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詩、あるいは詞

名のない花の種

作者: 志賀飛介

透明よりも透明なものを探している僕らは

何にもないと言いながら多くのものを持て余す


そのうち彼らは気付くだろう

自分がいかにちっぽけか

それでも彼らは笑うだろう

仲間と共に歩むだろう


僕はどうだろう

僕はどうだろう

握った拳の内側に

名のない花の種が一つ


共鳴しないとどうしても不安になってしまう時は

何でもないと言いながらその実心は求めてる


そのうち彼らも分かるだろう

この先の空は雨模様

それでも彼らは進むだろう

誰かに貰った傘を差し


僕はどうだろう

僕はどうだろう

雨でも傘を差さぬのは

一体何のためでしょうか


綺麗なものを見つめていたい

だからずっと空を眺めていました

何が見えるか、何か見えるはずと

遠ざかる何かの背中を必死に追いかけた


それでも彼らは思うだろう

失ったものの大きさを

それでも彼らは笑うだろう

笑ってみせるだろう


僕はどうだろう

僕はどうしよう

握った拳を開くこと

まずはそこから始めましょう


名のない花の種がいつか

光を浴びて育つように

名前を付けてやれるように


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