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第三幕 人生わからないから面白いとよく言うが、それは成功者だから言えること



ピンポ〜ン。

締まりのない電子音が鳴る。その音を聞き、俺はこのインターホンが間違いなく俺の家のものであることを確信した。何故わかったのかと言えば、うちのそれは普通のものより無駄に高音であり、音程も若干おかしいからであるのだが…まぁ、今はどうでもいいことだ。置いておこう。


しかしまさかこんな形で、自分の家のインターホンを鳴らすときが来るとは思いもしなかった。人生何がおきるかわからないというが、俺のこの体験は世界屈指のものではないだろうか?

家を壊され、気を失い、気付けばゴミ捨て場に捨てられて、戻ってみれば別の家が建っていたー…なんてとんでも人生、誰が予想できる?わからない範疇を越えてるだろ。うん。


…。

……。

………。


てか遅いよ!ちゃきちゃき出てこいよ!こらぁ!


苛々が頂点に達した俺がもう一度インターホンを押そうとした、その時だった。

「あはは〜、誰〜?」

何とも間の抜けた声がインターホン越しから聞こえてきた。


きっとあの時いた少女たちの一人に違いないとふんだ俺は怒りにまかせて怒鳴り散らした。

「あのー!?この場所に住んでいた者なんですけどもー!?」


何故か敬語で…


「ここ元々俺の家があった場所なんですが!?あなた達は何の権限があって俺の家をぶっ壊して、この場所にこんな家をお建てになったんでしょうかー!?」


言葉づかいはアレだがこれでも俺は怒り心頭で、今までの人生の中で一番荒々しい一面を見せていたと思う…キノコハウスの前というのが非常に残念であるが。

返答によってはそのまま突入して文句を言ってやろうと思っていた程だ。

しかしそんな俺の決意は虚しく肩すかしを食らうことになる。

「あはは〜、合い言葉は〜?」

インターホンからは返ってきたのはそんな俺の予想の斜め上をいく返答だった。

流石の俺もこれにはキレた。


「アリババか!」


キレてる俺のツッコミにキレがないのはこれ如何に…

あれ?今俺うまいこといった?

てか合い言葉ってなんね?

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