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異世界が迎えに来る  作者: chil
24/35

一夜明けて~リン~

朝方、ようやく眠りについた樹里の部屋に、

控えめなノックが響くと、リンがそっと入ってきた。

とうとうこの日が来てしまった、と、

憂鬱な気持ちをなんとか振り払い、

物音を立てないように、仕事にとりかかる。

レオンに仕えるようになって、そろそろ3年

が立とうとしていた。



リンが出会った頃のレオンは、すでに立派な魔術師だったが、

天才イコール変わり者という扱いで、

陰で色々、好き勝手言われていた。

女に興味がないんじゃないか、とか、

男として不能なのでは、なんてどれも無責任なものばかり。

いちいち腹を立てていたリンに、決まってレオンはこう言った。


「いいんだよ、リン」


「でもっ!」


「ボクには大事な人がいるんだ。

時が来たら、迎えに行こうと思ってる」


そう言って誰かを思い浮かべながら、

幸せそうに微笑む横顔に思わず見とれてしまった。

あの時、レオン様が思い浮かべていたのは、きっと樹里だったのだ。


よりによってなんでこんな人。

リンは声に出すのをぐっとガマンして、

眠る樹里を眺めていた。

これといって、秀でた何かがあるわけでもない、

ごくふつーの女性にしか見えないのに。

ずっとレオンを想ってきたリンからすれば、

樹里は突然現れたライバル。

イジワルの1つでもしてやりたかった。

でも、あんまりレオンが幸せそうに笑うから。

その笑顔を守りたい。

それにはまず、目の前で眠るこの女を、

見極めないと。


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