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宿でのひと時

「宿の支払いぐらい忘れないでよ…」

「すまん…」

同室に泊まることになり、私達の間には少し気まずい空気が流れていた。

「グゥゥ……」

私のお腹の音が気まずい空気の中に響く。

「ねぇ、お腹空いた…」

「あんたは本当に能天気だな…」

ヘンブランがため息混じりに呟く。

「これは生理現象だよ、誰だって腹は減る」

「タイミングってもんがあるだろ…」

ヘンブランはそう言って、持っていたバッグから財布を取り出す。

「外出る用意しろ、飯食いに行くぞ」

「私あまりお金持ってないんだけど…」

昔使われていた通貨が使えなくなっていたせいで、あまり持ち金がないのだ。

ポーションはなにかに使えると思い持っていた魔物の角を売却してなんとか買えたが、もうそれもほとんど無い。

「どうしよう、ヘンブラン…」

「しょうがねぇな、奢ってやるよ。こうなったのは俺のせいだからな」

「やった、ありがとうヘンブラン」

出会って数時間の他人にご飯を奢るなんて、ヘンブランはなかなかに心の広い男らしい。


「おう、お前さんたち。どこか出かけるのか?」

フロントのおじさんが声をかけてくる。

「あぁ、少し飯に―――」

「まさかデートか!やっとヘンブランにも彼女がなぁ…」

どうやらフロントのおじさんはお節介焼きなようだ、とても面倒くさい。

「あんたは親戚のおじさんかよ、しかもエルフィは彼女じゃねぇ」

「そーだそーだ、こんなやつの彼女になんてしてほしくないよ」

「いや、エルフィと俺のほうが出会ってから時間経ってないだろ!」

「そうか…やっとお前さんに彼女ができたと思ったんだけどなぁ…」

フロントのおじさんが残念そうに言う。

「マジでおっちゃんは俺のなんなんだよ…」

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