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詩あまのじゃく「あの子に会えた日」

「あの子に会えた日」


あるときあの子が言ってくれた言葉で

どれだけ自分が救われたことか

他人に飽きれて

自分に飽きれて

何か物足りない

だけどあの子に会えた日は気分がいいんだ

少し前までは同じ場所にいた

隣にいてもおかしくなかったときは良かったんだ

昨日ひさしぶりに

電車であの子に会えたときはうれしかったんだ

でも「どうしてここにいるの」と

そっけなく言ってしまった

あの子に会うとうれしいくせにあまのじゃくになる

隣にいてもおかしくなかったときもこんな関係だった

素直になれない自分がいる

素直になればいいとは思うけど

でもずっとこんな関係でいたい





「動揺」


手のふるえが

自分が動揺していることを気付かせた

自分が動揺していることに

何故か、

おそろしさを感じた

自分が動揺しているわけがわからない

風にあたって考えた

友に恋人ができたことのせいだと

それに動揺しているのだと



「飽きれ果てた心」


考えたくないこと

知りたくないこと

思わせぶりなヒントに気付かない

何故か

鈍いだけじゃない

知りたくなかったから

たくさんのヒントもらっても

ただそれだけとしか思わない

そのままを告げられて

やっと気付いた

本当はとうに気付いていたのかもしれない

気付かない振りで 考えない

とても醜い自分の心に飽きれ果てた

人間の心は醜いものと知っていたのに

自分の醜さ

この嫉妬に飽きれた



「時は流れる」


何をやっても 何をしても

自分が自分でいられなくなって

自分にどうしても正直になれなくて

正直になったら壊れてしまいそうで

不安な心が

不安な心で置き去りにされて

消してしまいたくなる

一度は消した でも失敗した

失敗してもっと心が重くなった

だから想いを失くさなくてもいいと

自分をゆるした ゆるしたけれど

さわることのできない心

何が本当で何が違うのかわからない

わからないから行動を起こしてしまいたくなる

行動を起こせば反応は返ってくるだろう

でも望むようなことは何も起こらない

望まないことしか起こらない

悲しいことだ 悲しすぎることだ

だけど行動を起こしたい その気持ちを押さえつける

何故ならいちばん避けたいこと いちばん避けておきたい事態

嫌われること

それだけは避けたいから

もうすでに一度は行動を起こして

あの子を傷つけた

傷つけてしまってから知っても 知ってしまっても遅い

遅すぎてあの子は傷ついただろう

癒すことができるのは私じゃない

私だけはあの子を癒すことはできない

私が傷つけたのだから

終わってしまえ こんな想い

終わってしまえ こんな気持ち

過去を変えられるなら

私があの子のあの微笑みを見た瞬間がなくなってほしい

あの瞬間さえなければ

私は私でいられただろうし

あの子が傷つくこともなかった

私はこんな想いを抱えることもなく

どうなっただろう

過去は変えられない

変えられないものを変わったと考えてもどうにもならない

変えられる未来これから来る未来すべては今から始まる

今が大切

今がなければ何も始まらない

今だけでも大事に

今を大事に

何もかもが今から始まる変えられない過去より見えない未来より

見える感じられる今を

今を生きよう




「あなたが教えてくれたこと」


泣きたくても泣けないって言ったら

涙ながさなくても泣くことはできると

あなたは教えてくれた

けどわたしは涙をながさないと

自分が泣いているということに

悲しいと思っていることに気付けない

あなたが好きな人のことを思って

涙で枕を濡らしたこときいて

どれだけうらやましいと思ったことか

素直じゃないから泣けないのだけど

大丈夫と思いたいから泣けないのだけど

あなたが教えてくれるまで

泣くことはみっともないと思っていた

泣いたら負けだと思ってた

だから泣けなかった

けど泣くことは

悪いことじゃないって教えてくれたから

だから自分に泣くことを許した

まだ泣けないでいるけど

少しらくになった



「字が書けない」


ああ 何だか手が震えている

字が書けない

火照った頬 冷やすために外へ出た

冬なのに 生ぬるい風は

私を 冷めさせてくれない

風にあたっても 頬が熱い




「 あなたへ」


あなたの存在を確かめにきたら

あなたが微笑んでくれて

その微笑みが私の心を溶かした

そして私は幸せな気持ちで微笑み返した

あなたの姿がとても可愛くて微笑んだ

その時

私はあなたに恋をしたのかもしれない

いや恋じゃない

恋ならもっと

もっと

あなたのことを考えても

私からあなたへの一方通行の想い

だけどその想いは苦しくなったりしない

あなたが他の人に恋してるのを知ってるけど

悲しんだりしない

恋に恋しているだけだから

でもあなたのこと考えてると楽しい

あなたの笑った表情が可愛くて

それで私は幸せな気分で

あなたが可愛いからひとりじめしたい

私があなたをひとりじめにしてしまったら

あなたは笑ってくれるだろうか

あなたは笑わなくなるだろう

広い世界にあなたが好きなたくさんのもの

それがあなたを笑わせてくれるのだから

私があなたに恋をしたと言っても

それはほんとうじゃない

恋に恋してるだけ




「君へ」


君にありがとうを言いに来たんだ

君が僕に教えてくれたこと

それは僕にいいものをくれたよ

ありがとう

君の言葉ひとつひとつが心にしみる

君が笑うと僕も楽しくなる

すべてを忘れても

君の笑顔だけは忘れない

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