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第二話

通常ゴーレムは重さを武器に攻撃するリモート操作の魔術である。つまり術師が死ぬとゴーレムも死ぬ(起動不能となってやがて石に戻る)のだ。土属性魔法の究極とも言われている。


しかし、その常識は今崩れ去ろうとしていた。


ゴーレムの内側から扉が開く。


フェルナンデスはゴーレムのくぼみに魔導石を置いた。


「認証開始!」


――認証しました。ご主人様よろしくお願いします


「これで私の手となり足となる」


扉が閉まる。なんとフェルナンデスはゴーレムの内側に取り込まれた。


そしてフェルナンデスは自在にゴーレムを操る。それどころか……。


――業火の術!


なんとゴーレムを介して自分が発動した魔術を打った!! しかもただでさえ強力な業火の術が巨大な火の玉になった。大きさも4倍ほど違う!


ゴーレムが戻って来た。


扉が開く。ゴーレムからフェルナンデスは出てきた。扉を自分で閉めた。すると扉の枠すら消えていく。


「これでゴーレムは魔導師にとって巨大な鎧となった」


周りはどよめき、拍手喝さいとなり、フェルナンデス、フェルナンデスの連呼となった。


「これでわが軍は形勢逆転だ!」


アネットがフェルナンデスに駆け寄る


「貴方、天才だわ!!」


「何言ってるんだ。君のために作ったんだぞ」


「へ?」


「乗ってみ? 扉を開ける呪文って……だ」


何とアネットも扉を開けた。扉を閉める。


「認証開始!」


――認証しました。ご主人様よろしくお願いします


「人形と同じだわ!」


「そう。しかもご主人や人間には絶対害さない」


フェルナンデスの声が聞こえる。ゴーレムが高く飛べる。信じられない光景だ。のっそりのっそり動くゴーレムの概念は崩れていく。「固い・強い・遅い」ではなくなったのだ!


「盾術!」


アネットが呪文を発動するとなんとゴーレムは周りの石をくっつけて巨大な盾を作った。盾は先端部分が尖っていた。


「「おおお!」」


「光矢術!」


なんと盾の尖った部分から巨大や矢のような光線が出るではないか!


アネットも元の場所に戻って来た。扉を開ける。


「これ、巨大な人形ね」


「そうだ。俺よりも操作うまいじゃないか」


――あのアネットが


――信じられない


――落ちこぼれがゴーレムを自在に操り、ゴーレムから上級魔法、だと?


――俺たちも習得するぞ


「フェルナンデス、一緒に食事しない?」


「そりゃいいや。じゃ行くか!」


この光景を見て崩れ落ちた者がいた。ギルバートだった。


この光景を見ている聖女は思わず歓声をあげた。


「い、いそいで量産体制を!」


「こ、校長!! ギルバート君はどうするんです! 彼はこのままでは」


教師がもっともな意見を言う。


「今は非常時なのよ!! しばらく放置して頂戴」

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