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3世代『〇〇』旅行記~異世界行ってチートになっても親父と爺ちゃんには勝てませんでした~  作者: othello
第1章 『まずは仲直りしましょう』→男はあれで語り合う
9/20

№009

定期更新です!先週月曜日に一回更新しているので、7日連続更新なのに8日連続でやってしまいました。ので、もし見忘れていたら戻ってみておいてください

「じゃあ、喧嘩しようかのう」


 僕は、じいちゃんの言葉に呆けてしまった。


「そうだね。朋友、君が皇宮防衛12星座だったんんて知らなかった」

「・・・い、いや。たった1年ですよ、父さん。クビになっちゃいましたし」

「・・・まあ、13番については僕も聞いているからね。それに別に(あや)()様と彩音様はむしろ会いたがっていた気がするけどな」

「今更どんな顔して皇居行けばいいですか・・・」

「なんじゃ、朋友。わしだけでは不満か?」

「・・・いえ、ぜひともやらせてもらいます」

 僕はため息をついた。

 やめればいい?そんなこと言おうものなら準備の間もなく即開始だよ?


 ※※※


 実はここでちょっと前の土下座へとつながる。

「さて、君たちが全員起きたところでこれから報告書と言うか、始末書を書くわけだけど・・・」

 父さんがそんなことを彼らの前で言う。

 すると全員の顔が真っ青を通り越して真っ白になる。このままだと風吹いたら崩れて砂になりなりそうだな。

「まあ、それはこれから始まる父さん対朋友の試合を見てからにするとしよう。まあ、結界父さんと自分で3重に張ってあったからすぐに直せるだろうけど」

「え!もしかして、父さん・・・」

「安全第一だからね」

 父さんはボウにそう言ってほほ笑んだ。

「あ、でも、朋友の家は仮結界だから手が滑ったら修繕前に結界消えちゃうかも」

「…本気でやれと?」

「まあ、出し惜しみはしないでね。と言う激励かな?」

 それ脅しっていうのですよ父さん僕はため息をつきながら公園に併設されたサッカーグラウンドへと重い足取りで向かうのだった。


 ―――マスター。疑似スキル騎乗を消滅前に『暴食』に食べさせて『強欲』によって手に入れようとしたところ『召喚』に統合され特殊効果『召喚獣強化』へと変化しました。

 なんかすごいことになちゃった。まあ、まだ使役している獣はいないからいいけど。

 ラプラス、そういえば朱雀こと「テトモンド」の邪気抽出。あれどうなっているかな?

 ―――既に完了し、現在ほかの四聖獣の邪気を注しております。また、それらに取り込まれた4天王はこちらで捕食してよろしいですか?

 構わない。しかし、どうしたもんか。四聖獣なんて最高神にでも和えせばいいのかな?

 ―――・・・。

 ねえ、もしかして勝手に何かした?

 ―――・・・起動式紋章『強欲』の名の下に眷属としました。

 おい!まさかの手下にしちゃったよ。まあ、いいけど。まあ、最高神に聞いて返せと言われたら返せばいいか。なんか、あんな邪神に操られるのが四聖獣とかちょっと許せないし。

 ―――さすがマスターです。そこにしびれる。あこがれる―!

 もう無視します。

 ―――あ、それとマスター。先ほどこちらに干渉してくる概念を観測しました。繋ぎますか?

 干渉してくる概念?なんだそりゃあ?

 ―――名のある人、物などがその器となる肉体や物を失っても力だけが認識され続け、神と人の領域の境目を漂う存在です。今回干渉してきた概念は元は物だったようですがかなりの力を主有しています。付喪神のような年月による進化者ではなく、神器のような超越存在と予測されます。

 へえ、けっこうおもしろそうだな。まあいい、これからじいちゃんと戦うんだ。力はあってそんじゃない。まあ、メリットがあればだがな。

 ―――しかし、マスっ!ま、待ってください!まだあなた・・・

 ―――すまないね、旦那。こちらとしては第3者の介入は好きじゃねえんだ

 ほう、それは気が合いそうだな。

 ―――・・・へえ、それはうれしいな。俺、元は神に創られた指輪で悪魔を操る目的で作られたんだ。知ってるか?悪魔ってな、あれ初代召喚神の創生魔法が暴発して世界に干渉して欲望や嫉妬などの負の感情が固まって意志を持った魔力の塊なんだぜ?

 ああ、そう言えば天使と悪魔は人間の正と負。どちらかを固めたかによって変わるって聞いた気がする。

 ―――まあ、そのあと今はお前さんが座っている魔神の初代が世界にも刺激は無くてはつまらんだろうということで俺と言う触媒を作り出し悪魔の弱体化と対存在。まあ、聖職者たちだな。それを作った。けど人間は弱すぎる。むしろ率先して悪魔にの取られる奴がいるんだよ。

 ああ、いるいる。俗にいう吸血鬼とかのモンスターな。

 ―――初代魔神は亡くなる時に7つの大罪として悪魔を概念分別して弱体化させえて俺を壊した。まあ、俺がしたえるにふさわしいやつが現れたらそいつと契約して器を戻せるようにはしてもらったんだが、いいやつがになくてな。それに、魔神になるやつもいない。そんな時お前を見つけた。お前なら面白そうだし、何より魔導が使える。俺の効果として魔導の循環並列化、具現化補助、悪魔召喚による魔力と魔導力補充。あとは長年生きてきた経験話とかな?

 きみ、意外と面白そうだな。よし契約使用。

 ―――お、話が速くて助かる。じゃあ、『契約』と名付けを。


 すると、再び視界にパソコンで文字撃つように文字がどんどん表示される。

 〈魔神の指輪〉より契約申請が来ております。契約しますか?YES/No

 へえ、魔神の指輪じゃあ、名前は・・・「ソロモン」


 ―――おお、初代魔神と同じ名か。まあいい。『汝との契約はここに成立した、貴様を我主に向ける』

 すると、僕の左に薬指に黒と銀の指輪が現れた。

 ラプラス、鑑定。

 ―――・・・むう、わかりました。マスター、私あんな奴に力で負けないくらい強くなりますから!

 はいはい。僕はそう言って指輪の基本情報(ステータス)を見る。


 〈魔神の指輪〉:ソロモン  契約者:織田 朋友

 装備効果:魔導の循環並列化、具現化補助。悪魔召喚。魔界魔力供給。魔界転移。神気循環並列化、法則無視補助、空間歪曲。大罪補助(並列展開可能:2)(眷属付与)(眷属大罪特化覚醒)。覚醒補助。成長補正。各種耐性超上昇。など(現在上記のみ使用可能)

 神智学(マナス)効果:魔物解説、人生相談、戦術相談、偽善者。



 ・・・なにこれ?


 僕はもう一度鑑定しなおした。


 うん。変わらない。


 めっちゃ優秀。地味にネタもの一個入っていたけどそこは無視しようかな。

 でも、神智学効果か。確かラプラスの名づけによって神智学得ていたような?

 ―――はい。私は能力統合・管理、能力発動短縮化(体内)・能力所有者補助、並列思考、演算能力万倍化、奉仕者です。

 なんか、ラプラスもすごいんだね。でも最後の○○者ていうのは神智学を持つからあるのか?

 ―――なんかとは失礼な。ぷんぷん。・・・えーと私の奉仕者やソロモンの偽善者ですよね?それはですね、私たちの二つ名のようなものです。それがどういうものか一言で表す時に用います。私はなたのお手伝いがしたいので奉仕者です。

『俺はまあ、初代魔神の所有物だったからかな?あれは、どの神よりもすごかった』

「!」

 急に声が頭に響き僕は思わず驚いてしまった。

「ラプラスか?」

『ああ、心でしゃべってかまわないぜ。誰にも聞こえてないから。』

 そうか。じゃあ、これで。まあ、初代魔神も気になるけどまずは調整かな。まずはじいちゃんとの喧嘩だから。

『あれはやばいぜ。そこがみえない。というか、あれって・・・』

 どうかしたのか?

『いや、気のせいだと思う。だけどあれはやばい。俺でも底が見えない。』

 そんなにすごいのか。ほんとに手を抜こうものなら首が飛ぶな。

 ―――シャレにならないですマスター。


 それから僕はソロモンと細かい調整を行い。

 ついに、じいちゃんの前に立つのであった。


 ※※※


 空風が吹き、砂埃が二人の頬を撫でる。

「爺ちゃん、今ならわかるよ。爺ちゃんが底知れないんだって」

「そんなのは前からわかっておろうに」

「いいや、前は漠然とすごいとしかわからなかった。雲の上の存在だと思った。けど今はその力の深淵をのぞけるくらい、入り口の近くあたりまではこれているということだよ」

「ふむ、まあ、確かに同じ雲の上の人になったわけだからな。」

「?どういう事」

「わしに本気を出させればわかる」

「じゃあ、頑張ってみるよ」

 そう言って二人は準備運動のようなことを始めた。

 これは喧嘩。よって本音で語りたくば、本気で拳を振うことである。

「では、そろそろはじめようかの?」

「ああ、何時でもいいよ爺ちゃん」

「それが油断でなけばなけれ無いならばいいが・・・」

「ッ!・・・くそ」

 こうして、喧嘩は祖父の高速移動による正拳突きより始まった。

 これを朋友は寸前で避けてそのまま腕をつかみそのまま背負い投げをする。

 既に魔導は使い、軽くだが神気も循環させている。

 今の朋友の背負い投げは音速に域には手いた。しかし、じいちゃんは体をひねり腕を抜くと、そのまま少し離れた地点に着地した。

 なんだ?今爺ちゃんの腕に違和感を感じたような・・・

 そんなことを考えていると、じいちゃんの拳が溝に迫っていた。

「クッ!」

 僕は神気の一部を不安定にし、体内圧縮された魔導を後ろに放出よって、ゴムのように伸びる鎧を想像して作った神気を魔導によって引っ張らせて後方へ飛ぶ。

 しかし、寸前で避けたとはいえ爺ちゃんの拳。起こった風は台風並み。

 空中に逃げた自分はそのままより遠くに飛ばされる。

 無論、ラプラスの補助があるため着地と跳躍距離は再計算済みだ。

 僕は、空中で体勢を整えて静かに着地した。

「さすがわしが基礎を叩きこんだだけはある。それにかなりの修羅場を超えたな?たたずまいは儂の戦ってきた猛者と同じじゃ。しかし、それでは所詮強者止まりじゃぞ?」

 そう言って、じいちゃんは再び拳を構える。

「この技は知っておるだろう。わしの十八番。そして、わしの力を最大限に発揮できる技じゃ」

「!ま、待って、オヤジ。それは・・・」

「黙っとれ、叡二!あやつ、全力を出さないきじゃからな。ここらで『死』を見せてやる」

「・・・じいちゃん」

 僕はあれが何か知っていいる。

 織田家六式 格闘術 奥伝 『山崩し』

 織田家六式の中で死蔵の奥伝と呼ばれる技の一つ。

 織田家格闘術には基礎の型と伝技と呼ばれる2つがある。無論、基礎の型は戦いの型だ。

 と言っても形だけで織田家の人間は初伝と呼ばれる技をいきなり覚えさせられる。

 織田家六式はそれぞれに四段階の技がある。簡単なのから初伝・匠伝・奥伝・神伝。

 実はこの初伝。一つ使えるだけで戦国時代に一騎当千とよばるものだった。

 匠伝も織田家の家系を遡っても半分いるか、奥伝に至っては一割もいないらしい。

 そして、織田家の中で神伝へと至ったのはこの世で三人だけ。

 ご初代、信長、そして爺ちゃんこと靖国。

 初伝は最低でも千の敵を吹き飛ばすだけの力を持ち、匠伝は戦国時代において一国を潰すと言わしめた。そして、奥伝。これは天変地異を起こす。神伝に至っては、神殺しとも言われている。

 神をも殺す技。それを放つ人の肉体がふつうであるわけがない。

 改めて爺ちゃんを見る。服の上からだと引き締まっていることしかわからないが、ラプラスが先ほどからの何も言わないからよくわかる。

 ・・・今の自分では測ることすら敵わないと。

 ―――マスター、あれはなんですか?・・・最高神?いや、それ以上の力を内包しています!しかもあれで、能力開放度三〇パーセントですよ!

 はは、まさかそれだけとは・・・爺ちゃんすげえな。仕方ない。・・・黒で行く。

 ―――ッ!了解、モード『黒』起動。神気完全遮断。魔導路完全開放。

 大きく心臓が跳ね、自分の体を覆ていた膜のようなものが光となって消える。

 そして瞳を真っ赤に染め上げ、服が神々によって作られた服へと変わる。

 その上に漆黒のローブを僕は羽織り、黒の大きなオーラが僕を中心に圧縮されるのがわかる。

「魔導力完全制御。モード『黒』」

「・・・!ほう、これは久々に期待できるかの?」

 ―――マスター、おじい様の能力開放度四五パーセントまで上がりました。それと、拳に高エネルギーを確認。圧縮率九〇パーセントと思われます!

「起動紋章:暴食、強欲。魔導:指定なし、巨大空間、形成」

 僕の右手と左手に二つの紋章が現れる。それを確認すると、じいちゃんの方を見る。

「準備はいいようだな。行くぞ!」

 ―――マスター!きます。

「織田家六式 格闘術 奥伝 『山崩し』!」

 そして、じいちゃんからは青白い光を漂わせた氣の塊が放出された。

 その速度は光と同等か、それ以上。

「喰らえ!」

 そう言って僕は目の前に手を出す。すると二つの紋章は共鳴を起こし、目の前に黒い球体を作り出す。

 それは光さえも喰らう漆黒の門。

 爺ちゃんの山崩しはこれにぶつかり、エネルギーを吸収される。

 しかし、思っていたよりエネルギー量が大きいのか魔導空間が崩壊を始めていた。

「動力転換!魔導強化!」

 急いでエネルギーを魔導力に変換、吸収を行う。

 足が少しずつ後ろえ追いやられる。

「うおおおオオオオ!」

 僕は山崩しを吸収しきった。しかしその時の余波で、膝をついてしまう。

「・・・どうですか爺ちゃん?耐えきりましたよ?」

「ははは、予想外じゃな。しかし、先ほどのあれ。失策のなおはわかっておるのだろう?」

「うっ・・・」

 先ほどの山崩し。必死になって吸収したが、本来なら全部吸収するのではなくあれを犠牲に避けるべきだった。何せ、じいちゃんは本気で撃ってなかったつまり追撃ができたのだ。

 しかし、状況から見てその可能性は低いと思ってあえて全部吸収した。

「本気で行きます」

 僕は魔導力循環速度をさらに加速させる。

 僕は能力と魔導を使って神速を起こす。それに時位置ちゃんはにやりと笑う。

「では、いきなり枷無しだ」

 爺ちゃんは、自分と同じスピードで動き出した。

 世界が変わる。

 全ては止まり、緩やかに動く。

 そこで交えるは超人の拳。

 人を超越してもなお、手加減をなくすことしかできない。

 しかし、今はそれでよかった。油断ならしていればいい。

 僕は能力の使用をラプラスにすべて任せ、全力をぶつける。

 伸ばした拳は寸前でよけらっるものの、当たった拳には確かにダメージを与えている感覚があった。

「織田家六式 格闘術 『双槌』」

 爺ちゃんが左手を使った。

 爺ちゃんは左利きだがなぜか左手を使わない。

 僕はそのまま両腕をかいくぐって懐に――――!

 よけたはずの左手が僕の背中に当たり、僕は地面にたたきつ蹴られた。

 クレーターとなる地面。爺ちゃんは、まずいことをした後ような表情になって油断ができている。

 僕はすぐさま爺ちゃんの顔面医療蹴りを入れた。

 魔導力を込めたカンガルーの数百倍はあるであろう蹴り。

 その蹴りはきれいに決まったが、爺ちゃんは・・・傷一つ着いてはいなかった。



読んでくれてありがとうございました!

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