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【#001】散歩

吾輩は猫である。

名前はまだ無い。


どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。

何でも薄暗いじめじめした所で

ニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。


この物語は雄の三毛猫「吾輩」による奇譚見聞録日記である。

一昨日の話、吾輩


お昼に町中を散歩をしていた



何やら「にゃーにゃー」鳴く声が聞こえるではないか?


どうやら、狭い路地の方からのようだ


鳴き声の聞こえる路地へと歩みを進める


路地先には1尺ほどの小さな小屋があり


そこには服を着ている一匹の猫が何やら仕事をしていた。



吾輩「お主こんなところで何をしておる?」


猫「私でございますか、わたくしはここのお屋敷の下人をしております。」


吾輩「なんと!?このような場所で人の様な生活をしているのか?」


猫「私は下人なので、そこまで優雅な生活はしておりません」


吾輩「そうか、それは世知辛い。では、ここにお住まいなのは?」


猫「ここに住んでいらっしゃるのは、鎌倉時代の有名な化け猫。猫又様の子孫でおられる桜様と呼ばれる妖艶な美女がお住まいしておられます。


吾輩「それはそれは、是非お目に掛かりたい。吾輩こう見えて世界を回って見聞録を執筆している旅猫。もしよければ、桜様とやらにお会いできないだろうか?」


猫「その様なご活動をしておられるのですね。お目通り出来るかわかりませんが桜様に伺って来ますね。」


そういうと、猫は建物の中へと姿を消した


それから4~5分待っただろうか?先ほどの猫が戻って来た


猫「桜様にお伺いしたところ。よろしいそうです。」


吾輩「それはよかった。それでは吾輩はどうしたら?」


猫「どうぞ中にお入りください。」


そう言われて、中に入る


入口の狭さとは裏腹に、中は意外と広い


案内役の猫に付き従って、奥へと進む


扉を開けると彼女が暖暖炉の石畳に鎮座して吾輩を待っていた

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