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第四十八回 ゲスト:封獣ぬえ

~BGM的な何か~



阿求「はい皆さんこんばんわ。メインパーソナリティの稗田阿求です。ハロウィンも通り過ぎてもう11月ですね。一年何てあっという間。私も今月でこの番組は年収めとなりますので、今日も面倒ですが、もとい頑張って仕事してきたいと思います!

 もうですね~。最近寒い! 私自身寒さは苦手なんですが、皆さんは大丈夫ですか? 急に気温がグッと下がりましたので、体調管理ができずに風邪を引いた! なんて人も中にはいるかと思います。まあ私は細心の注意を払っているので、風邪のかの字もしませんけどね!

 風邪対策にはやっぱりちゃんと厚着をして、手洗いうがいや、電車とかの中ではマスクをするなどの対策をした方がいいですよ? 学生諸君。特に女子は足をの冷やしすぎは厳禁ですからね。ブランケットはちゃんと持って行った方がいいですよ?

 今日のゲストも足が寒そうですね。けど紳士諸君はこの生足太腿が魅力なんでしょうね。この変態め。


 ではそろそろ、ゲストの人を呼びたいと思いますので、阿求の駄弁りを始めていきたいと思います! プログラムスタート!」


~BGM転換~


阿求「改めましてこんばんわ。稗田阿求です。さて、お待ちかねのゲストをお呼びしたいと思います。本日のゲストは、命蓮寺の正体不明物体。封獣ぬえさんです」


ぬえ「おっすおっす。封獣ぬえ様だ。頭を垂れろ市民ども」


阿求「はは~。あなた様のおみ足をペロペロさせてくれるなんて、市民である我々は至極光栄であります」


ぬえ「誰が足を舐めさせてやるなんて言ったんだよ。誰にも舐めさせないよ」


阿求「え~。太腿の付け根を舐めさせてくれないんですか~?」


ぬえ「舐めたい場所に強烈なフェチ度を感じる。絶妙にアソコに近いところが余計に変態度が上がってる」


阿求「私、ぬえさんの太腿の付け根ならいくらでも舐めれますよ」


ぬえ「こいしみたいなこと言わないでよ変態」


阿求「こいしさんだったら、そのまま内腿を舐めてから足の指にいきますよ」


ぬえ「想像しただけで気持ち悪いな」


阿求「感じちゃう?」


ぬえ「あたしの話し聞いてた?」


阿求「……はい。今日のゲストは封獣ぬえさんです」


ぬえ「やり直してきやがった。おっすおっす。封獣ぬえ様だ。今日はよろしくな」


阿求「なんだかすごく久し振りな感じがしますね」


ぬえ「普段から会うような仲じゃないからな。それに阿求は命蓮寺に来ないし」


阿求「私、一番行くのは博麗神社ですからね」


ぬえ「まあ阿求と霊夢のチョメチョメについてはあまり興味ないけど」


阿求「そこを正体不明にするのはたちが悪いのでおやめください」


ぬえ「えっ? だって阿求は霊夢にゾッコンラブなんでしょ?」


阿求「え~……別にゾッコンラブではないんですけどね。まあ普通に好きですよ。けれどそれは恋ではないのであしからず。それよりもぬえさんの話しにいきましょう」


ぬえ「え~、あたしの正体は不明だから何訊いてもチョメチョメで返すからな」


阿求「超絶困り処ですが。葉書の方にいきましょうか。R.N.雨垂れさんからいただきました。ありがとうございます。



 こんばんは。雨垂れです。

 九月は雨ばかりでしたね。梅雨より降ったような気がするほどです。


 ぬえさんでしたか。京都で大明神としてお祀りされておりますね。


 差し入れは、秋の名物ぶどうに因んでワインと致します。銘柄は、グレイス甲州 鳥居平畑 とさせていただきます。

 あのシャブリに匹敵する甲州ワインだとか。


 さて皆さん秋はいかがおすごしですか?

 自分は課題とスケジュール密で大変辛いです。いい加減慣れたい。


 さて、少々アドバイスをいただきたいのですが、自分は妖怪の研究をしたいと思っています。

 どんな方面なら仕事としてできるでしょうか?

 ご意見いただければ幸いです。


 そして、少し気になる女性が出てきた今日この頃でございました。知り合っただけですが。


 質問としましては、秋にしたいことでいかがでしょう。

「~の秋」というのがやたら沢山あるので、お答えにもそれなりなバリエーションあるかと思われます。


 自分は芸術の秋ということで、ピアノをもう少し煮詰めたいと思っております。



 遅い春が来たみたいですね。しかし妖怪にかんする仕事ですか」


ぬえ「阿求みたいな仕事じゃないか?」


阿求「妖怪の研究ですか? でもこれって私の世界だからこそできるものといいますか……現代では研究には明確な利益と将来性についての提示がないと研究費なんてでませんし。そんなもの調べてなんの価値になるの? と一蹴されてお終いですよ?」


ぬえ「思いのほか社会って辛辣なんだな。もっと自由に研究させればいいのに」


阿求「お金は無限じゃないんですよ。国が研究費を与える場合は適したものにしか与えません。それこそ研究する意味の見い出せないものに金を使って、結局なんの成果も得られなければ、その投資した金はドブに捨ててるのと同じですから。まあ研究と言う訳ではなく、仕事として活かせるとなると、それこそ難しいでしょうね」


ぬえ「そうか? 本にして売ればもうかるんじゃないか?」


阿求「今の時代、妖怪本を出版してもたいした利益にはなりませんよ。それこそコアなファンが買うくらいなので、妖怪本を作るにしてもキャラクター性を持たせたりとか、何かと組み合わせて話題性を出すとか工夫をしないといけませんね。ですが企画書を提出にしたところで、正直売れるとは思えません。少し前だったら廃墟写真とかと組み合わせつつ、その土地由来の妖怪を紹介するみたいな売り方はできたかもしれませんが、ムック本として一本出してそのままお開きですかね。一定は売れるかもしれませんが、確実に次には繋がりません」


ぬえ「じゃあ仕事につなげるのは難しいのか?」


阿求「私が知らないというだけで、もしかしたらそれを仕事にしてる人もいるかもしれませんが、私が意見するとしたら難しいと言わざるおえませんね。とはいえこれは下調べも何もしてない素の意見なので、本当に参考程度にしてください。世の中何があるのかなんて、実際にやってみないとわからないので」


ぬえ「阿求は結構色々知ってるよね」


阿求「アドバイザー阿求ちゃんと呼んでください」


ぬえ「わかったよ調子乗り阿求ちゃん」


阿求「……一文字も掠ってないですけど。まあいいですよ~だ。それよりも秋にしたいことですね」


ぬえ「したいことね~。そういわれるとパッと思いつかないよな」


阿求「妖怪の皆さんは年中やりたい放題ですからね」


ぬえ「けど、そろそろ寒くなってきたし、温泉とかに行きたいかな~」


阿求「なら、紅葉狩りのついでに地霊殿の温泉に向かうのはいいのではないですか?」


ぬえ「椛狩り……あの天狗を殺すのか?」


阿求「ぬえさん。わかってて言ってますね?」


ぬえ「てへぺろ☆」


阿求「全く」


ぬえ「けど正直、紅葉狩りの意味がよくわからんのだよ。なんで人間は紅葉なんか見るために、わざわざ山に向かうんだ?」


阿求「風情を楽しむためですよ。特に日本人は風流を重んずる民族ですから、そういうことがしたくなる血が流れてるんでしょう。事実、私も紅葉狩りに向かって、山頂でつくらっれているお饅頭とかを食べに行きたいです」


ぬえ「あそこお饅頭なんて配ってるのか?」


阿求「知らなかったんですか?」


ぬえ「え~行きたいかも」


阿求「でしたら行くといいですよ」


ぬえ「これは一緒に行ってくれる流れでは?」


阿求「私、気心が知れた人とじゃないと旅行みたいなのは行けなんですよね」


ぬえ「遠回しに、お前とは友達じゃねぇからって言われた気分だわ」


阿求「遠回しというか完全に直線でしたけどね。こいしさんとかフランさんとかとは行かないんですか? 仲良しですよね?」


ぬえ「あ~、行きたいは行きたいけど、あいつらと一緒にいると結構疲れるからさ。体力いるんだよ」


阿求「なるほど。いくらぬえさんとはいえ、暴走爆裂娘二人は厳しいですか」


ぬえ「フランはまあ大人しい方なんだけど、特にこいしがね。酷いんだよ本当に」


阿求「なんとなく予想はできますね」


ぬえ「まあ今度誘ってみるかな。阿求は? 秋なにするの?」


阿求「私は少し旅行にいこうかと思います。纏まった休暇がとれたので、小鈴と一緒に外に行くつもりです」


ぬえ「外って、幻想郷の外?」


阿求「はい」


ぬえ「ずる」


阿求「なんとでも言ってください。これも稗田特権ですから。では続きを読んでいきましょうか。続いては雑学です。



 では雑学といきましょう。


 竜田揚げという食べ物がありますね。

 たまにしか食べませんが、美味しいですよね!

 ここでクエスチョン。

 竜田揚げは、どうして「竜田揚げ」というのでしょうか?



 さあなんでだと思いますか?」


ぬえ「えっ? 何でだろう? 阿求は」


阿求「もちろん答えを知ってます」


ぬえ「ぬ~……竜と田を揚げる」


阿求「竜田揚げですからね」


ぬえ「竜を田んぼにぶち込んで丸揚げにしたお肉を使っているから?」


阿求「竜田揚げするたびに田んぼがフィーバーしますね」


ぬえ「確かに」


阿求「もう答えいきますよ?」


ぬえ「くそ~。竜を揚げるはずなんだけどな~」


阿求「もはや会えるかもわからない竜を食べるという妖怪のかがみ。では答えです。



 答えです。

「竜田」とはご存知奈良の竜田川。紅葉の名所とされていますね。

 で、油の中で材料が赤く色変わりする様子が、竜田川の水の中の紅葉を連想させるので、「竜田揚げ」という名前になったんですって!


 自分も最近まで知らなかったです。


 今回は、食欲の秋にもちなんでみました。

 ではここら辺で、またお会いしましょう!



 ということです」


ぬえ「竜田川ってなんだよ?」


阿求「奈良にある川ですよ。紅葉が川を染める様が凄く綺麗で。百人一首では枕詞として使われることもあります。有名な和歌といえば“ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは”でしょうか。映画でも有名になった和歌ですね」


ぬえ「ふ~ん」


阿求「さしたる興味もないですか」


ぬえ「まあ歌で腹は膨れないからね」


阿求「まあ仕方ないですね。次のお葉書にいきましょうか。R.N.インテグラさんからいただきました。



 阿求さん、ぬえさん、こんばんは。

 インテグラでございます。


 以前、言ってたレポートを手伝った相手の友達は今も健在で、大学で同じ講義を受けてますが、放課後に

以前のレポートの手伝いについて「二度目はないと思え」と説教しておきました(笑)

 彼曰く、もう大丈夫との事ですが流石に「手伝う俺の身にもなってみろ!!」と思う程しんどかったので。


 さて、今回は命蓮寺の気まぐれ少女こと封獣ぬえ様でございますね。

 聖さんにナデナデしてもらって甘えてるのが悔しいですが。お二人には、先程私が堪能していたモンブラン……ではなく、栗のロールケーキを差し上げます。


 さて、ぬえさんに質問です。

 ぬえさんは、過去に聖さんの誕生日パーティを企画したとのことですが、どういったきっかけで恩返ししようと思い立ったのですか?


 ちなみにぬえさんの黒い服装について、異常にスカートが短い気がするのですが、決して某バブリー芸人が言ってるような、いわゆるボディコンではないですよね?


「スピーチとスカートは……」という漫才をしていた某芸人のセリフを真に受けた訳ではないと思いますが……。


 文様に、風神一扇で盗撮されないようにお願いします。


 さて、今回の雑学ですが個人的な見解も入ります事をご了承ください。

 では、今回は高速道路のトンネルから行きたいと思います。


 トンネルの入口が斜めになっているのは、あるテレビ番組で、ドライバーがトンネルへの恐怖心からスピードを落としてしまうのを軽減するためと言われてますが、私としてはもう1つあると思うんです。


 厳密にはトンネルの入口に外界の光を取り入れやすくしてトンネル突入時、ドライバーの眼がトンネル内部の暗さに慣れるまでの時間差、いわゆる暗順応を小さくするためではないかと思うんです。


 特に、明暗差が大きい晴れの昼間のような場合はこの暗順応の時間差が大きくなるがために、トンネルに入って何かあったときに対応しづらくなるのを防ぐためではないかと思います。

 逆も然りで、トンネルの出口が斜めの場合と、トンネルの出口でドライバーの目が外界の光でギョッとする明順応の時間差を小さくするのもあると思いますが……。


 ちなみに今は、トンネルの入口にはありがたい事に信号機が設置されているので、トンネル内で事故があったら入口の信号機で教えてくれます。


 その信号機も、元々は40年前に電光掲示板でトンネル事故をお知らせしてもこれを見落とすドライバーが続出して事故が悪化したことがあったので、設置されるようになったものの、6年前のトンネル天井崩落も入口に信号機があれば絶対被害は減らせたはずだと、私も悔やむ思いです。


 長くなりすみません、私からは以上です。

 この天井崩落事故があった時、まだ免許を取れない時代だったので免許を取る前にいい勉強させていただいたと思ってます!!



 へ~。車とか道路とかには詳しくないので、勉強になります」


ぬえ「後半は小難しくてよくわからなかったけれどな。まあ車なんて乗らないから別にいいけど。それより聖の話しか」


阿求「ボディコンの話しでもいいですよ?」


ぬえ「あたしの服はボディコンじゃねぇよ」


阿求「実はぴっちりくっついていたり……」


ぬえ「ないから。触って確かめればいいじゃん」


阿求「では遠慮なくスカート捲りを」


ぬえ「いいぞ?」


阿求「おや? お許しいただけました! まあ正体不明だけどね」


ぬえ「プレイエリア外だ」


阿求「クソ! 真っ暗だよ! 逆にエロイな」


ぬえ「どう転んでも起き上る。紳士ってのは気持ち悪いんだな」


阿求「まあ冗談はそれくらいにして。聖さんの誕生日を企画したみたいですが、ぬえさんは悪戯好きでそういうのは無縁だと思ってましたが」


ぬえ「別に何があったからそういうことをしたって訳じゃななんだよ。ただなんとなく……聖が喜ぶんじゃないかなって思って。別に恩返しがどうのって訳じゃないからな?」


阿求「唐突のツンデレ。ぬえちゃん可愛いですね」


ぬえ「可愛いとか言うなし」


阿求「企画して、どうお祝いをしたんですか?」


ぬえ「パイ投げ」


阿求「えっ?」


ぬえ「牛乳を使わない、豆乳と豆腐で作ったホイップをふんだんに使ったパイを、居間に来た瞬間にくらわせた。投げると避けられるから直接顔面に押し付けた」


阿求「それ怒られません?」


ぬえ「案の定、一輪には怒られた。けど聖は許してくれたよ。ただ……若い子のやることは難しいわね。とか言われたのはちょっとジェネレーションギャップを感じた」


阿求「ははは。それは仕方ないことですね」


ぬえ「まあそんな感じでお祝いしたよ。理由は本当にない。喜んで欲しかっただけ」


阿求「それが聖さんには嬉しかったんでしょうね。さて、そろそろお別れの時間が迫ってきてしまいました」


ぬえ「もう終わりなんだ。文字数平気?」


阿求「そこは気にするところじゃないですよ。え~次回のゲストは、ちょっと忙しくなるので11月は無しです! 12月にいつものこいし&レミリアさんの年末企画を持ってきますので、皆さんお楽しみに。放送予定日は年末大晦日! お葉書の募集は特にしませんが、送ってくれてもいいですよ? と、こんな感じで今日は終わりたいと思います。

 ぬえさん今日はありがとうございました」


ぬえ「あたしも久し振りで楽しかったよ」


阿求「では、本日はここまで。お相手は稗田阿求と」


ぬえ「封獣ぬえでした」


二人「バイバ~イ」

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