異世界へようこそ
桐都はクラスで弾かれていた少年。
そんな彼がいきなり異世界に飛ばされて…?!
秋の風が心地良い。
フッと紙の上を走る鉛筆を止めながら、僕は外を見る。
この二階にある、図書室からこんなに綺麗な景色望めるとは思わなかった。
そこで、紅葉している椛をぼんやり眺めながら、そのバックグラウンドとなっている夕日を見て肩を落とす。
もう夕方か。
少しガッカリしつつ、サッと机から消し去るように書いていた小説をバックの中に入れると、図書室を出た。
僕の名前は浜部桐都。
中学一年の図書係、いわゆるマスコットキャラクターだ。
通称、モノ。
モノって言うのは、いい者のモノじゃない。
道具の物、いわゆる心がない、動かない方のモノだ。
いつも一人でいて、いつも本を読んでいる僕を皆は、一匹狼と呼ぶ。
良い言葉に聞こえるだろう?
でも本人に言われたら、酷い言葉に変わる。
僕にとってもそう。
真っすぐに突き進んでいる廊下を小走りに進んでいると、いきなり変な衝動に駆られた。
廊下に思っている事、ずっとモヤモヤしているものを吐き出したい。
全部ぶつけたい!!
でも言えない。
そんな自分が憎らしい。
それでも、どんなに憎らしくても、言えなかった。
「ただいま~。」家に帰ってくると、誰もいなかった。
また一人だな。
そう思いながら食卓に付く。
僕の両親は共働き。
あまり家にいない。
さて一眠りでもしますか。
心の中で呟くと、自分の部屋に転がり込み、そのままベットの上で眠りについた。
「桐都?」
若々しい声がして、飛び起きた。
一番に目に飛び込んできたのは、鎌倉時代頃の家。
そして次に、刀を収めた青年。
「ここはどこだ?」
こんにちは~犬野開花です。
この作品はいかがでしたか?
私はこの作品はどこか自分をイメージしたところがあります。
例えば、クラスから弾かれているとか。
まあ、私は女の子なのですが(笑)
まあ楽しんでもらえればいいと思っています。
これからも私の作品を読んで頂けたら嬉しいです。