表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/244

第十八話(194) ジジの役割

「ジジ」


 僕の名前を呼んだのはエムル・テレスコ首都長官だ。


「そこに掛けなさい」


 この日は大型船の処女航海を記念した式典が行われるため、前日から港のあるサグラ町に来ていた。フィンス国王陛下の警備をするのがテレスコ長官の仕事で、僕はその補佐を務めることになっていた。


 長官のご子息から陛下の暗殺計画があると事前に聞かされていたため長時間に渡って緊張状態にあるが、宿泊している場所は港を警備する兵士が常駐している兵舎だったので、夜中はゆっくり休むことができた。


「地元の警備主任から報告があったが、予想以上に見物人の数が増えているようだ」


 その警備主任の部屋を使わせてもらっているところだ。


「陛下の訪問が歓迎を受けていることは喜ぶべきことだが、我々にとってはあまり嬉しくない報せだな。これからさらに人出が増えることを想定して、配置を見直さなければならないだろう」


 貿易港になる前は数百人が暮らしているだけの漁村だったという話だけど、大型船を就航させるために湾岸の地形を変えるほどの大規模工事が始まってから一気に人口が増えていったという話だ。


「集団心理とは恐ろしいもので、それまで遠巻きにして見ていた者たちが、一人でも握手を求めて列を飛び出すと、我も我もと波のように押し寄せてくるようになる。その呼び水となる最初の一人を生み出さないためにも、厳しく取り締まる必要があるんだ。それがたとえ圧政者に見えようとも、警護に抜かりがあってはならない」


 民衆に厳しく接するのにも理由があるということだ。


「暗殺方法だが、弓矢を用いるよりも、見物人を装って隠し持った毒針で狙う可能性の方が高いだろう。その場合に備えて、民衆を焚きつける扇動者も共犯者である疑いがあるので、速やかに逮捕拘禁するように」


 出発前の会議でも全体確認をしているが、これは最終確認だ。


「問題は船上で凶行に及ぶ可能性についてだな。漕ぎ手は交代要員も含めて五十人以上になる。身元は保証されているというが、当日に入れ替わる、もしくは、そもそもその身元が確かな者の中に暗殺者がいるかもしれないのだ」


 船上という閉鎖空間で犯行に及ぶということは、死ぬ覚悟ができているということだ。


「不自然な点を挙げるならば、暗殺計画の首謀者と目されているウーベ・コルーナが陛下と共に乗船するということだな。実行犯が捕まれば、その場で尋問を受けて、首謀者の口を割るかもしれんのだ。あえて逃げ場のない船内に自ら乗り込むというのは、どうにも解せぬ話だ。ジジよ、ドラコ・キルギアスならばどう考えるかな?」


 長官が僕を補佐役にしている理由がこれだ。


「ドラコならばウーベ・コルーナの情報を集めます。しかし今回は暗殺計画の情報を入手したと知られてはいけないので、ドラコであっても目立つような情報収集はできなかったでしょう。それでも昨夜の晩餐会で近づく機会はありました」


 そこで長官が訊ねる。


「それで貴君もドラコと同じような真似をしたわけだな?」


 長官は知ってて訊ねているわけだ。


「はい」

「それで収穫はあったかね?」


 僕は私見を述べるだけで、判断するのは長官だ。


「コルーナ特使は話し相手が私ということもあり、気が緩んだのか、たくさんの情報を与えてくれました。特使には小さな娘がいるそうですが、『お土産に何がいいか』と聞かれたので、『木苺のジャムを作る名人がいる』と教えたところ、具体的に『どこへ行けば作り方を教えてもらえるか』と詳しく聞いてくるのです。その時に、その生活感のある会話から、悲壮な覚悟は持ち合わせていない人だと感じました」


 長官が無言なので話を続ける。


「それから私が『船に乗るのは初めてなので怖い』と打ち明けたところ、『泳げるのか』と聞かれ、『泳げません』と嘘をつくと、それからひとしきり遠泳自慢を始めたのですが、唐突に『陛下は泳げるのか』と訊ねられたのです。それが、どこか、思い出したような、そう、確認したように見え、『分からない』とはぐらかしたところ、『あした乗る船はひっくり返ることはないから溺れる心配はない』と言って、そこで初めて笑うのですね。それまで一度も見せたことのない顔だったので、奇妙な印象として残っているんです」


 ここからが個人的な推論だ。


「突拍子もないことのように聞こえるかもしれませんが、コルーナ特使は何らかの方法で船を沈没させようとしているのではないかと思いました。船底に穴を開けるか、軍用船で横っ腹に突撃させるか、方法は定かではありませんが、特使は私が明日溺れ死ぬことを想像して笑ったような、どうしてもそのように感じてしまうのです」


 テレスコ長官が所感を述べる。


「なるほど、標的は必ずしも要人とは限らぬのだな」


 それから長官は信じがたい決断を下すのだった。



 それから間もなくして記念式典が行われたが、式は滞りなく行われた。パレード用の馬車で手を振るフィンス国王陛下もにこやかで、命が狙われているとは微塵も感じさせない堂々たる振る舞いを見せてくれた。


 陛下は片足が不自由なため、足を引きずって乗船したのだが、誰の手も借りようとしない姿に見物人が拍手をもって応えた。それに対して、泳ぎが得意な僕の方がビクビクしているという有様だ。やはり湖とは怖さの質がまるで違うのである。


 それよりも、やはり大型船の想像以上の大きさに圧倒されていた。昨日も思ったが、目の前で見ると、ただただ唖然としてしまうのだった。まるで三階建ての家が海の上に浮かんでいるような、そんな表現しか持てないのである。


 僕は船に詳しくないので分からないが、又聞きした話によると、この三段構造の、ワイン壺を四千以上も運べるような船ですら最新式ではないそうだ。最大で八千以上のワイン壺を運べる輸送船もあるらしいので、つくづく世界は広いと思った。


 しかも僕たちが知る何百年も前から現在の大型船の造船技術があったそうだ。沈没船は別だけど、船は残存させることができないため、ここ数年で飛躍したと思い込んでしまう人も多いとのことだ。


 それにしても酔う。小型船に比べて大型船は船酔いしにくいと聞いていたが、関係なかった。酔う者は酔うのだ。それもそのはず、こういうのは平衡感覚の問題なので、個人の見解など当てになるはずがないのである。



 その時は、突然やってきた。

 離岸して、しばらくしてから船内に異変が起こった。

 船体の向きを変えている時のことだ。

 水夫が船長に異変を報せる。


「せ、船長、も、問題発生です!」


 甲板にいた百人以上の乗船者たちに緊張が走った。


「落ち着け! 陛下の御前であるぞ」


 船長が怒鳴った。


「失礼しました」

「何があった?」

「非常用の水瓶が置いてある貯蔵庫から火が出ました」

「水瓶から火だと?」

「煙だ! 煙が出てる!」


 そこでどこからともなく声が上がった。


「消火作業はどうなってるんだ?」


 船長に詰め寄られた水夫の顔から汗が噴き出す。


「それが、追いつきません」

「どうして水瓶から火が出るんだ?」

「水瓶の一つが油壷になっていたようです」

「出航前に確認したではないか!」

「すいません」

「船長」


 埒が明かないと思ったのか、テレスコ長官が仕切り始める。


「今すぐ状況を確認して、報告するように」


 返事をすると、すぐに下層へと下りて行った。

 そこで陛下に向き直る。


「護衛船が見えておりますので、すぐに追いつくかと思われますが、思った以上に火の回りが早いやもしれません故、棄船を想定して脱出の準備をお願いいたします」


 護衛官が陛下に革袋を装着させた。

 テレスコ長官が乗船者全員に指示を出す。


「慌てることはない! 助けはくる! しかしながら、救助船にも定員があるので、順番を待つことになるだろう! 海で浮かんだまま待ってもらうこととなるが、これは陛下から特別に与えられた海水浴だと思うように!」


 そこで警護兵らから笑いが溢れるのだった。これがテレスコ長官のすごさだ。ドラコもそうだけど、僕が尊敬する特別な人たちはみんな笑いを取る才能に長けている。そこに人徳や人望の差が表れているような気がするのだ。


「さぁ、革袋を装着して、夏休みを満喫しようではないか!」


 この人と一緒にいれば絶対に死なないような気がした。


 全員が浮きとなる革袋を装着していると、ウーベ・コルーナが長官の元へ歩いてくるのだった。もうすでに革袋は装着済みで、避難する準備は整っていた。この男は初めからこうなることを知っていたので、当然といえば当然だ。


「長官、一つお訊ねしてもよろしいか?」

「なんですかな?」

「救助船に乗り込む順番に手違いがあるようだが?」

「手違いとは?」

「小官も陛下と一緒の船に乗せていただけるんでしょうな?」

「それは勘弁していただきたい」

「そんな」


 コルーナにとって予想外の答えだったらしい。


「小官はクルナダ国を代表しておるのですぞ?」

「答えは変わらん」

「小官は外交団を代表する立場ですぞ?」

「答えは変わらぬ」

「わざわざ陛下と同じ船に同乗した意味を考えていただきたい」

「答えは変わらぬと言っておろう」


 そこでコルーナの目つきが変わった。


「こちらは謝罪を要求できる立場であるぞ?」

「謝罪だと? よくも抜け抜けと、そんな恥知らずなことが言えたものだ」

「なんたる言い草。なんたる侮辱」

「どうやら立場を分かっておらぬようだ」


 と言いつつ、長官は陛下の身を案じ、火災の状況を確認するのだった。


「立場を理解していないのはどちらかね?」

「我々が暗殺計画を知らぬと?」


 そこでコルーナの顔が固まった。


「そ、それは、な、なんのことか、わしにはさっぱり」

「こちらはカイケル・コルピアスも関与していることを把握しておるのだ」

「そんなはずはない」

「貴様も『奴隷の子は奴隷』とでも思ったか?」

「ヴォ、ヴォルベ……」


 そこでコルーナが絶句した。


 ここでも長官は火災の状況把握に努める。


「どうやら貴様の言い訳を聞いている暇はなさそうだ」


 コルーナが長官にすがる。


「待ってくだされ。すべてを承知の上で手を打たなかったと?」

「そういうことだ」

「そんなことは有り得ない」

「暗殺計画は陽動で、初めから船が狙いであったのだろう?」

「いや、それはヴォルベも知らぬはずだ」

「泳げぬ者を船に乗せるわけがなかろう」


 そこでコルーナは僕を睨みつけるのだった。


「いや、待たれ。狙いを知りつつ、これほどの船を易々と手放せるものか」

「貴様の失敗は、陛下の器量を見誤ったことであろうな」

「陛下も承知していただと?」

「当然であろう。陛下の御心は我々臣民と共にあるのだ」


 コルーナが床に手をついて項垂うなだれる。


「分からぬ」


 クルナダ人には財産を手放すことが理解できないようだ。

 長官が見下ろす。


「我々には、陛下が乗船中の船がクルナダ国の策謀により沈没した、という既成事実が必要だったのだ。どのみち航海に出しても海賊のせいにして沈められたであろうからな。ならば膿を取り除いた方がよかろう。その提案を陛下はご了承されたのだ」


 そこでコルーナが這うように逃げて海に飛び込もうとしたが、あっけなく捕えられた。


「ジジ、この者を殺せ」


 それを聞いたコルーナが手足をジタバタさせる。


「待ってくだされ。証拠! 証拠がないではないか! わしはヴォルベなど知らんぞ! コルピアスだ! コルピアスがやったに違いない! わしはハメられたんだ! 証拠を用意していただこう!」


 テレスコ長官が告げる。


「息子の議会証言だけで充分だ」


 コルーナの目から涙が流れた。


「陛下、どうか、ご慈悲を……」


 そこで長官がフィンス国王陛下のお伺いを立てる。


「陛下、時間がありません。どうされますか?」


 コルーナが哀願する。


「陛下、どうかお救いください」


 フィンス国王陛下からご信託が下る。


「放火した実行犯の名を、ここで告げれば赦すとしましょう」


 するとコルーナは早口で五人の漕ぎ手の名を明かすのだった。


「長官!」


 そこへ船長が駆けてくる。


「もうダメです。避難を始めてください!」


 そこで長官は警護兵に実行犯を確保するように指示を出した。

 指示を受けた警護兵が確保に向かった。

 続けて僕にも指示を出す。


「ジジ、このクルナダ人を殺せ」


 それを聞いたコルーナが騒ぎ立てる。


「待て待て、陛下の赦しを得たではないか?」

「死ぬ前に赦しが得られて良かったな」

「話が違うぞ?」

「我が国は、約束を守らぬ者とは約束を交わさぬのだ」


 コルーナが懇願する。


「陛下……、私奴には小さな娘がおります」


 それに長官が答える。


「娘のためにも、道を誤るべきではなかったな」


 そこで老齢の男が大声で泣き叫ぶのだった。


「呪ってやる! お前たちを全員呪ってやるぞ?」


 それを恨み顔で叫ぶのだった。

 テレスコ長官が宣告する。


「貴様にそんな力はない」


 そこでコルーナが小便を漏らすのだった。


「時間がない。ジジ、殺せ」


 僕に命令したのが、長官のせめてもの優しさだ。

 コルーナの頭頂部と顎に手を掛ける。

 そして一気に捻る。

 すると気を失ったように絶命するのだった。



 それから船長に乗組員全員の救助を任せて、僕は陛下と共に第一救助隊の船で無事に陸地へ送ってもらった。五人の実行犯も第二救助隊の船に乗せて兵舎へと連行した。これから彼らには厳しい拷問が待っている。暗殺未遂でも親族全員が死刑を受けるだろう。



 僕はテレスコ長官の待つ兵舎の主任室に呼ばれていた。


「食事は済んだか?」

「はい。ご命令通りに」


 軍隊ではすべてが上官からの命令だ。


「貴君ばかりを働かせて悪いが、これから一人で王都へ向かってくれぬか?」

「私一人でありますか?」

「ああ、頼まれてほしいことがある」

「なんでございましょう?」


 そこで長官が立ち上がる。


「王宮に百人ばかりだが、部隊を用意してある。その部隊を貴君に率いてほしいのだ」


 僕が百人隊の隊長に?


「部隊の兵士はドラコが予備隊としてスカウトしていた者たちばかりなので、貴君も見知っておるだろう。だから貴君が指揮を執るのが適任なのだ。その部隊を率いてハクタ軍と戦うのだ」


 長官は僕に武勲を立てさせるために用意してくれていたわけだ。


「王宮に着いたら、タリアス司令官の元へ行って指示を仰ぎなさい」


 そこで言い淀む。


「王都が無事ならばの話だが」


 それが問題だ。


「よいか、ジジ、ハクタ軍の司令官はリアーム・キンチ将軍だ。知っておるな?」

「はい。存じております」


 長官が窓辺に立ち、宙を見つめる。


「名家にお生まれながら、十五で戦地に赴き、数々の武勲を立てた武人だ。その後も国境地帯の紛争を鎮めるための遠征を厭わなんだ。島内情勢を平定させたのは将軍のお力によるものだと言っても過言ではなかろう」


 数で圧倒するのがキンチ将軍の戦略なので、貴族の間では知らない者はいないが、世間一般にはあまり知られていない存在だ。どうしても世間の人たちの人気は、戦略的不利な状況を戦術でひっくり返すモンクルスに集中してしまうからだ。


「サッジ・タリアス司令官がキンチ将軍よりも劣るなどとは思わぬが、ヴォルベとランバ・キグスの密約が成立しなければ、どうあがいても勝ち目がないことは誰の目にも明らかだ。その時は降伏が早まるかもしれんな」


 もうすでに終戦を迎えている可能性もあるということだ。


「両軍にいえることだが、どちらも戦いたくないと思っているのが本音だろう。元々一つの国なのだから、キンチ将軍にしても長期戦は望まぬはずだ。すぐに終わらせてオーヒン軍の侵攻に備えたいと思っているはずだからな」


 終わってみれば、カグマンとハクタが分国した事実すら記録上なかったことになるかもしれない。つまり『王位継承問題で内乱が起こった』とだけ記されるわけだ。そこに僕たち兵士の血が流れたことは記録されないのである。


「戦争を早く終わらせるために、相手側は我が国の要人を人質に取り、降伏勧告を行うと考えられる。第一の標的はフィンス国王陛下で間違いなかろう。そういうことで、王都への帰路を変更するつもりだ。ヴォルベの作戦が成功しても、陛下の身柄を押さえられては水泡に帰すからな」


 口にはしないが、陛下が死んだら、そこで終わりということだ。


「しかし、ハクタ国との戦争を早く終わらせて、オーヒン軍の侵攻に備えたいのは我々も同じだ。そこでだが、我々も同様の作戦を実行できるのではないかと考えた。それを貴君にお願いしたいのだ」


 逆転の発想だ。


「不敗の名将であるキンチ将軍に付け入る隙があるとするならば、それは経験が足りぬ息子の階級を上限まで上げてしまったことだ。ヴォルベと同い年だが、十六で大将というのは、師であるモンクルスでも成し得なかったことだ」


 大将というと、現場における戦術チームのリーダーのようなものだ。


「レオーノ・キンチの身柄を確保できれば、我々も三日以内に戦争を終わらせることができるやもしれん。どうだ、ジジ? 頼まれてくれるか?」


 そこで質問する。


「レオーノ・キンチとは、どういった人物でしょうか?」


「ヴォルベとは正反対の性格といえるかもしれんな。母親を泣かせることもなく、夜中に邸を抜け出すこともない。悪童と呼ばれたことが一度もなく、まさに貴族の中の貴族。父親の言いつけを守り、そこからはみ出すことは絶対にない。家名を守ることがなによりも大事だと考える、立派な青年だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ