第三十六話(168) モンクルスの再来
王城で約三十年振りに再会したデモン・フィウクスは筋骨隆々のムキムキ男になっていた。それでも私を思い出す素振りを一切見せなかったので、魔法を寄せ付けない知力や精神力を持ち合わせていないということが改めて確認できた。
一緒に連れてきたミルヴァの婚約者となるイワン・フィウクスの方が、父親よりも警戒が必要かもしれないと思った。ビーナによると、財務官の息子であることをいいことに、至る所で問題を起こしているという話だ。
それでも貴族の息子らしく、国王の前では礼儀正しい好青年として振る舞うのだった。実の親子ではないけれど、デモンに対する敬い方も絶妙で、引き立てつつ、父親の仕事を引き継ぐだけの能力があることを控えめにアピールしていた。
食事をしながら両家が仕事や縁談について話し合いをしていたけど、親子で感動の再会を果たした割には、娘を嫁がせるのにはドライな反応だった。交易の話を交えながらするものだから、まるでミルヴァまで交易品の一つであるかのように思ってしまった。
マークス・ブルドンとゲミニ・コルヴスの紹介状を携えていたことから、交易ならぬ、縁談はすぐにまとまった。式は来春になるということで、フィウクス親子を先に帰島させて、ミルヴァは半年ほどジマ国に留まって、その間に大陸情勢について調べ始めた。
予め『密偵』と呼んでいる情報屋を雇っていたようで、衛兵の目を誤魔化しては、彼らから中身に応じた金を払って最新の情報を手に入れるのだった。魔法を使って尋問できるので、デタラメな話や嘘をついた者には容赦なく罰を与えた。
「あれから四十年近く経つけど、ウルキア帝国への大規模遠征の影響が未だに残っているみたいね」
王城の私室に戻ってきたミルヴァが仕入れた情報をまとめた。寝室で話をすれば廊下にいる衛兵に話を聞かれる心配がないということで、外の気配に気をつけながら、ベッドの縁に腰掛けて話をしているところだ。
「ガルディア帝国の大東征が失敗に終わったことで、帝国の南方地域を治めるアステア領周辺の勢力図が変わってしまったみたいなの。元々あそこら辺は南西に住むエニヤ人と南東に住むイデヤ人がケンカばかりしていた地域なんですもの。アステアにとって北東にあたるウルキアへの侵攻に力を入れてしまったものだから、その隙をついてエニヤ人が領土の奪還を始めたのね。ほら、あそこはアウス・レオス大王が西征を行った土地でもあるから、ずっと揉めているのよ」
イデヤ人とアステア人とエニヤ人は同じ赤毛族として三兄弟のような間柄だと聞いたことがある。エニヤ人だけ南方部族と血が多く混ざり合っている分、髪の毛に癖があるので分かりやすくなっているという話だ。
「不気味なのはイデヤ人ね。元々ウルキア人と対立していたのが彼らでしょう? ガルディア人がお手本にしているともいわれているので、見方によるとイデヤ人こそが悪しき男社会の元凶ともいえるわけよ。ガルディア人やアステア人にウルキア人と戦わせて、自分たちは安全な場所から高みの見物をしているんですもの。注意しないとイデヤ人にこの世界を乗っ取られてしまうかもしれないわね」
私もその可能性には気づいていた。この世のすべては女が生み出したものなのに、始めに太陽神を盗んで男神にしてしまったのがイデヤ人だ。この『神を盗む』という行為が最大の罪にして、すべての悪しき元凶だと考えられている。
何千年も前からウルキア人とイデヤ人は戦ってきたけれど、ガルディア人が現れてからは戦場がガルディア領に移っていったので、その間の平和な時期に、イデヤ領では父権主義が凝り固まっていったわけだ。
イデヤ人も赤毛族なので、見た目としてはアステア人と区別するのは難しいと聞いているが、この二つの種族はよく似ているけれど、宗教の重みが違うので、間違うととんでもない目に遭うので注意が必要なのだ。
イデヤ領は魔力を持つ私たちですら迂闊には近寄れない場所だ。気持ちが悪くなるほどの女性蔑視があり、もはや自助力が働かないほどガチガチに差別が定着しているからだ。だから最終的にイデヤ領の法と秩序を壊すことが、私たちの最大の目的となるわけだ。
『神を盗む』で思い出したけど、すべての人名も私たち魔法使いである女から盗んだものなので、そのことを知らない人間が女名と男名で区別していたりすると、すごく腹が立ってしまう。得意げに分類する人がいるけど、そもそも出発点が間違っているのだ。
オーヒン国建国から二十八年が経過した。婚礼の儀が近づいたので衛兵に守られながら帰島したけど、ミルヴァの夫となるイワン・フィウクスは、再会を果たした数日後に帰らぬ人となってしまった。
イワンの命を奪ったのは、その直前に知り合ったばかりのドラコ・キルギアスという名の国境警備兵だった。巷では『モンクルスの再来』と呼ばれているけど、両人とも直接会ったことがある私の印象では、剣聖には遠く及ばない、といった感じだ。
財務官だったデモン・フィウクスは、一連の責任を負う形で更迭されて、フェニックス家の荘園であるマエレオス領の未亡人と再婚して、名前もフィウクス家の家名をあっさりと捨てて、デモン・マエレオスに変えてしまうのだった。
とりあえず私たち一行はマエレオス領の役場町にあるマエレオス家の別邸で荷ほどきさせてもらいつつ、今後についてデモンと話し合うことにした。その結果、縁談はなかったこととして、新たに領主として交易上の約束を結び直すという結論に至った。
デモンは好きなだけ別邸に滞在してもいいというので、お言葉に甘えてしばらく長逗留させてもらうことにした。外交問題を片付けるためにジマ国からの使節団を待つというのが表向きの理由だった。
ビーナと話をすることができたのは、イワンが殺されてから一か月も後のことだった。役場町の教会に勤めているビーナの元に出向いて、自然な形で知り合って、衛兵の目から離れて会話ができるようになるまでに、そのくらい掛かったというわけだ。
ビーナは文字の読み書きができるということで、半年前から書庫の管理を任されるようになったそうだ。彼女には舞台の関係で顔が利く教会が他にもたくさんあり、ここもその一つなのだそうだ。
「ねぇねぇ、ドラコはどんな感じの男だった?」
蔵書の少ない書庫で椅子に腰掛けたビーナが訊ねた。
「どんなって、普通の警備兵だけど?」
椅子がないので、ミルヴァが立ったまま答えた。
「そんなわけないでしょ? 彼は『モンクルスの再来』なのよ?」
英雄好みのビーナの目が輝いている。
「ワル・ザザが死んで腐敗しきっていたザザ家を着任早々に滅ぼしてしまうんだもん。そんなこと簡単にできることじゃないのよ? といっても、すでに有名だったから、ドラコがやってくるのを待っていた人たちがいたというのもあるんだけどね。それでも裏社会でしか生きられない人たちにとっては、国ですら手出しできなかった組織を壊滅させたのだから、彼らにしてみたら救世主が現れたみたいなものなのよ」
ミルヴァの目は冷めている。
「冗談じゃないわよ。わたしたちの計画を滅茶苦茶にしたのよ? どれだけ機が熟すのを待ったと思う? イワンほど独裁者の素質に恵まれた人間はいなかったの。王国にケンカを売って自滅させるには格好の人物だったのよ? それがどうして警備兵ごときに殺されなくちゃいけないの」
ビーナが反論する。
「ドラコはただの警備兵じゃないんだって。『モンクルスの再来』と呼ばれているけど、私はモンクルス以上の力が秘められていると思ってるんだ。そう、モンクルスは時代に取り残されたオールド・タイプの英雄だったけど、ドラコは先の時代に生きるニュー・タイプの英雄なの。といっても、そのことに気がついている人はほとんどいないんだけどね。しかも、本人も自覚してないんだもん。だから『再来』なんて表現は彼に失礼なのよ」
ミルヴァは言い争う気力もないようだ。
「わたしたちにとっては目障りでしかないじゃない。法を犯して処分されたということは、先の時代に生きているのではなく、先が読めないというだけなんですもの。これから先の未来だって、予測不能の行動で、わたしたちの行く手を阻んでくるかもしれないのよ?」
ビーナが擁護する。
「ドラコは困っている人たちがいると放っておけないだけなのよ。そんな愚直な性格をしているから部下たちにも慕われているの。モンクルスが尊敬され、畏怖される上司なら、ドラコは敬愛され、慕われる上司なのよね。仲間たちがドラコのために頑張ろうとする思いは、『男心』という言葉に凝縮されていると思うの。これはモンクルスの弟子たちには見られなかった感情かもしれないんだ」
ミルヴァが無感情に言い放つ。
「あなたは本が書ければどうだっていいのよね。そうやって男にばかり夢中になって、今この瞬間にも苦しんでいる女たちのことなんてどうでもいいんでしょう? 父権主義による男社会を冗長させているのって、あなたのような女の責任でもあるのよね。お願いだから、わたしに同性批判をさせないでちょうだい」
女同士で争わない、というのが私たちの約束事の一つだ。そのことはビーナもよく分かっていて、それ以上はムキになって反論することはなかった。女同士が男の話で口論することほど無駄なことはないと知っているからだ。
「それよりもこれからの心配をしなくちゃいけないのは、わたしたちの方なんだから。これで二代目の国王候補はゲミニの息子に絞られてしまったわけでしょう? 本当はイワンと醜い争いをさせたかったんだけど、セトゥスの息子では力不足よね。もう一度だけコルヴス家に近づいてゲティスを懐柔させないといけないかもしれない。でも、ゲミニやデモンも長くは生きられないでしょうから、絶望を味わわせるには急がないといけないし、ドラコ・キルギアスは本当に余計なことをしてくれたわ」
ここでデモンやゲミニやコルピアスやセトゥスら四悪人に死なれてしまったら、幸福のうちに人生を終わらせてしまうことになる。それは泥棒が送っていい生涯ではない。だから盗んだものはきっちりと返してもらわないといけないというわけだ。
「それにしてもデモンは案外と欲のない男だったのね。こんなにもあっさりとオーヒン国の既得権を手放すとは思わなかったわ。リング領にいるパルクスの娘さんにも無関心のようだし、わたしたちが勝手に邪推していた部分もあるのかしらね?」
ビーナが考察する。
「いや、デモンに関しては言動だけでは見えてこない部分があるの。彼は早い段階でゲミニとコルバ王に強い結びつきがあることを知っていて、オフィウとは対立関係にあることも分かっていたみたいなのよね。それでオフィウ派に近づいて、今回の息子の不祥事を受けて、狙ったかのように身を引いたの。でも、それはデモンにとって好都合だった部分でもあるのよね。彼は攻撃的になるよりも先に防衛本能が働くタイプだから、二代目の国王を選定する際に謀殺される気配を感じ取ったのかもしれない。その上でオフィウと通じることで、外部からオーヒン国、つまりはコルヴス家に圧力を掛けようとしているというわけよ。まだ分からないけど、それくらいの強かさはあると思う。ワタシたちを利用したように、今度は『ハクタの魔女』を利用しようとしてるんじゃない?」
ミルヴァが納得する。
「だとしたら、わたしたちはどう動けばいいのかしらね? アネルエ・セルぺスは古代ウルキア系だから、ガルディア系純血主義のコルヴス家のお嫁さんにはなれないし、ジマ国はクルナダ国と断交状態で、元々は敵対国でもあったわけだから、クルナダ系の血が入っているマクスのお嫁さんにもなれないわけでしょう? でも、両国を交戦させて相討ちにさせるには宮廷か朝廷には入り込んでおきたいわよね?」
ビーナが助言する。
「だったらセトゥス家に嫁入りするというのはどう?」
「やめてよ」
それをミルヴァは即座に却下するのだった。
「わたしは三十年経った今もパルクスを殺したあの夫婦のことを許してないの。できることなら千年の禁固刑にしてやりたいくらいよ。セトゥス家に嫁入りするということはネズミオヤジが舅で、あの強欲ババアが姑になるということなのよ? それだけは耐えられそうにないわ」
そこでミルヴァが回顧する。
「それでも人間社会を知る上で彼女たちほど勉強になった存在はいないのよね。だってそうでしょう? 人というのは殺人を犯しても幸せに暮らすことができるんだもん。殺害の動機が私利私欲のためならば後悔したり反省したりすることはないの。もちろん同情を集めるためにそういった素振りを見せることはあるんだけどね。でも、良心を痛めるということはないのよ。捕まって裁かれたとしても、捕まったことに対してヘマをしたと思うだけで、更生なんて期待しちゃいけないのよ。あの強欲ババアを裁きにかけたとしても、開き直るか、それが通じないようならば嘘泣きに転じるだけでしょうね。あらゆる手段を講じて無罪を主張してくるでしょうし、パルクスは暴君として流布されているから、逆に『主人こそが英雄だ』と訴えるかもしれない」
深い溜息をつく。
「とにかく人間だけは信用しないように気をつけましょう。家柄や育ちが良ければ人格者になれるなんてのも嘘よ。結局は余裕が有るか無いかの違いだけで、中身に差異はない。余裕のある家に生まれた人も切迫した状況に陥ると醜くなってしまうものね。それなら初めから厭世的に生きている人の方が立派なくらいよ。礼儀作法や言葉遣いで誤魔化すことができるのは人間同士だからであって、わたしたちにはそんなもの通用しないんですもの」
先住民から土地を盗み、虐殺して、追い出して、文化を破壊して、財産を奪った冒険者が、英雄と称えられるのが人間社会だ。それくらいヒト族である人間の知的水準は低いので、ミルヴァが嘆くのも無理はなかった。
「だったらユリス・デルフィアスと結婚したら?」
ビーナの提案だ。
「調べた感じだと、彼はワタシたちのブルドン王をとても尊敬していて、民衆から愛されることを何よりも望んでいる男なの。それって、まさにワタシたちが理想とするブルドン王の後継者にピッタリじゃない? 辺境地へ行かせたのはワタシのアイデアだけど、それでも本当に家名を捨てて王宮を出るとは思わなかったもんね。それならアネルエとしてのミルヴァをお嫁さんに選んでもおかしくないでしょう? 召使いに優しくするような変わり者だし、不可能ではないと思うんだ」
ミルヴァが何度も頷く。
「そっか、母親が恋しくて泣いていた甘えん坊のユリスも、今はもう立派な青年になっているのよね。うん、ユリスと結婚するというのはいいアイデアかもしれない。あの子は母親のように接してあげれば喜ぶ男の子だから、好意を抱かせるのは難しくないのよね。女性崇拝が強いから、わたしたちが求めるリーダーとしても相応しいわよね。うん、デモンの養子と結婚するよりずっといいじゃない。流石は島で一番の劇作家なだけあるわ」
褒められたというのに、ビーナは冷静だった。
「でも、ユリスと結婚するなら大切にしてあげて。彼は人材登用が奇抜だから、間違いなく、これからの王政に変化をもたらすような存在になるからね。パルクスのように『うっかり殺されました』じゃ済まないんだよ。百年から二百年は時代を加速させることができる指導者になる素質があるんだもん。彼を巻き込む以上は、全力で守ってあげなくちゃダメよ?」
「もちろんよ」
とミルヴァは同意しつつも、反論する。
「でも、父方のデルフィアス姓を名乗っているから許されているということも忘れないで。フェニックス家は断絶の運命にあるのだから、ユリスが王族に復帰したり、将来的にお家再興なんてことを計画したりするようならば、躊躇なく切らせてもらうんだから。あなたも伝記のプロットを優先するあまり、本来成し遂げるべき目的を見失わないようにしてちょうだいよね」
最近のビーナはドラコ・キルギアスにハマっているけれど、彼はカイドル州への左遷が決まっているので、ドラコの物語を書く上でも、直属の上司となるユリスの存在が重要になってくるというわけだ。それでミルヴァは牽制したのだろう。
それからミルヴァはアネルエ・セルぺスとしてコルピアス夫婦に近づいて、オーヒン国の内情を探りつつ、カイドル州の州都長官であるユリス・デルフィアスに接近する機会を窺うのだった。
ただし、ユリスに近づくアイデアを考えたのもビーナ先生だった。役場町の教会で知り合ったデモンの娘アンナと親しくなり、『兄の死は先祖を大切にしなかったからだ』と洗脳し、それでカイドル州へ墓参りする運びとなったわけだ。
領主のデモンはブドウの収穫時期と重なったために墓参を見合わせたので、ハンスとアンナの兄妹に同行したのはミルヴァと私の他に数人の召使いだけだった。ビーナもドラコとユリスに会えるということで、巡礼者として同行取材することとなった。
護衛を務めてくれたのは、ドラコの片腕として有名なランバ・キグスだ。オフィウと昵懇の仲であるデモンが王国領の通行に適した人材を求めて、ハクタで一番腕の立つ男が派遣されたというわけだ。
取材したビーナが評するには、この北方移民の血を色濃く残す灰色の男は、とにかく細やかな気遣いをする人だという。長旅を快適にするにはどうしたらいいか、ということを逆算して、馬を一番に大切にするといった具合だ。
「ランバ、ちょっといいかしら?」
旅の途中、馬の世話をするランバに、ビーナはしつこく取材するのだった。
「なんでございましょうか?」
中年のランバは小生意気なビーナに嫌な顔を見せることはなかった。
「あなたはザザ家の襲撃に関わっているのよね? マエレオス家の兄妹はその時に長兄を亡くしているわけだけど、それで今回その二人の護衛を命じられたわけじゃない? 何か裏があるんじゃないかと思わなかった?」
ランバがとぼけた振りをする。
「裏と申しますと?」
「作戦を指揮したドラコ隊への復讐よ」
「復讐でございますか」
「だってマエレオス閣下は愛息子と次期国王を同時に失ったのよ?」
「閣下は、たとえ身内であっても、不正を許さないお方だと伺っております」
そう断言するのではなく、聞いた話として説明するところが彼の用心深さを表していた。
「アネルエ王女はどうかしら? 彼女はドラコに婚約者を殺されたのよ?」
「『不正が暴かれたのが成婚前で良かった』というお言葉をいただいております」
「でも、彼女の国の人たちはどう思うかしら?」
「王女殿下と同じ心情であることを願うばかりですな」
「ドラコに復讐しようとする者が現れるかもしれないわよ?」
「その気なら、それ以前に機会はいくらでもございましたでしょう?」
「アネルエ王女が直接手を下そうとするかもよ?」
ランバが馬にエサをやりながら淡々と答える。
「それは兵士になった時から腹を括っていることなのですよ。盗賊にも家族がおりますからな。自分たちがどれだけ正しいことをしたと思っていても、相手が同じように思ってはくれませぬ。しかし『正しいものは正しい』と口にできる世の中にしたいではありませんか。隊長はそんな当たり前のことを望まれているだけなのですよ。だから我々は恐れを抱かぬのです」




