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05.告白と再会の予感

翔汰のスマホにLimeの通知が届く。

相手は勿論レンからだ。

「この前言っていた好きな子に告白しようと思う」

翔汰は、レンの突然の告白話に言葉を失った。

まさか、こんな展開になるとは思ってもいなかったのだ。

「急にどうしたの?」

「告白するのは怖いけど、このままじゃ何も進展しないかなって思って」

「かなり勇気いる事だと思うけど、頑張って。告白しないで後悔するより、告白して後悔する方がずっとマシだと思うから」

レンの思わぬ行動に翔汰は驚きを隠せなかったが、自分の事ではないので軽い気持ちで返事する。

「ねぇ。こういう時って、どう言ったら良いかな?」

「誤解を招かないように、ストレートに言うのが良いと思う」

「そうだよね。出来るかどうか分からないけど、頑張ってみる。ありがとう」


思わぬ出来事が起きたのは、それから数ヶ月が過ぎた、ある日のことだった。

この日は文化祭の催し物の準備で忙しかった。

とは言え、ボッチの俺は直ぐに暇をもてあます事になるのだが。

「あっ、新堂くんは帰って良いよ。後は俺達で仕上げておくから。」

クラスメイトの一人が翔汰に帰るように促す。

ボッチの俺は何も出来ないから邪魔になるのだろう。

そんな雰囲気がひしひしと伝わってくる。

とは言え、帰って良いって言われたのだから、遠慮なく帰らせて貰おう。

「じゃ、悪いけど俺帰るわ。」

翔汰が帰った後、クラスメイトの一人が口を開く。

「あいつ、マジで帰ったな。」

「まぁ、居ても邪魔になるだけだから、逆に居ない方が捗るだろ。」

「それもそうだな。」

その一言にクラス中にドッと笑いが起きる。

そして、リーダー的存在の猪川が場を仕切り始める。

「さて、早く続きをやるぞ。明日は文化祭当日だから、急がないと間に合わないぞ。」


学校を出た翔汰は、スマホで時間を確認する。

今から向かうと駅に着いた頃には電車が出た後なので、15分ほど駅で待たないといけない。

何処かに寄り道しようにも先に帰ってクラスメイトに見付かったら具合悪い。

『仕方がない。ゆっくり歩いて帰るか。帰ったらプログラミングをしよう。』

翔汰は頭の中でゲームのプログラミングを始める。

頭の中でコーディングした内容をそのままテキストエディタで残していく。

統合開発環境はあるのだが、それを使うのは実際にデバッグ出来るまでの量をコーディングした時だ。

将来はゲームプログラマーを目指している。

特にRPGには強い希望があり、現実の自分では出来なかったスター的存在をゲームの世界で表現したいと思っている。

何本かはオリジナルゲームを作って流通サイトに公開している。

中々の評価ではあるが、一人で全てを賄っているので限界があったりするのだが。

そんな時、こちらに向かってくる緑のブレザーを着た女子三人組に目がいった。

そのうちの一人は、先日赤面していた彼女である。

『俺に声掛けてくれないかな。って、そんな事は絶対にあり得ない話だよな。』

淡い期待をしながら三人組の女子とすれ違おうとした時にあんな事になってしまうとは、この時は露ほどにも思わなかった。

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