パッチフリー作品その3
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元の作品様です。
キミを守るタメに(審判編)
「どうして来たの……シルヴァーナ」
今にも泣き出しそうな曇り空の下 僕は彼女に向き合う
青髪で蒼色の瞳をした彼女を見つめた
「キミを守るために」
「ジャッジイズヒア!!」
「私を止められるものは誰もいないの」
そう言って笑う彼女
「ファルファルファーーール!!!ラインオーヴァー!!パーフェクトミステイク!!ストップイットスーン!!!」
ボクは言った。
「そんなことはしらないよ」
「ファックザガイドライン!マイボイスイズルール!!」
「嘘つき」
ただ否定されただけだった
「アイアムザジャッジ!ジャッジイズゴッド!!マイボイスイズゴッドボイス!!」
「ボクはただ」
「……」
「キミを守るために来た」
「イッツイリーガルトーク!!ユーマストマモルルール!!」
それでももう一度伝えた
リーインは強かった(ジャッジイズストロンゲストオブザワールド!!)
世界を守るために戦った仲間
そのために全てをなげうってそして
世界を救った後 最後の脅威はリーインだけだった
「どうして……」
「リッスンマイボイス!!マイボイスイズジャッジ、トゥー!!マイアイズイズアーテンモウ!!!
雨がぽたりと降ってきて、頬を濡らす
それはまるで 涙のように見えて
でもその水滴が突然凍った
リーインの身体はもうその魔力を抑えきれない
賢者が言っていた
リーインを殺せ
「トラストマイジャッジ!!」
あれは世界をまるごと凍りつかせてしまう
「できないよ……」
生まれて生きて16年
いつも一緒にいたリーインを殺すなんて
「シルヴァーナ」
「どうした……?」
「ピーピピピ!!!16thオーバータイム!!!シンデツグナウイズベスト!!!」
「私しあわせだったよ」
「ボクもだよ」
「ジャッジイズヒア!!ジャッジイズヒア!!!!」
しあわせの形はきっと
誰のものともおなじじゃない
ボクはそう思いたいと思った
「リーイン」
「どうした……?」
「共に生きていこう」
「インテンショナルファール!!!イッツイリーガル!!ノー!!プレイングストップ!!!」
なんとなく 大丈夫だとおもった
ボクたちなら乗り越えられる
そう信じる心が ある限りは
「うん……」
そこでリーインははじめて泣いた
「アイキャントシーユアファウル・・・・・・」
ボクはリーインの頭をなでた
リーインの頭は冷えていて気持ちがいい
しあわせの冷たさだった
「シルヴァーナ ありがとう」
「リーイン ありがとう」
雨はもう止んでいた
ぼくらはそして歩き出す
虹のたもとを目指して―――