Valentine2000はっぴぃ ばれんたいん「俺の…?」
ああ、俺のひまわりの君が笑っている。
ほら、俺を見て笑ったよ。ひまわりの君がチョコを配ってた。
俺ももらえた。ひまわりの君の席は俺の斜め後ろだ。
家に帰ってさっそく開けてみたら、手作りだった。
あー、うれしい。こんなに、うれしいことってあるだろうか。
親友のヨウタに言ったら、良かったな、って。でも、ヨウタも
「お前のひまわりの君に俺ももらった」と言った。
俺がひまわりの君って呼んでるのは、ひまわりみたいに明るい笑顔をするかわいい子だ。
ホワイトデーになった。俺は告白した。
みづきは、いい人で、好きだけど、恋愛の対象には入ってない。
だって、ああ悲しい。泣きたいぐらいだ。
「元気出せよ。みづき」
ヨウタが慰めの声をくれた。
「ところで、お前、バレンタインデー、いくつもらった?」
「3つ。姉ちゃんと、ひまわりの君と、誰か。」
「誰か?」
「ああ、みづきさんへ、ってカードがあったけど、誰からか分からない」
ヨウタは少し変な顔をしたが、
「みづきにも、きっと春はくるよ」って。どういうことだろう。
***
ひまわりの君はやはり、高嶺の花だった。
俺の尊敬する先輩と付き合ってた。
しかし、俺にも春がきた。今、かわいい彼女がいる。
親友ヨウタの妹だ。
とってもかわいい。