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3世代『〇〇』旅行記~異世界行ってチートになっても親父と爺ちゃんには勝てませんでした~  作者: othello
第1章 『まずは仲直りしましょう』→男はあれで語り合う
12/20

№012

筆が乗った乗ったなので、更新しまーす♪

 

 ※※※


 ―――視界良好。マスター、こんなの作ってみました。

 現在、朋友は物質化したラプラスをつけている。

 ラプラスはサングラスタイプとなり、朋友の目の上にかかっていた。

 そしてそこに映し出されたラプラスは妖精の姿を取っていた。

 濃い青が印象的な長い髪、青ゾロのような透き通る瞳。そして背中に生える4枚の羽根。

 ピクシーか?随分と可愛らしいな。

 ―――そ、そんな、かわいらしいなんて・・・照れちゃいますよ~ぐへへ

 確かにかわいいのだが、なんというか・・・所々が残念すぎて、かわいそうになる。

 それで、じいちゃんにはあれだけの啖呵切ったんだ。大技決めないとな。

 ―――どうしましょうか?マスターの状況はわかっておりますが、記録上の最大技は靄がかっておりまして再現が不可能となっております。

『なあ、旦那。せっかくだから、今のあんたが使えるとっておきがあるだがやる気はないか?』

 とっておき?

『ああ、それはな――――』

 うん、いいね。それならできそうな気がする。

 ――――マスター!そしたら私はこのマテリアルならではのサポートします。

 マテリアルならではのサポート?興味深いな。

 やってくれ。

 ―――はい!疑似能力(スキル)発動『氣力視覚化』・『ロックオン』・『周囲状況把握』・『危機感知』…は、廃棄。『並列演算超強化・倍加』・『代理演算』・『循環補助』・・・

 す、すごい勢いでスキル作ってる・・・。しかし、危機感知の時の頭痛と警告音はすごかった。それだけ爺ちゃんが脅威と言うことか。

 ―――マスター、力及ばず58しか新スキルを作れませんでした。

 いや、十分すぎるから。それにかなり体軽くなったし、頭もすっきりしてる。

 ―――そう言ってもらえるとうれしいです。

『さてお二人さん、準備は・・・って、旦那。あんたまたパワーアップして...』

 いや、まあいいじゃないか。

『まあ、いいんだけどよ。・・・これなら、もう少し深淵開いてもよさそうだな』

 どうした?

『いや、なんでもねえ。じゃあ行くぞ!』


「ああ―――全エネルギー、解放!」


 その言葉と共に白色の光『神気』、黒に近い紫の光の『魔導力』、透明で薄く銀にきらめく『魔力』、そしてソロモンが深淵から直接送り込んでおりらしい黒の光。

 それらがすべて視覚となっているおかげで普段、感覚的になっているコントロールが楽になり、漆黒の球体ができる。

 僕はすでに力が残っていない。

 しかし、その分この威力がとんでもないことは容易に想像できた。

 球体からとんでもない量のエネルギーを感じる。

『さて、旦那行くぞ!』

「受け取れ爺ちゃん!『神威・明けの明星』」

 それは一筋の光となって靖国方へ放たれた。


 ※※※


『神威』、朋友はそう言った。

 それは神の中でも正式な『役職』を持つ一級神(神々の中の実力ランク付けにおいて、最高神・最上級神・最高神・高位神の下に着くランク。但し、一級は才能で慣れないこともないがそれ以上は『本物』の神の聖域なので一級と高位神に大きな壁がある。)ですらなかなか持っていないものである。

 神威とは自分の神気を完全制御し、己が権能のすべてを一つのエネルギー体として放出する神域第8位階スキル。全10ある位階の中の8位階を神になって間もない朋友が使えるのはただ驚きでしかなかった。

 しかしよく見れば、収束に乱れがあり、集めて力が抜けている。

 それでも、一級神くらいなら即死させることはできるくらいの誤差の範囲である。

 靖国は目の前に迫る明けの明星を前に神速の思考に入っていた。

 そこで彼は告げる。

「解放せよ。『――――』、『――――』」

 そして、朋友の神威は――――――結界を破り、空を彩る光の花となって空へ打ちあがり、霧散した。

 それを見た朋友は力の使い過ぎで欠乏症を起こし、かすむ目で爺ちゃんの姿をかろうじてとらえる。

 しかし、その姿に朋友は本能の恐怖の継承が鳴り響き、意識本能が意識を離しかける。

 しかしそれでも目をそむけることはしない。・・・もう逃げないために、認められるために。

 そうして見た爺ちゃん上半身の服は破れ、そこには幾千の戦場で着いた無数の切り傷。

 それはいくつもの戦場でできた傷であったが、―――その中に確かに、あった。

 その肉体があの服に収まっていたとは思えないと言わんばかりの引き締められた筋肉。

 それがあらわになっており、靖国の片方の腕が銀の義手にし、地面に膝をついていた。

 爺さんはそのまま自分の方を見て左目にできた縦傷を撫でながら何かをつぶやいた。

 僕はそこで気を失い、声は聞こえなかったけれども。確かにこう聞こえた。



 ――――頑張ったんじゃな。



 ※※※


 戦闘が終わり、それを見ていたものはいまだにその光景に目を疑った。

 それは、叡二とて例外ではなく。しかし、彼はそれに驚くより優先すべきことがあった。

「・・・朋友!」

 彼はすぐに精霊への霊力供給を断ち切り中へ入ろうと準備する。

「なんじゃ?・・・ふむ。なかなかいい結界じゃの。しかし邪魔じゃ。『消えろ』」

 突如として、叡二の結界が消え去ったのであった。

 あの靖国と朋友の対星級攻撃の数々を耐えた結界が謎の老人の一言に寄って消えた。

「なっ!誰だ!」

 叡二はとっさに五精霊を介して5属性の霊力を自分の周りに浮かばせる。

「落ち着け、叡二!」

 すいて彼の前にいたのは信影ともう一人の男だった。

「・・・信影に大和・・・さま」

「相変わらず、無礼な奴だ。まあ、安心しろ。こんな時間で悪かったが医学界の最高医にうちの娘と息子と父さんを呼んだ。ちなみに医者はお前さんと同じ旧家の家のものだが大丈夫か?」

「・・・医学会の最高医?まさか...」

「?・・・どうやら中へ向かったようだな。しかし驚いたことに彼女は、医者であるのに戦闘力がすごいのだよ。まあ、君や私から見ればそうでもないかもしれんがな」

「そういうことだ、叡二。とりあえず護衛の一人としてついてきてもらったが・・・叡二?」

「・・・うわぁ~。ちょっと、彩音さまを朋友のところに行くの留めてくれませんか?絶対に修羅場に...ってもういないか」

 信影に大和は首をかしげながら、叡二に問う。

「どういうことだ?」

「いや、なんといいますか。たぶん連れてきた医師って池田 玉理さんですよね?」

「・・・!・・・叡二、まさか...」

「そうだ、信影。朋友は異世界に行き、彼女はそこにいた。」

「待て、まさか私の娘は朋友君を・・・?」

「「え、まってください、大和さま。そこ彼ですか?」」

 二人はあり得ないという表情に、大和は愛娘の思い人に気づかない自分にただただ落ち込むのであった。






ありがとうございました!


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