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3世代『〇〇』旅行記~異世界行ってチートになっても親父と爺ちゃんには勝てませんでした~  作者: othello
第0章『プロローグのようなあらすじ』※一応読んでおいてください
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№001

記念すべき第一話。これから1週間毎日更新してそれからは1週間更新にしたいと思います。

 織田家 それはこの時代の人間なら誰でも知っている英雄の家の名前。

 かの武将、織田信長の直系と呼ばれる現代の織田家の分家には教科書に載るほどの偉業を残した二人の男がいた。織田 靖国とその息子、織田 叡二。

 2025年、ある国の兵器開発の緊張も8年たち、薄れてきたこの時代にかの国は世界連合に対して第3次世界大戦を宣言した。

 当時25歳の靖国は国立東京帝国大学を卒業後自衛隊に所属し、「その指導者としての立ち振る舞いは歴史に聞く織田信長を彷彿とさせ、戦うときは魔王と思わせるほど鬼気迫るものがある」と言わせ、同期、先輩、後輩すべてに好かれ、若くして3差まで上り詰めた、期待の新人だった。

 そして同年、幼馴染にして日本の切手の天才と言わしめた理化学研究所第0研究室チーフ渋沢 万里加と結婚。

 子供を授かる。(できちゃった婚と言われている。)

 これより守る物のできた彼は歴史に「鬼神」としての名を残すことになる。


 そしてもう一人の偉業を果たした男。織田 叡二。

 彼は戦時中に生まれ、12になるまで母と共に特別疎開地ともなっていた研究所に住み、勉学に励んだ。(ここでさまざまな運動や投薬もされていたとも言われているが、詳細不明)

 12になるころに父に自分も戦場を回ることを志願。しかし、認められず義勇軍(と言う名の支援軍)に送られる。

 ここで、天武の才を発揮。当時、士気も低く、平和ボケしていた義勇軍を立て直し、支援を適切な場所に適切な分だけ送り、現地の将軍に助言などもしたと言われている。

 当時若造だった彼はなめられもし、だまされて雑用などのもしたが、苦言は一つも漏らすことなかったという。そんな姿に後輩は憧れ、同期からは馬鹿にされもしたがここには戦場に立ちたかったが過保護な親によって後方に下げられたものも多く、多くの支援をつけることに成功。同じよな志を持った先輩もそれに感化されてやがて正規軍である、警察や自衛隊にも引けを取らない存在になっていた。

 20歳になるころに、理化学研究所にいたころの盟友 穂積 玲奈と結婚。

 22歳終戦と同時に義勇軍解散。それより2年間の消息不明。

 24にして政界デビューと同時に子供をもうけ、政治家1年目にして総理大臣になる。

 おくさんの協力の下、早急な法整備と平和条約のまとめ役を買い、他国への支援も惜しまなかった。

 またこの他国支援については逸話が残っており、とある国では支援願いを要請したところ30分後にはその国に飛行機が到着。それと同時に手紙を渡され、支援を断られないように少しばかり少なく言った物資について注意を受け、自国で暗躍しようとしている勢力の殲滅報告とそこに隠された食料の有効活用方法が記されていたらしい。

 その先頭センスの高さから「鬼神」と恐れられた父、靖国に対し国を相手とするうえで重要な情報力と話術の高さから叡二は「皇帝(カイザー)」と恐れられた。


 そして、その靖国の孫にして叡二の息子。それがこの物語の主人公、織田 朋友である。

 彼が自分を「愚者」と呼ぶ。

 彼は父と祖父の富と名声から逃げたからだ。

 そのすべては双子の弟、妹に押し付けて。

 彼は周囲の期待答えるのが怖かった。父と祖父の見えない壁に挑むのに躊躇してしまった。

 ―――停滞は後退と同意だ。

 どこかの誰かはそう言っていた。周囲は停滞した彼を許さず、彼を失望した目で、劣っていると判断した。

 その目に彼は耐えきれなかった。昔はうれしかった妹からの羨望の目、弟からの尊敬の目。

 そのすべたが彼にとって苦痛だった。

 彼は大学で一人暮らしを始めた。


 国立 日ノ本大学。食品界のドンによって新しく創設されたその大学に僕は入学した。

 僕は一期生。だから先輩はいない。一年生だから後輩もいない。

 いるのはかなりの天才と思える同学年の子たち。

 僕はとある方に頼んで偽物の身分で試験を受けた。

「あれ?トモ君?」

 そんな中、知り合いがいた。

「お久しぶり、かな?たまちゃん」

 池田(いけだ) (たま)()。祖父、父さんが彼女のお父さん、おじいちゃんと親友のような仲だったらしい。

「うん。3年と4ヵ月28日ぶりだよ」

「・・・よく覚えているね」

 彼女はこれは普通だ。彼女は記憶力が良く、手先が器用で応用力のある。その才能を生かして医学界の天才とよぼれるほどである。

「君のことは絶対に忘れないようにしているからね」


 それから僕たちは入学式を済ませた。新入生の言葉はたまちゃんだった。

 そして、在校生はいないのですぐに校長、理事長先生の言葉になった。

 この学校では理事長と校長は同じ人がやっている。

 ――――飯島(いいじま) 香木(こうぼく)

 自然を愛し、自然に愛され、高尾山をこよなく愛する食品界のドンだ。

 彼は壇上横に待機しているたまちゃんの方に視線を向けると、たまちゃんがお辞儀をした。

 そしてこっちを見てくる。香木とは知り合いだ。たまに意見を求められた入り実地調査させられたりする。まあ、子供にやらせることではない。・・・それでも払いがいいからバイトだと割り切ってちゃんとやるけど。

 家を飛び出してから偽名を作った後、目をつけたのは3年前はまだベンチャーだった、飯島の会社だった。

 そこに飛び込み営業をし、自分を売り込んだ。

 まだ中1だったため、多くの心配事があったようだがそこは父直伝の話術で無理やり納得させた。

 それから1年の内に大手と呼ばれる所まで引っ張り上げた。

 正直、この会社に飛び込んだ僕の目は正しかった。きちんとした人材を集めて、社長である飯島は元岩崎グループの会社三菱にて役員をしていたらしい。

 彼のリーダーとして才能は十分であり、物事を広く見る視野もあった。

 なによりコネクションが広いのだ。

 僕がここと契約結べないか相談すると、パソコンでその会社名を打ち込む。

 そして知り合いに連絡を取って数日中にアポを取る。

 素晴らしい、人だった。

 彼の下にはやがてさらに多種多彩な人が集まった。

 彼らは等しく、名もなき天才だった。

 ある者は就活に失敗して途方に暮れていたところに声を掛けられて。ある者は、若いのに生意気とクビされて、家族をどうしようと頭を抱えていた者。

 様々な事情を抱えていたが、彼はそのすべてを受け入れて高校の憂いをなくそうと奔走し、僕も手伝った。

 彼の人を見る目は天才的だった。他社のスパイとかもいたが今は立派な役員だ。

 僕はいくつか子会社を作って、ある程度起動を載らせてから吸収させたりとかをしているうちにお金もたまり、高校ではもう少し他者とのかかわりを持ちたいと思った。

 僕は個まで面倒見た会社を放り投げるのに心残りを感じていたところある計画を思いだし、会社を辞職した後この高校に入ったのであった。


 そして放課後となった今、目の前には目元を真っ赤にした校長兼理事長である飯島と彼の秘書である下山がいた。

「会社は順調なようでよかったですよ」

 僕がそういうと、彼の涙が滝のようにあふれた。

「トモ!急にいなくなって、こっちがどんな気持ちだったのかわっているか!」

「そうですよ、アドバイザー。メールで返信してくれるので死んでないとわかって安心しましたけど」

「もう自分はもうその職は降りた。ならばもう口出しはいいだろう。それに諜報組織は作っておいただろ?あれをきちんと使え」

「トモ、もう本当に戻る気はないんだな」

「今回は、逃げるんじゃなくて卒業に近いからな。君のあの言葉を聞いた時点で私はもう役員としてふるまう気はない」

「そうか。・・・わかった。じゃあ、君を今度は生徒としてきちんと扱おう。…フフ、何とも奇妙な運命だな。昔は私の方が断然年下の君に教えられていたというのに、今はちゃんと年相応の教師と生徒をしているなんて」

「まあ、君の学校だからよい学校だと信じているよ」

「その点は安心してくれ」

 僕はそう言って理事長室を出ようとしたそん時、振り替えてこういった。

「己のために振るう力こそ絶対の力を持つ。それを他者に求めるのは愚か者の所業。これは己の決断であり、他社など本来加入できる余地などない。たとえ愚か者でも、全力を出さずして何を得る?私は得たぞ、失敗したという経験を。」

 僕はそう言ってドアを閉める。閉まる直前に見えた彼の顔には満足そうな笑顔が浮かんでいた。


 それからさまざまなことがあった。

 急な生徒会役員選抜。飯島は僕を推薦しようとしたので僕はたまちゃんを推薦して壇上で彼女の良さを熱弁した。彼女は恥ずかしかったのだろう、顔を真っ赤にして小さく「・・・ばかぁ」と僕の胸をぽこっと叩いた可愛らしくたたいた。

 生徒会長には見事彼女が当選。しかし、僕が副会長になってしまった。

 生徒会長による強制指名権だそうだ。

 それから、ほかの役員を4人選出して、そしたら次は体育祭などなんだかんだ大学生ライフと言うイベントを生徒会としてこなしていった。


 やがて時間は流れて1年後。

「あ、トモ君。やっと見つけた。一緒に変えろ?」

 夏休み前、最後の登校日の夕方に僕は待っていてくれたのであろうたまちゃんと一緒に夕日の指す帰り道を歩いていた。

「もう夏休みだね。トモ君、何か予定あるの?」

「いや、とくにはないな。今年は一年生が生徒会の仕事は任せてくださいって張り切っていたからな。どうしようか」

 生徒会にも新入生が入り、僕の考えたダース制度を取った。

 これは有望な新入生が多い場合に、あえて新入生だけ企画を行い定期報告をさせながらも新入生の柔軟なアイデアと新企画、気軽な会議をしてもらおうという僕の提案だ。

 2年生が6人1年生が6人という構成にしてある。

「・・・ねえ、トモ君はおうち帰らないの?」

「・・・・・・」

「私は、・・・!」

 たまちゃんが何かを言おうとしたその瞬間、彼女の足元に光によって描かれた陣があった。

「トモ君!」

「たまちゃん!」

 僕たちはお互いに手を伸ばして――――――光に飲み込まれた。


お読みいただきありがとうございます。

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明日は17時に更新します


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