十季さんのもとへ!
ちょっと短いっす。ごめんっす。(ガガルみたいに言ってみた)
あのメカリウズムスライムが十季さんだとわかって更に数日。
魔導書に載っていた情報と、記憶の欠片から見つけ出したスライムを思い出していた。
私が、あのスライムのもとへ出向こうかな・・・。
と、思って父に相談した。
「な、何を言うんだミサキ!スライムは危ないぞ、特にメカリウズムスライムはと~っても危険だぞー」
「怖くないけど。ねえ、ダメ?お父さ~ん。」
懇願してみた。
結果。
「しょ、しょ~がないなぁ。但し、無事に戻ってこなかったら、お父さん泣いちゃうからねっ!」
私にデロンデロンになって、酔っぱらった人みたいになっていた。まあこの世界にお酒はあるのか知らないけど。
「やったー!ありがとお父さーん!」
精一杯抱き着いた。
ちなみにこれは、演技である。
魔導書と杖、魔法帽を被り、蒼玉をカバンに入れた。
ふふ、説明しよう。
蒼玉は記憶の欠片から飛び出してきたものだ、生きてはいないが、よく動いている。私が予想したのは、十季さんに導いてくれているのではないか、ということだ。
「いってきまーす!」
「おう!」
私は手を振って、家を出た。
家から出た先は、蒼玉を出す。ふよふよ~っと浮きながら動いていくのを追いかけていく。
そして、ある広場で、蒼玉は停止した。
「あれ?」
蒼玉を手で包み、遠くで放した。すると、広場に戻っていく。
「どうしちゃったのかな・・・」
私は頭を掻いた。
蒼玉があそこで停止したのには、ちゃーんと理由がありますよ~。