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第六話

アッシュが帰って来た。


この時期はもう後期の試験しかない。試験とレポートで必死なのだ。2月には帰国となる。


そんな中アッシュが操作した人形から送られてきた画像にみんな驚愕した。


「これ……都市じゃない?」


「本当だ。人間のものでも獣族のものでもない」


「闇族の伝承って神話だけの話では?」


「だが、これはそうでは?」


「闇の神殿とはこの施設の事では?」


研究者が次々口をそろえて言う。なにせ探検隊が行方不明になるくらいなのだ。なぜ行方不明になるのかということまで調査せねばならない。


獣族は人間との勝利後、人間の土地を奪い返して今はほとんど西側の大地に興味を失っている。首都ですら人口は激減している。もう首都移転が議論なされはじめているのだ。しかし、この研究に意味はやっぱりあったのだ。


この大陸の来寇神話は「神話」などではなく現実だったのだ。


しかし冬の間にできることは限られる。たった1か月程度しかない。しかも人形操術のオペレータが1人では何事も遅くなる。


全ての試験を終えたアッシュとギルバードはそれぞれ戻って来る。


2人は国境のゲートまでやってきた。


獣族の鉄骨が輸出されている。様変わりしたもんだ。鉄道まで出来ていた。


「よお、お疲れアッシュ」


「そちらこそギルバード」


2人もこの異常な生活に慣れてきたようだ。


(第六章 終)


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