文鳥を飼う前に、鳴き声が煩いけど大丈夫ですか?
――鳥を飼うというのは、騒音と戦うことである。
特に、寝室を兼ねた自分の部屋で飼おうという人間には。
起床の挨拶、離席時の激しい呼び鳴き、構って欲しいアピール鳴き……
テレビも付けず、音楽もかけず、無音の部屋でネットや読書をして過ごす時間が長い。
そういった筆者のような人間には圧倒的なストレスをもたらす。
文鳥を飼い始める際に参考にした書籍やネットの記事では、スズメぐらいの声でインコより静かなので一人暮らしで賃貸の人でも安心です^^;(意訳)のような文章が散見されたわけであるが、これは半分間違っている。
スズメぐらいの声というのは正解。一人暮らしでも大丈夫というのは大嘘。
普通の人がスズメの声と聞いて思い浮かべるのは窓ごしの鳥のさえずりで……
ああこれくらいなら大丈夫と誤認してしまうヤツなのだ。
実際は同室で鳴き声を聞くわけで、遮音効果もなく普通にうるさいのである。
購入前に安心感を持たせる、文章の書き方によるトリック。
想像力ない人間は普通に騙されるわけですよ、本当に糞なマーケティングだと思います。
ついでにいうと、ペットショップでは保温のため前面ガラスの陳列棚にケージを入れていることが多く、これが防音効果抜群でそんなにうるさく鳴かないだろうという勘違いを助長させる。
隣で鳴いているであろうインコもいることですしね、相対的にという意味でも。
さらに、金属ケージを使って飼育するなら、鳥がケージを移動することによるカンカンという反響音があるというオマケがあるのだ。
これはそううるさい音ではないのだが、意外と煩わしい。
――つまりは、鳥は1日の大部分で騒音という名のストレスを与えてくる。
文鳥は年を経過することにより穏やかになっていくという話しだが、大切なのは今現在……
仕事で疲れた帰宅後の文鳥の猛烈なアピール、毎日早く起こされ、休日の日中に仮眠をしてもか構ってくれよと起こされる悲しみ。
これらは可愛さからくる癒やし効果を上回ってストレスとなる。
放鳥している時に肩にとまってまったりしたり、手の中で眠ったり、髪の毛を毛づくろいしてくれたりものすごい可愛さはある。
それでもプラスマイナスゼロにはできずストレスの側にヘイトが傾くのだ。
本当につらくて、私は仕事でのストレスも相まり疱疹ができ、お医者様の世話になってしまった。
鳥でこれなんだから、人間の子供ができたらどうなってしまうのだろうと考えさせられもした。
ともかく、愛が重すぎて憎しみへと変わっていく。
文鳥と共存できなくなる前にどうにかしなければ。
そう思って防音対策で検索したのだけれど、かなり微妙な感じが……
失礼な書き方になってしまうが、鳥の防音対策は値段不相応のアクリルケージが主流という頭がおかしい状態なのだ。
え、このサイズだとバードバス設置できませんよ? 空気穴めっちゃでかいんじゃが、なんで底面のアクリルが分厚くて他が薄いんだよ、前面の音を一番抑えたいのにそこが一番薄いとかありえないだろう、そもそもアクリルオンリーじゃなくて金属フレーム使うとかさ、底面いらんし、鳥カゴ(ケージ)という檻に閉じ込めているんだから、全面透明にしなくてもよいし、背面とか側面にでも吸音材仕込んで――のように不満がすごく出る。高額商品だからこそでる。
アクリルケージは防音を主目的とするものではなく、保温のため、保温のため、飛散防止……防止みたいな自己暗示をかけないと買ってもいない製品への文句で頭かどうにかなりそうだった。
防音の動画を見たけど、期待するとがっかりする程度の性能だったし……
そんなこんなで悩んだ結果。
筆者が行き着いた先は『耳栓による人間の聴覚保護』である。
鳥の環境をかえるのではなく自分に対策を施せば……意外と盲点で、今更気づく恥ずかしさ。
これで、朝や仮眠の時は文鳥さんがどれだけ泣きわめこうが完全に音をシャットアウト。
完全に呼び鳴き無視し放置をする鬼畜となるが、罪悪感は捨て去った。
人間と鳥、同一室内で共存するにはこれしか手段がなかったのだ……
鳥に朝起こされるという人は、耳栓を試してみて欲しい。
某ゲームでも耳栓Lv.5が外せなくなったお兄さ――おっさんとの約束だ。




