十二章〜十四章
あぁ〜‼やっと終わったー‼大した長さでもないのにこんなに遅くなったかはあとがきで話します
第十二章
魔神
周りが認識できないほどの暗闇に、下半身のない魔神がもがいていた
「ぐはぁっ!あの精霊め…」
「酷い様だな羅刹」
「修羅か!?早く助けろ!」
「そうしたいのはやまやまなんだが、上の決定によりお前を消すことになった」
「これがお前と私の最初で最後の邂逅だ」
「あ、貴方様は…」
発言の瞬間に羅刹の上半身が消え、最早藻掻事さえできなくなる
「おぉ、素晴らしい…私好みの死に顔だ。」
「悪趣味もほどほどにしてください烏羽様」
「ところで修羅、例のゴーレムのところ、誰が行ってるんだ?」
「レム、とかいう奴のところですか…あれは錆鉄様ですね。」
「錆鉄…か。正直俺はあまり好かん」
「仕方ありません、あれ程の適任者はいませんからね。」
「帰るか」
「では。」
瞬時に消え去る二人の魔神。其処に残るのはもはや頭部のみが残る無残な死体。彼らの名は「魔神連合」。彼らの存在がこの世界の均衡を大きく崩していく。
第十三章
準備
偵察に行ったジェラードから貰った敵の情報その人数約2万人だそうだ。なんだか何とか行きそうな数だと俺は思ったのだが、みんなの動揺は凄かった。一体何に驚いているのかと思えば、この世界で二万という数は途方もない数で、ひとつの大きな国ぐらいを攻め立てるような数だそうだ。
「それほどまでに必死に俺たちを潰しに来ようってのか…こりゃなにか裏がありそうだな。」
「ええ。しかし、姉妹国が潰されたからと言ってそこまでするものなのでしょうか?」
「わかりませぬ…だが、今は襲撃に備え急ぎ用意するしかないようですな。レム様。」
「そうだ。それで?首尾よく進んでるか?」
「はい。順調に事は進んでおります。」
今回の襲撃に備え俺たちは街の防御を強化し、要塞にすることで、侵入を防ぎ短期決戦で行くつもりだったのだが…
「いくらなんでも相手の数が多すぎて、短期決着は見込めないだろうな。」
「しかし…今更作り変えることもできませぬので…このまま行くしかなかろうですな」
確かに…ジェラードの情報によると敵はあと二、三週間で到着してしまうとのことだし…
「そーだ!」
「どうかなされましたか?レム様」
「アイ、俺の土流操作で土を盛り上げたり固めたりできるか?」
「はい。可能です。」
「ルート!工事は中止だとみんなに伝えてくれ!あと、しっかり休憩を取っておくこともな。」
「承知いたしました。」
さて。ここからは俺が一仕事する番だ。
テレレッテテテテテレレッテテテテテレレッテテテテテテテ
防御壁3分クッキングー!
まずは材料の説明をいたします
材料:
1能力土流操作
この一つだけです!簡単ですね
まず、街の外周に土流操作で大まかな壁を作ります。先程作った壁を、これまた土流操作を使い、土を凝固させて…完成です!ご家庭に土流操作がある方はぜひお試しください!それでは材料のおさらいです
材料:
1土流操作
それではまた来世紀にお合いしましょう!さようなら〜。
「…………アイ、なんか言えよ」
「とても独創的で面白かったです。」
「真顔で言われても!」
「素晴らしいではありませんか!レム様!やはり私は貴方様を一生お慕い申し上げます!」
「やめてくれ…その一言が今の俺には刺さる…」
壁を変なテンションで作り終えると、ちょうど功績を洞窟に掘りに行かせていたグループが帰ってきた。
「レム様!只今戻りました!」
「うむ。それで、鉱石の方は?」
「はい!大量に入手してきました!…しかし、やはり封印の洞窟にはゴーレムの残骸しか残されておりませんでした…しかしわたしたちの入る前誰かが封印の洞窟内部に潜入したらしく、足跡が残っておりました。そしてゴーレム14番の封印が無理やり剥がされたような…」
「誰かが連れ出した…と見て間違いないだろうな。済まないな、少し遠出させてしまって」
「この世界でも、ゴーレムは強大な力を持ちます。軍事力のため人間が持ち出したのでしょうか」
「今のところはわからんな。それと持ってきた鉱石はアレックの所に持ってっといてくれ」
「愚かな人間ごときにゴーレムを持ち出せますでしょうか?私には信じられません。レム様」
「口が悪いぞ、戒。しかしこの世界で人間の力ってどんなもんなのかね?」
「力や魔法に長けているとは言えません。ですが他の種族に比べると繁殖能力が恐ろしく高いのでこの大陸にも多くの国が存在しています」
「どちらにしても簡単には行かないかもしれないな。準備を進めないとな。」
人間…人間か。俺はもともと人間だった…いや、そう信じてるだけで本当は別の生物だったのかもしれないな。どっちにしても今俺はゴーレムで、この国の守護神だ。この国を守る義務がある。和解の道は求めないほうがいいかもな。
第十四章
闇に躍動する
「ふ~んふふ〜ん♪」
「嫌にごきげんだな錆鉄。俺はその顔を見ると吐き気がしてくるよ」
「やあ烏羽。ほらまた国を滅ぼしていいって言うしさ」
「人間を使うとは…お前も趣味悪いな。」
「ええ〜部屋に生首飾ってる烏羽に言われたくないな」
「お前よりはマシだ…それより、大丈夫なのか?人間なんかに行かせて」
「別に大丈夫でしょ〜それに仮に人間が死んでも俺らは痛くないしね」
「少し嫌な予感がしただけだ。忠告として受けっとけ。」
「…烏羽の嫌な予感って当たったことあったっけ」
「うるさい。じゃあな」
そう言うと烏羽は音もなく闇へと消えていく。まるでそこに元々存在しなかったように
「お茶ぐらい飲んできなよ…もういちゃったか」
錆鉄の表情が綻ぶ。無邪気な子供のように
「ゴーレムか…楽しみだな」
そう一言つぶやくとその空間から誰もいなくなる。「そこ」にはもはや空間すら残ってない。暗闇に生きる魔神がこの世界を強く動かしていく
おわったよ…やっと書き終えたよ。最近ゲームしたりゲームしたり勉強したりゲームしたりゲームしたりゲームしたりで忙しかったんです。許してつかぁさい。お気持ち表明を近況報告で書きます。そっちも見てください(強制)とにかく今は。休ませてください。