転生、そして・・・
『超性能AI搭載中・・・搭載完了しました』
んん・・・?
俺はゆっくり目を開く。横になっている体よっこらせと起こすと、まぶしい景色がある。湖がみえた。他にも森や洞窟、草原もある。
どうなっているのか知らんが、まず状況を整理しよう。
俺は平凡中の平凡、竜田十季だ。サラリーマンで、現彼女持ち・・・いや生前?よくわからん。とにかく、内容は覚えている。
確かドーナッツ食ったらふらふらして、血を吐いて、倒れた。で、多分死んだ。
今確かに景色を見ていて、まるで死んでいるという実感がわかないのだ。だから、多分と言った。
よし、記憶はある。
そういえばさっき変な声が聞こえてきたような・・・?
『了。個体スキル<超性能AI>の効果です』
ああ、そうそう。こんな声だ。なんか機械的な声だな。ロボットみたい。
まあ、AIと言っているから無理ないか・・・。
あはは・・・・・・・はあああああああああああああ!!!!!!!??????
なんで体ん中にA・Iが入っているんだよ!てか何なの個体スキルって!!
『あなたは<<メカリウズムスライム>>です。レア種で強い存在なので個体スキルのAIが搭載できます』
え・・・?いまなんていった?
『あなたは<<メカリウズムスライム>>です。レア種で強いs』
そこまで言わんくっていい!
『<<メカリウズムスライム>>』
それだ!俺はそういうやつになっているってことだよな?AIいわく。
『了。<<メカリウズムスライム>>
分類:スライム類
強さ:★★★★★★★★☆☆
力:特大
防御:大弱
個体スキル:『超性能AI』『変形』
勲章:機械の勲章』
うへえ・・・。
凄いのか何なのか分からん。
取り敢えず、分かったことが一つだけ。
スライムになってしまったのか、俺は・・・!
待てよ。いい事思い付いたぞ。
(おい、AI!この世界はなんだ?)
『了。モンスターズワールドEX。マップ中の『異種類の森』にいます。』
な~るほど。モンスターズワールドEXか。
なんか、俺AI使いこなせてね?まだ会って数分なのに使いこなすって、ヤバくね?
(モンスターってことは狩猟者みたいのもいるのか?)
『答。います。只今半径50m以内に狩猟者を確認。戦闘態勢に入りますか?YESorNO』
う~。逃げても追いかけてくんのかな。そいつらはガンガン来そうだから・・・
(YESで)
『了。個体スキル+超特殊スキル獲得。<<変形>>』
あ。こんな時にスキル出た。