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思い出
「レオンってば!
ねえ!
落ち着いて!」
あーもう!
夢中になると人の話聞かないトコ、
全然変わってない。
「いい加減に、しろーっ!」
イラだち任せに思いっきり鳩尾に膝蹴りをお見舞いしたら、
ようやく拘束が緩んで、ほっと息をついた。
ふと顔を上げると、
叱られた子供みたいに、しょんぼりしたレオンがいて。
え?どうしたの?
もしかして、ちょっと言い過ぎた?
レオンの力が強すぎて、
必死で逃れようとしてもがいてたら、
言い方まできつくなっちゃったかも。
「ごめん、つい、うれしくて。
ボク一人ではしゃいじゃったね。
ちょっと、頭冷やしてくるよ」
「レオン」
待って!
って言おうとしたときには、
窓から飛びだしていったレオンが、
空の向こうに小さくなっていた。




