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第六話

そのころのアネット……


村人とエリーザを保護したはいいが型紙は読めない、メートルの意味は分からない……ということでなんと人形すら作れないことが分かった。本来の人形職人は口伝なのだ。


いかにアネットは元貴族で恵まれた身分であったのか。いくら落ちこぼれとはいえそれは「貴族にとって」であり庶民から見たら魔導学院など天上人に見えるのかがよくわかった。


元村人たちは元居た農園に帰りたいとせがむ。


そこでアネットは直談判することにした。


「ソフィア様……」


「なんでしょう?アネット」


「じ……じつは……」


「夜間学校を作って欲しいのです」


事情を聴いてアネットに言った。


「それは出来ません」


「やっぱ、そうですよね」


「教会推薦制度の意味がなくなります。それに1代限りとはいえ貴族をそこら中に増やす結果になります。我が国はそこまで貴族を持つ余力がございません」


「そうですよね」


「手が無いわけじゃありません」


「本当ですか?」


「第二温室を作りましょう」


「??」


「つまりあなたの元村人をこの学園の事務職員として雇うのです。温室が出来るまでは学園直営の実験農場で働くことにしましょう」


「大変です!!」


近衛兵が駆けつけてきた。


「魔族軍が……魔族軍が一斉にこちらに向かってます。結界も破ってこちらに!!」


第三章 終

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