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第四話

「両者、前へ!」


審判員の声に両陣営が並ぶ。四天王のベレトではないか。ちゃんと白衣の神官用の服を着ていた。


「アネット側は人形兵2名を特例として参加させる。アルファくん、アグリくん、クロエ=アネット、ロベルト=フェルナンデスの順で出場する!」


人形兵の姿を見てクロエ一族側は思わず失笑した。そうかお前には人望が無いのかと言わんばかりだ。


「クロエ一族側はクロエ=ユーウェイン、クロエ=モルゴース、クロエ=ライオネル、クロエ=シャーロットの順で出撃する!」


「勝敗は生死の有無を問わない。戦闘不能になった場合勝者が敗者を殺す権利が発生する。もちろん殺さなくてもよい。これは我が国の『決闘法』に基づく特例でエレシュキガルもしくはビヒモスラージャの監視のもとに行われる! 生き残った敗者は速やかに病院に搬送する!」


観客が一斉にわっと歓声を上げる。そうなのか。殺さなくともよい……のか。そして救急隊がいる理由はそれか。


「そして審判員は私……四天王のベレトだ! 対戦相手以外は待機場へ! 人形を操るアネットのみ戦闘中はこの丸い線の中へ!」


神殿には待機場が設けられていた。白線も敷かれていた。


「この線より外に出る事、観客を害する行為は即失格とする。念のために観客保護のため観客席の前方と上空に結界を張る。失格者はこの神殿にてエレシュキガル様と我ら四天王が処刑を行う!」


その声を聴くとエレシュキガルは結界を張った。


「万が一日没になった場合は翌日に行うものとする! 荒天時はさらに延期する! 雷撃魔法が有利になることが理由だ。荒天かどうかはこのベレトが判断する!」


(えっ? 時間切れはないのか!)


つまり引き分けは許さないという意味である。


「尚人間側が敗れた場合は仮に生きていたとしてもこの神殿にて生贄として捧げられる! なので人間の心臓を破壊する行為は禁止する! 人間の心臓を破壊した場合は失格とする。聖拝も四天王が授かる。この私もだ!」


観客が一斉にわっと歓声を上げる。


「獣族側が敗れかつ死亡した場合はこの神殿にて葬られる!」


「それではエレシュキガル様の声により戦闘を開始する! アネットはこの丸い線の中へ!」


アネットは白い線の内側に入った。すると一斉に貴賓席にいるエレシュキガルに観客は目をやる。貴賓席にはマルコシアスにグレモリーにプルゾンも居た。


「この戦闘はめったに行われない『決闘法』に基づく特別許可により行われる決闘だ! 皆の者よ! まず決闘は誰もが行えることではないことを改めて注意喚起する! 『決闘法』に基づかない決闘は死刑となることを心得よ!」


そうか。そうだよな。そんなことを認めたら無秩序になるもんな。


「これより聖なる儀式の一環として決闘を開始する!」

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