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詩あまのじゃく「言葉」あそび

「言葉」


言い表し尽くすことはできない

でも愛し尽くすことはできる

愛し尽くすことはできても

すべてを伝えることはできない

何もかも言葉にたくすことから始まる

言葉は心の像

言葉なくして心はない





「何も無きところに何を描こうか」


何も無きところに何を描こうか

湧きあがる泉 流れゆく滝 藍色の空

山紫水明を描けず迷い悩む画家

天衣無縫に憧れ

何処へゆく

何も無きところに何を描こうか

飾り気のない無邪気に心うたれ

表す言葉無く苦悩する詩人

雲散霧消にこだわり

何を著す

何も無きところに何を描こうか

逃げ込むところなく罠に陥り

悲しみに被われたもの

内憂外患を着て

何に悲しむ

何も無きところに何を描こうか

日常に飽き暇を持て余す

人生の地図を捨てた人

因果応報の道理を知らず

何を行う





「夜の繁華」


なぜ あそこだけ明るいのだ

なぜ あそこだけ

つい この間までは

光の灯らない場所であったのに

今では 原色の光にまみれて

一番明るく目立とうとしている

夜だから あんなに明るく見えるのか

夜だから 目立とうとするのか

昼には あんなにも目立たない

なぜ ひかれる あの場所に

今では妖しい光にひかれて

ふらふらとそこに行こうとしている

知らないからあんなに輝いて見えるのか

知らないから 行こうとするのか

知ってからは 輝いているとは思わない




「 月光浴」


月 浴びることなき

月の光 浴びる

かわりめく 光の容貌

かわりめく 影

月は陽の光の鏡

昼の陽を夜に導く鏡


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