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異世界が迎えに来る  作者: chil
6/35

名前

「樹里。

ボクの名前を、呼んで!

そしたら、いつでも助けに行くから。

だから、早く思い出して!」



その夜、夢の中で、繰り返し聞こえた声。

絶対聞いたことあるはずなのに、

どうしても思い出せない。

顔は…、きっと王子様みたいな、きれいな顔。

朝から夢に出てきた、あの王子様みたいな。

ホント、あの人、超タイプだったなぁ。

まるで、子供の頃、夢見てたような、

私の想像の物語の中の、王子様みたい…。



そこまで考えて、樹里は飛び起きた。

そしてそのまま、物置と化した勉強机の、

一番下の引き出しをひっくり返す。



「確か、この辺にしまったはずなんだけど…」



もう何年も、開けてもいなかったから、

何がどこに入っているのやら。

とにかく一番下まで手を突っ込んで、

混ぜ返してみた。



「あ!あった!」



昔、はまっていたキャラクターのノートに、

幼い文字で書いてある。



「『小説』だって」



表題だけで十分恥かしいのに、

中身のことを考えると、開くのが怖くなってくる。

思い切って一枚ずつページをめくって行くと、

登場人物の相関図らしきものが出てきた。



「『レオン』だ!」



そうだ、あの頃好きだった、

ハリウッドの俳優さんから取ったんだった。

子供だったとはいえ、単純すぎてなんか恥ずかしい。

あの頃はまだ幼くて、恋に恋していた私は、

愛情表現もほっぺにキスが限界で。

甘いセリフの1つ書くのにも、頭を悩ませていたものだった。



「私が大人になるまで待っててね」



小学生だった樹里は、そんな感じのことを彼に言ったような。


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