一ノ瀬 紗奈の失墜 1
趣味全開で書きました。これからよろしくお願いします。
『幸せになりたい』
それは、誰もが1度は願う事だと思う。
僕、『七瀬 真央』だって幸せになりたいと願ってる。
誰にだって、幸せになる権利がある。
『世界平和』とか壮大な願いもある。『静かに暮らしたい』などの些細な願いもある。
そんな風に、幸せの形は人それぞれだ。
でも、やっぱり相容れない事だってある。
そう、
例えば・・・・
「み″つ″け″た″ッ!!!!! 」
「うわッ!? 」
「んむ″ぁぁぁぁう″ぉく″ぅぅぅぅん″っ!!!!!!!! 」
こんな風に
「もう、逃げられませんよっ!! 」
「いや、待って、一ノ瀬さん。ちょ、手で顔をがっちりホールドしないで・・・・」
放課後、僕は学校一の美少女『一ノ瀬 紗奈』と命(貞操)を賭けた追いかけっこをして空き教室へと追い込まれていた。
「さぁっ! まお君っ!! 今度こそ誓いのキスをっ!! むちゅ〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡ 」
一ノ瀬さんがゆっくりと唇を近付けてくると、突然教室のドアがガラッと開いた。
「真央君っ! 無事っ!? 」
「ちぃっ! やはり邪魔するのですねっ!! 二宮さんっ!!!! 」
入って来たのは、僕の幼馴染の『二宮 円香』だった。
助っ人としては微妙だが、何はともあれ助かった。
「あ、あたりまえですよっ! こんな事をするなんて、一ノ瀬さんは非常識ですッ!! 」
そうだ。もっと言ってやれ。
「そ、それに・・・・」
「それに、何ですか?? 」
一ノ瀬さんが小首を傾げると、円香は頬を赤く染め
「真央君のお嫁さんになるのは、私だから・・・・♡ 」
などと呟いた。
いや〜・・・・
今はそう言う事じゃないんだよな〜・・・・
「と、とにかく! 真央君のお嫁さんになるのはわたしなんです!! だ、だから、もうこういった行動はやめてください!! 」
「なるほど・・・・」
お? 一ノ瀬さんが珍しく物分りがいい。
「あ、諦めて、くれますか? 」
「つまり、私達は『ライバル』と言う事ですねっ!! 」
「いや、何でっ!? 」
これが僕の日常。
こんな感じで僕の人生は、女の子に振り回されている。
まずは、その大きな原因となる『一ノ瀬 紗奈』との出会いから話す事にしよう。
読んでくださり、ありがとうございます。
これから女の子増えます。ほんとです。