第5話 執着
〜山下と菜乃花、、、真野花が付き合い、7ヶ月が過ぎようとしていた頃〜
「ね、ねえ、、、山下くん、、、君に話さないといけないことがあるんだ、、、」
「ん?なんだい?」
「じ、実は、、、私は!!!」なっちゃんは震えていた。どうしたのだろうか?誰かにいじめられているのか?ならば始末しないと、、、
「ん?」
「なっちゃんじゃ、、、ありません、、、」???
なっちゃんはなにをおかしなことを言っているんだ?なっちゃんじゃない?は?
「は?なにを言って」
「そ、その!!!この間ニュースで菜乃花姉ちゃんと同じ年齢の女子が亡くなってたでしょ?」
「菜乃花、、、姉ちゃん、、、」この言い方は妹、真野花の言い方だ。なんでなっちゃんが真野花の喋り方を真似しているんだ?事故?なんで今さらその話を
「あ、あれさあ、、、私が、、、菜乃花姉ちゃんを、、、——」
『道路に突き飛ばしたんだよね。』
「は?」なっちゃん、、、なに言ってるんだ?本当に、、、事故、、、
「そして、、、私は、、、真野花です、、、」
「な、なっちゃん、、、君は本当になにを言っているんだ?亡くなったのは、、、真野花じゃないか。あの時、出かけているときに、道路で車に轢かれてたでしょ?ね?君は、、、真野花じゃない、、、菜乃花、、、なっちゃんだ。君は、、、誰が言おうと、、、菜乃花だ。わかったか?」本当に、、、妹が死んでしまって頭がおかしくなってしまったのかも知れない。もう外の世界に触れさせてはいけない。これは危ない。
「え、、、や、山下くん、、、ねえ、、、ねえ!!!」
「なっちゃん、、、こっちにおいで!!!君はもう外の世界にはふさわしくないんだ!!!また外の世界で危ない目にあったら!!!僕には!!!俺にはどうしようもないよ!!!なあ!!!だからぁ!!!ここで!!!ずっと過ごしておけ!!!いいな!!!おい!!!」なっちゃん、、、なんで嫌そうな目をするの?なんで、、、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで、、、。もう、、、
『逃さないから。』
「あ、、、あああああ、、、」なっちゃんはようやく俺の気持ちに気づいてくれた。大人しく部屋に入ってくれた。やっぱりなっちゃんはいい子だ。
「あ、あの、、、警察ですか?か、彼氏に監禁されています、、、暴力も振るわれました、、、”一方的に”攻撃をされています、、、私は”なにも”していないのに、、、」
一人の女性が通報をした。
虚実に虚実を重ね。
真実が見えないほどに、、、
塗り重ねられた事実を。
通報した。
それは”あれが欲しかったから”ではない
”奪いたかった”でもない、、、
”自分だけが存在したかった”からだ。
そんな執着心で、、、
『皆さん。おはようございます。朝のニュースをお伝えする前に、速報です。昨夜、東京都内の住宅で女性が監禁されている。と通報があり、警察が駆けつけたところ、現場には被害女性を監禁していたと見られる男の遺体と、その男の元交際相手の殺害をほのめかす言葉が残されていました。警察が駆けつけた時、女性は手に刃物を持っており、部屋から逃げようとしたところに襲いかかってきたので刺したら、亡くなってしまった。と供述しております。男は亡くなっていたのにも関わらず、笑顔でした。この残忍な事件により、警察は男が7ヶ月前に起きた女性の死亡事故と関連しているのかを調査しております。引き続き、情報が入り次第、お伝えいたします。以上、ニュース速報でした。』
「これで、、、私だけになった、、、私の幸せに、、、他人は要らない、、、他人の幸せなど、、、もっと要らない、、、山下も、、、姉ちゃんも、、、要らない、、、そして、、、そこで他人事のように思っている——」
『おまえも。』




