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女刑事と将門さん  作者: 安土朝顔
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第21話

鈴は地下に止めてある自分の車に乗りこんだ。助手席にはあピーポー君から抜け出した将門の首が鈴を見上げている。




「将門さん。祓詞って一回で効果ないの?」


「弱い霊などじゃったら祓え給い、清め給えくらいでも効くが、怨霊となれば別だっぺ」


「別って……今回の怨霊って別に本体じゃないよね? それでアレな訳? 本体に会ったら無理じゃん!」


「鈴なら大丈夫じゃ。祓詞が言えたのなら、大祓も言えるんじゃろ?」




 根拠のない大丈夫という言葉と、私が大祓詞を言えるとう自信はどこにあるんだろう。でもムカつくことに唱える事ができるんだけど。




鈴は怨霊の本体で遭ったらもう死ぬ覚悟をしたほうがいいんだろうとアクセルを踏んだ。




 本庁を出て直ぐ「鈴、何処にいくだっぺ?」と帰り道が違うことに気付いた将門が聞いてきた。




「私、まだ平将門の首塚に行ったことがないから、この際に見に行っておこうかと思って」


「そうか。鈴なら何か分かるかもしれんしな」


「え? 何それ」


「まあまあ。儂の首塚にレッゴーじゃ!」




 夕方近くになってきて車の量も増えてきている。サッと首塚を見て鈴は帰るつもりだった。




 首塚は観光名所にもなって綺麗に整備さえていた。時間帯なのか今は人もあまりいない。




「結構綺麗だね」




 問題の首塚の前に立った鈴は、気が抜けてしまった。




「なーーんにもないんだけど」




 ピーポー君のキーホルダーから抜けて、浮いている将門の首に鈴は聞いた。




「そうだっぺ」


「いやいや。怨霊の欠片もないんだけど」


「言ったじゃろ。吸い取られたと」




 確かに言ってたけど、痕跡もなにもないとは思わなかった。




「それに思っていた首塚じゃない。めちゃくちゃオシャレなんだけど」


「そうなんじゃ。まさしく都! という感じだっぺ!」


「変に写真映えしそう」




 どうやら平将門の首塚周辺がつい最近にリニューアルされて、鈴がネットで見たザ・首塚ではなく、おしゃれな感じになっていた。




「とにかく、どうやって本体を探すのよ」


「それなんじゃがな。鈴がしている翡翠の首飾りを一度取って、首塚に触れて欲しいっぺ」


「え? マジで言ってる?」


「大マジだっぺ」




 少し悩んで鈴は、意を決して翡翠のネックレスを外した。




「ど、どうだっぺ鈴?」




 久々にネックレスをはずしたけど、やっぱりしている方が楽。




霊を見ないようにネックレスをしていなくても、頭の中のスイッチを切り替えれば見ないんだけど、たまに変なのは寄ってくるからネックレスをしてる方がいいその分楽だよねと、鈴はそのまま首塚に触れた。




「――」


「鈴? どうだっぺ?」


「――将門さん」


「な、なじゃ?」


「何もないけど」


「ま、真か?」


「真でござるな」




 触れてはみたが、鈴は何も感じなかったし悪い気配も鈴には感じられなかった

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