み始める。いつも読んでいるサバイバルホラー物だ。やっぱり教室はほどよく暖かく、ちょうどいい。とても快適だ。……この煩わしいクラスメイトがいなければだが。


僕は人を信用していない。家族は別として、考えていることがわからないことがとても怖いのだ。善意で絡んで来てくれているのかはわからないが一年生の初めの頃、話かけてくれる人はいた。しかし、あまり対応せず、必要最低限以外喋らないのは不気味だったのだろう。しかし、いじめられるというわけでもない。人が寄り付きにくいような鋭い目付きをしていて、(

ただ単に目が悪いだけ)一人でいるような人間に手を出すような無駄なことは馬鹿でもしないだろう。


……教師が入ってきた。携帯ゲームをやっていた奴らは急いでしまっている。なぜ教室でやるのか、僕には少し理解できないが、そんなもんだろう。ホームルームが始まる前に今日の授業の教材を持ってこなければ。後ろにロッカーがあるのだが、全てロッカーに置きっぱなしである。どうせ勉強などやったところで意味がないし、なによりこの学校では授業さえ真面目なふりをしておけば卒業できるだろう。なにより、僕は勉強ができない。全てができないわけではないのだが


……ホームルームが終わった。特に必要でもないことを長々と話していたが別に必要ではないだろう。ここで僕の説明を挟んでおこう。僕は基本的に人を信用していないことはいったはずだ。それに追加して僕は自分のことを二つあると考えて行動している。一つは人と話したりするような自分。もう一つは押し込んでいるような合理的な考え方。人を殺すことも辞さないような危険な考え方だ。これを家ですら基本的に出すことはないし、誰も知らないだろう。だろうというのは前に不良に絡まれたときに無意識的に出て来てしまった。無意識的に徹底的に潰さなくてはと考えてしまったのか(殺さなかったのは恐らく殺す方法がなかったのと、殺してからのデメリットのほうが大きかったのだろう)少々やり過ぎてしまったことがあり、そこから出て来ていないはずだ。


一時間が始まった。現代社会みたいだ。この先生はすごく苦手だ。何故なら……


「先生、自分前回休んでいるので提出しらなかったのですが……」


「いや、提出してなかったのが悪い、課題を新しくやってくれ」


いやいや無理でしょうってまず、休んでいる分そこの部分きいていないっての。……まあ、課題はやるけどね。この先生は課題がおかしいんだよね。教科書ここからここまで写してこいとかむりだろ、なんておもいながら席につく。面倒なことはお断りだし、面白いこと以外興味が欠片もないがゲームだけは別だ。ボイスチャットもするし、楽しければなんでもいい。別にコミュ症とかではないし、ようは楽しければどうでもいいのだ。


なんやかんやあり、三時間目の英語になった。そして、これが僕たち、いや、()()()最後の普通の生活であった…………

誤字があれば教えて欲しいです……

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