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黄泉へのアナウンス  作者: 徒歩通勤
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第四章 オトハ視点 身近な『噂』

けれど、そんな日々に、急に亀裂が入った。

つい昨日の事だ。電車の中でうとうとしている最中、部活帰りの中学生達が、こんな話で盛り上がっていた。


「ねぇ、その話って本当なの?!」


「いやいや、私に説明求めないでよ

 ただ、ネットではそうゆう噂もあるよってだけ」


「やめてよー

 私『黄泉川駅』近くに住んでるのにー

 今日寝られなくなっちゃうでしょー」


『黄泉川駅』という単語に反応した私の脳は、無意識にその中学生達の話に意識を傾けていた。

でもその話は、聞けば聞くほど現実離れしている。けど、起きてしまった事実に合致している部分がいくつもあった。

だから、その話が例え友人の話だとしても、右から左へ受け流していたけど、その時ばかりは、冷や汗を垂らしながら熱心に聞いていた。

そして私は、話の内容をノートに書き殴った。次にスマホで、『都市伝説 駅のアナウンス』というキーワードで検索した。

その検索結果と、ノートに書いた内容は、殆ど一緒だった。何故こんな事をしたのか、それは私がまだ信じきれていなかったから。

もし信じたら、亡くなってしまった沼貝さんを侮辱してしまうんじゃないかと思って。親しい人の死を、出所の分からない都市伝説に繋げてしまうなんて、不謹慎に思われても仕方ない。

ただ、このネットに投稿されている文章が、私は都市伝説の世界へと引きずり込んでいた。

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