第四十三回 ゲスト:小悪魔
~BGM的な何か~
阿求「はい皆さんどうも、こんばんは。稗田阿求です。五月も終わりますけど、最近暑い日が続きますよね。夏前だっていうのに26度27度が普通にある日って、結構きついですよね。まあ今のところ風がいい感じに冷たいので、夏に感じるような蒸し暑さはないですけどね。
夏と言えばなんですけど。まだまだ先の話しですが夏休み! 読書感想文とかあるじゃないですか。皆さんやりますかね? 小学生とかだったらあるかもですけど、大学生とか高校だとさすがにないですか? ないですかね?
でも読書感想文って、何を読めばいいのかよくわからなくないですか? ちなみに私は色々読んでいる人なのでそういうことはないですが、普段読まない人とかだとわからないですよね。まあ好きなもの読めよって言われたらそれまでなんですけど(笑) でもちょっとくらい教えてくれてもいいじゃない? って思いません?
今日はそんなあなたの頼れる味方になれるかもしれない人を、ゲストにお呼びしました。え~、今もですねわたわたと顔の前で手を振ってそんなことないですとか言ってますけど、司書さんですからね。きっと悩める読書感想文ルーキーの助けになるでしょう。
それではこれから少しの間。私たちの声に耳を傾けて下さいね? 阿求の駄弁りリターン。スタート!」
~BGM転換~
阿求「改めましてこんばんは。稗田阿求です。ではゲストの方をご紹介しましょう。本日のゲストはこの方!」
こあ「はい。皆さんどうもこんばんは。リターンになっては初登場の、小悪魔です」
阿求「本日はよろしくお願います」
こあ「よろしくお願いします」
阿求「なんかあれですか? リターンになって雰囲気変わりましたかね?」
こあ「そうですかね? ほら、このラジオって回を重ねるごとにキャラブレが大きくなるから、その所為もあるかもしれませんよ」
阿求「ああ~……それ言われると厳しい。特にゲストの人のキャラブレが酷いですよね」
こあ「ですよね。ろくに考察もしないで勝手決めつけて、素人の書いた小説とも言えない何かですよね」
阿求「今、世の中の自称物書きを敵に回しましたね」
こあ「そんなことないですよ! きっと怒る人はそれだけ自分の実力を理解していないだけだと思います」
阿求「可愛い顔して酷いこといいますねあなたは。満面の笑みで言う台詞じゃないですよ?」
こあ「えっ? じゃあしょぼーんってしときますか?」
阿求「それはそれで酷くムカつく(笑) もう普通にしてください
こあ「はーい」
阿求「さて、冒頭でもちょっと話したんですけど。読書感想文とかって、小悪魔さん馴染みあります?」
こあ「いや……ないですね。そもそも読書感想文を書いたこともありません」
阿求「まあ生まれてすぐパチュリーさんの従者ですからね」
こあ「そうですね。でも、何の本を読みたいとかのアドバイスくらいなら私にもできますよ。これでも司書なんで」
阿求「じゃあ、中高生くらいにお勧めする本って何かありますか?」
こあ「幅がざっくりしてる……えっとですね。たぶんライトノベルが好きな人が多いと思うんですよ」
阿求「若い子は特にそうですね」
こあ「でも、ライトノベルって、面白いですけど、私なんかから見ちゃうと物足りない部分があるんです」
阿求「あ~それわかります。ストーリー重視で感情が見えにくいところありますよね」
こあ「確かに読みやすいんでしょうけど、だからこそ私は一般文芸に親しみを持ってほしいですね。アニメ化されている作品とかもおおいですし、そういうのは割りとライトノベルと同じでするする読めますし、実写映画になってる作品も同様に言えますね」
阿求「小悪魔さん的に、アニメ化や実写化されている本でお勧めはあるんですか?」
こあ「青春ミステリーとかだと、やっぱり古典部シリーズはお勧めですね。もうちょっと重めなサスペンスなら東野圭吾さんはお勧めですよ。あの人本当に凄いので、興味なくても一冊は読むといいです。あとは図書館戦争の有川浩さんとかは、女性にお勧めできる本を多く書いてますね」
阿求「やっぱり有名ぞろいですね」
こあ「響けユーフォニアムとかも原作小説あるので、一度拝読するといいですよ。映画化した作品もありますし」
阿求「はい。じゃあ読書感想文ルーキーの皆。勉強になったかな? 本当に何読んだらいいのかわからなかったら、さっき言った人たちの本を読んで見るといいですよ。さて、それではそろそろお便りの方に移りたいと思います」
こあ「はい」
阿求「では最初のお便りです。R.N.インテグラさんからいただきました」
こあ「ありがとうございます」
阿求「阿求さん、ゲストの小悪魔さん、こんばんわ。」
二人「こんばんは~」
阿求「大学4回生になって、卒業研究とレポートに四苦八苦しているインテグラです。
前回の霊夢さんへのサプライズプレゼントの陰陽玉ケーキは、大成功だったようですな。
私が咄嗟に閃いたアイデアで喜んでもらえて良かったです!!(魔理沙さん、アリスさん、咲夜さん、妖夢さん、ありがとうございました!!)
さて、霊夢さん卒業後の初ゲストは紅魔館の司書である小悪魔さんですな。
鈴奈庵在住の著者である阿求さんとは今、どんなブックトークが弾んでいるのかわかりませんが、差し入れに行きましょう。
え~差し入れに色々と貰っております。後書きに記載しておきますので、こちらではお礼だけで失礼します。ありがとうございました。
では続きを~。
では、質問に参ります。
小悪魔さんは、パチュリー様の喘息の看病も日課になってるとは思いますが、永遠亭の永琳先生からは、治療薬は貰っているのですか? それとも、既にパチュリー様の喘息は完治されてますか?
さすがにパチュリー様の喘息に、あの永琳先生の薬が効かないってことはないと思いますが...。
それと、差し入れには魔理沙さんの窃盗対策のセキュリティグッズをお送りしましたが、小悪魔さん。
紅魔館の門番の美鈴さんってほぼ年中、毎日不眠不休でしかも一人で監視してますよね?
私としては、いつも一人で門番を務めているのに、咲夜さんにナイフを投げられる美鈴さんが可哀想なので、今回は小悪魔さんの差し入れにセキュリティグッズをお贈りしましたが、私は咲夜さんに対して
「問答無用で寝ている美鈴さんにナイフで説教するぐらいなら、美鈴さんの労働環境と紅魔館のセキュリティを改善すべきでしょ!」って思います。
咲夜さん、日々美鈴さんに頭ごなしにナイフで説教垂れるぐらいなら、美鈴さんの労働環境と紅魔館のセキュリティの改善をする努力もしてください!!
小悪魔さんからも、レミリアさんと咲夜さんにそう言っていただくようお願いします!!(小悪魔さん、もし本の窃盗があったら魔理沙さんにバレないように小鈴さんと阿求さんにも相談してください)
まあ、魔理沙さんはおそらく魔法使いとしてのコレクター的な部分があるから、「死ぬまで借りるぜ」と言って、魔導書の原本をずっと自宅に置いておかないと気が済まないんでしょうけど。
確かに。美鈴さんっていつも門番やってますけど、色々な世界線の咲夜さんは、美鈴さんにナイフ投げますよね」
こあ「一応、お嬢様から賜った大事な仕事なので、その最中に寝るのはどうなんだってところだと思いますけど。でもあれって、美鈴さんのためでもあるんですよ?」
阿求「ナイフ投げるのがですか?」
こあ「はい。美鈴さんは寝ている時も気の流れを読む修行をしているんですが、それの特訓のために咲夜さんはああやって、毎日のようにナイフを投げてるんです。もしナイフを避けれるようになれば、門の前で寝てても問題ないと思いますよ?」
阿求「そんな荒療治をしてまで寝るくらいだったら、本当に素直にセキュリティを上げるべきなのでは?」
こあ「図書館はセキュリティレベルが高いですが、屋敷自体にはあまり機材は使いたくないみたいなんですよね。お嬢様のポリシーだとかで」
阿求「でもそれで侵入を許すんだったら、機材付けたほうがいいのでは?」
こあ「私もそう思ってはいるんですけどね~。お嬢様が、それじゃあ刺激が少ないでしょ? って言って聞かないんですよ」
阿求「どうにもならん、ということですかね。さて、それとは別にパチュリーさんの喘息についての質問来てますけど」
こあ「え~、パチュリー様は咳喘息で、アレルギー反応としてハウスダストがあげられるんですけど、症状を抑えることはできても完治は無理ですね。そもそも完治できるかもわからないのが喘息ですから。たぶん一生お付き合いじゃないですかね?」
阿求「永琳先生も万能ではありませんからね。医学的に難しいものは難しいんでしょう。それに症状がでなくなっても、再発してしまったら意味がないですからね」
こあ「いや~これでも毎日掃除は欠かさずやってるんですけどね~。なにぶん広いですし、ほとんど閉め切ってて埃っぽいですし。そういう理由からも、完治は絶望的ですね」
阿求「笑いごとではないんですけどね。さて、では続いてのお便りにいきましょうか。R.N 古明地 M35さんからいただきました。ありがとうございます。差し入れの方は、後書きの方に記載させていただきます。
こんにちは 超お久しぶりにお便りを書いてるコメさんです。
進学、自動車教習所通いなど色々ありましてなかなかかけずにいました。あ、ちゃんと1発で普通MT取れましたよ。
お~、おめでとうございます!
前回で霊夢さん卒業されてしまったようで残念です。
今回のゲストは小悪魔さんということで質問です。
パチェの魔導書などの整理の手伝いって大変ですか?
P.S 最初に結構空いた時飽きたのではないかと書かれてましたが、ガチで時間なかったんです(教習所通いにより)
いや~、お心遣い感謝します」
こあ「パチュリー様の魔導書整理はですね、今だから言えますけど最初は本当に大変だったんですよ」
阿求「蔵書の量も多いでしょうし、本当に大変そうですよね」
こあ「蔵書の量はまあいいんですけど。問題は魔導書っていうところなんですよね」
阿求「魔導書だと、何か問題あるんですか?」
こあ「魔導書って、アンチ魔法が掛けられてるのとか、トラップ魔法が掛けられてるのがあるんですよ。だからうかつにそれを手に取ると、ボンです」
阿求「え~、爆発?」
こあ「そうなんですよ。まあ爆発だけじゃなんですけど、爆発したり変な植物が出てきたり、異空間に飛ばされたりもしましたね。そのたびにパチュリー様が助けに来て下さったんですけど。いや~大変でした」
阿求「本一つ整理するだけでも命がけなんですね」
こあ「そうなんです。今は、パチュリー様のお陰で魔力適正も高くなってきまして、そういうことは減ってきましたけど。いや~こないだ凄いことがありまして」
阿求「何ですか?」
こあ「パチュリー様って自然に関する魔法を得意としてるんですけど、普段から一冊だけ手元に置いてる魔導書があるんですよ」
阿求「常に何か本を持ってるイメージでしたが、あれって同じやつなんですか?」
こあ「そうなんです。それでパチュリー様が珍しくお昼寝なさっている時がありまして、その時ペロッと捲ってみたんですね。興味本位で」
阿求「そしたら?」
こあ「そしたら案の定トラップ魔法がかけられてまして。しかも最上位の力だったんですよ。パチュリー様、普段から何でもないように開いていたので、そういうのないと思ったんですけどね」
阿求「それでどうなったんですか?」
こあ「一回存在が消えました(笑)」
阿求「死んじゃったんですか?」
こあ「いやそうじゃなくて。私の存在がこの世から消滅しちゃったんですよ」
阿求「なんですかその恐ろしい現象」
こあ「私も後から聞いた話なので、詳しくはわからないんですけど。何でも別空間に存在を補完されてしまったとかなんとかで、肉体と精神と魂がばらけてしまったようで。それを集め直して存在が修復されました」
阿求「よかったです。生きてて」
こあ「いや本当に。でもそれから、パチュリー様が常に触るような本は触れないようにしてますね。うっかりで死んだら笑いものなので」
阿求「生きてるから笑い話しですみますけど。洒落になりませんよ」
こあ「あはははっ」
阿求「はい、それじゃあ続いては、お便りというよりからメッセージのようなものですかね。ではお聞きくださ~い。R.N:甘味処アリスさんからいただきました。
はいどうも、甘味です。あんなこと言われちゃったらやらないわけにはいかないじゃないですか、ねぇ?
?「というわけで、今日は俺がやるわけだ」
うん。ウチの世界の紅魔館なら君にって感じだからね。今回のキャラクターは「もしもレミリアとフランに兄が居たら?」というifの世界線から生まれた、紅魔館の吸血姉妹の兄、ヴラド君です。
ヴ「よろしく頼むな!」
余談ですが今回は、本当はウチの世界の阿求の信者にやらせたかったんですが、碌な結果にならないのは目に見えていたのでやめました。まあ、ゲストキャラクターによってはやります。さて、ヴラド君から質問ある?
ヴ「雑!?もうちょいこう、何かあるだろ!?」
無い。
ヴ「そんな殺生なこと言うなよ…」
じゃあ紅魔館を人心的な面で崩壊に追い込んだ軽率で女誑しなクソ野郎、ヴラドくん。何か言っていいよ
ヴ「やめろよ!でも反省はしてる!後悔はしてない!」
スッ(中指を立てる音)
ヴ「悪かったって。じゃあ、小悪魔こと"こあ"に質問だな。小悪魔の個体数めっちゃ多いらしいけど、それぞれの意識に違いがあったりとか、個体ごとに個性があったりするのか?残念ながら俺はこあとは何もなくて…」
スッ(中指をry)
ヴ「無言で中指を立てるな!他所様だぞ!」
あ、ついでに私からも質問。正直こあさんはパチェ様のことどう思ってる?
ヴ「では、今回はこれにて!」
また次回ー。
はい。ありがとうございました~。
こあ「お嬢様と妹様のお兄さんですか。なんとも軽薄な方なのが声だけでわかってしまいましたね(笑)」
阿求「ヴラドさ~ん。鼻で笑われましたよ~」
こあ「まあ色々な世界があるということで。お近づきにはなりたくありませんが。私の個体はいっぱいあるということですが、これは妖精と同じですよ。同じような顔の別の存在がいっぱいいるって感じに考えて下さい。小悪魔っていう種族名なだけで、私がいっぱいいる訳じゃないですから」
阿求「一応、本名とかあるんですか?」
こあ「ありますよ。パチュリー様しか知りませんけど」
阿求「え~。名前を伏せるのには理由が?」
こあ「我々の神が公表してしないから、ただそれだけの理由です」
阿求「何もいえねぇ」
こあ「なので、意識は個々人による。というのが質問の回答ですね」
阿求「じゃあパチュリーさんのことは」
こあ「え~恥ずかしいですよ~」
阿求「まあまあそうおっしゃらずに」
こあ「パチュリー様のことはですね~。いい加減気持ち決めて告白しろよ。結婚式場は抑えてあるぞ! って常に思ってます」
阿求「おっと予想外の返答」
こあ「まあ知っての通り、うちのパチュリー様は某人形使いといい感じでして、すでに結婚まで秒読み段階なのですが、なにぶん二人ともヘタレで告白ができてない! 両想いなのに! だからいい加減にしろって思ってます」
阿求「当人同士のことですから、大目に見てあげれば」
こあ「いや~もうこっちは我慢できませんね~。近日中に色々と画策しようとは思ってますので、ブライダルシナリオは阿求さんに書いて頂こうかなと」
阿求「私ですか? 恋愛ものは得意ですけど……まあなんとかしましょう」
こあ「ありがとうございます」
阿求「はい。色々と脱線したような気がしますが、続いてのお便りです。R.N.雨だれさんからいただきました。ありがとうございます。差し入れの方は後書きに記載させて頂きます。
どうも皆さんこんばんは。
雨だれです。
4月が終わり、愛しい五月、またお前はやってきた。
五月病とやらにかかったようで、毎日満身創痍です。
小悪魔ですね! 本の中に閉じ込められてた娘!
小悪魔さんはご主人様とはうまくいってますか?
いってそうですけどね。
最近とある作者様の影響で紅魔館の株が急上昇しておりまして、紅魔館まるごと愛してる! って感じです。
さてさて、春は恋の季節なんて言ったりするようですが(自分の周りだけかな?)、僕は恋愛そのものに対してわりと冷めたような気がします。
世の中そうそう上手くはいかない、というのを痛感したからでしょうね。成就してもいつかは萎む、なんて十代の考えることじゃありませんねw
皆さんはどうですか? まだ若い心を失っていませんか?
恋ね」
こあ「恋ですか」
阿求「みずさんは死んでる」
こあ「そうなんですか?」
阿求「もうあの人若くないから」
こあ「可哀そうに。一生独身」
阿求「恋なんて一過性の病気みたいなものですよ。本当に。いくら相手の事が好きでもね、病が治れば好きじゃなくなるんです。だから割り切るのが大事。一生の愛なんて、フィクションの中にしか存在しないんですよ」
こあ「けれど、夫婦はそうじゃないのでは? あの人たちは、ずっと相手に恋をしていますよね」
阿求「恋をすることと、一緒にいたいと思う気持ちは、少しずれていると私は思いますけどね。恋愛っていうのは、刺激を求めるために、一緒に居続ける人間じゃなく、自分とはかけ離れた人間を求めるんです。自分では知り得なかった世界を教えてくれる。それが恋愛。変わって結婚はその逆だと思います。刺激ではなく安泰。この人とだったら一緒にいても疲れない。生活をする上で妥協しあえる。そんな関係を気づける、心の許せる相手とは結婚したいと思うんです」
こあ「でも結局、互いが好きじゃなきゃ、結婚はしないですよね?」
阿求「恋愛があるから結婚するのか、結婚を視野にいれるから恋愛があるのか。まあどっちでもいいんですけど。一緒に居られる人間のことを、嫌いになれる訳ないですよ。むしろ自然と好意を寄せてしまいます。だから人は、いつの間にか恋をしてるんです。最初からお互いが好きなんじゃなくて、お互いを許し合えるから好きになるんです」
こあ「難しいことを言ってますけど、結局お互いが好きってことですよね」
阿求「そうですね(イイトモ風)!」
こあ「でもいいな~。恋か~。私には無縁なものだと思ってます」
阿求「そうなんですか? プロポーションもいいですし、ちょっと引っかければ男なんて飛び込んで来ると思いますけど」
こあ「それって単なる肉体関係ですよね? そういうのじゃなくて、本当に相手の事を好きになるのがいいんです。一夜だけの関係も捨てがたいですけど、そういうのじゃないんです」
阿求「でもそう思ってる時は、基本出会いはないですよね」
こあ「そうなんですよね~(笑) 求めてる時ほど来ないんですよね~」
阿求「たぶん、後半年もしたら向こうから出会いがやって来るんじゃないですか?」
こあ「だといいですけど。それよりも先にパチュリー様たちですから」
阿求「そうでした(笑) はい、じゃあね。そろそろお便りの方はこれくらいにして、新コーナーの方いきましょうか」
こあ「はい」
阿求「阿求の、どうでもいい無駄知識~」
こあ「いえ~い」
阿求「これはですね。うちのリスナーさんたちはですね、よく雑学を持って来てくれる人が多いんですよ。前まではね、それをお便りのコーナーで纏めて紹介したんですけど。今回からね、お便りの質問コーナーとは別に、こういう場所を設けることにしました。まあ雑学が無い時は、普通に飛ばされるコーナーなので、皆さんあまり責任感じずに、いつも通り送って下さい」
こあ「は~い。こっからはゲストである私が読ませていただきま~す」
阿求「よろしくお願いします」
こあ「はい。では最初の雑学。R.N:インテグラさんからいただきました。
今回は、私が卒業研究で携っているスポーツカーのエンジン「ロータリーエンジン」について解説します!!(阿求さん、小悪魔さん、もし今回の解説でわからなければ、河城にとり様へ確認してみてください!!)
阿求さんと小悪魔さんは自動車の本を読まれて、このエンジンの名前は目にした事があるのではないでしょうか?
このロータリーエンジン、あの土曜夕方6時の探偵アニメや、人気自動車マンガ「頭文字D」に登場する「RX-7」という実在するクルマに搭載されているエンジンです。(考案者はドイツのバンケル技師)
私はよくわかんないので、ついていけなかったらすみません」
阿求「大丈夫ですよ」
こあ「では続きを。
そもそも基本的に自動車のエンジンは、ガソリンと空気の混ざった混合気を吸入して圧縮、そして
圧縮した混合気に、スパークプラグの火花で点火させ燃焼させることで動力を得た後、残った燃焼ガスを排気する4工程1サイクルの仕組みになっています。
ですが、一般的に今の自動車に入っているレシプロエンジンの場合、ピストンという内部で上下に往復する小さな円柱の部品が混合気を圧縮するのに対して、ロータリーエンジンの場合は、繭型(正確にはトロコイド型)のケースの中で、中心に穴の開いたおむすび状の面の丸いローターという部品がピストンの代わりに回転して、混合気を圧縮する仕組みになってます。
ここで、ロータリーエンジンのメリットは、レシプロエンジンと比べた場合――
・ローターの回転運動から、出力軸の回転運動に効率的に変えられる為にパワーロスが少なく高出力しかも部品点数が少なく軽量且つコンパクト、これによりさらにボンネットを低くできるので空気抵抗を減らせる。
・圧縮比が低いので、低速トルクが低い為に燃費は悪いものの、エンジンの高回転化が可能。(馬力=トルク×回転数、速さを求めるなら低速トルクが低くても高回転を維持する運転ができると速い!!)
・ローターの回転運動を利用したエンジンなので、低振動、低騒音に優れる。
当時ロータリーエンジンは、排ガス規制のクリアに難があったものの、排ガスと燃費の改善をされた「RENESIS」というモデルもあったんです。
このエンジンに、モーターで低速トルクをカバーしたハイブリッドカーができれば正直、こんな良いクルマ中々ないと思いますが、排ガス規制が厳しい現在では開発は難しいでしょうな。
長くなりましたが、雑学は以上です。
先月の中旬に新作が上映開始された上記の探偵アニメの映画にも、このロータリーエンジンの搭載車「RX-7」は登場するので、気になる人は是非確認してみてください!!(私はまだ観てません)
P.S.
前々回、「三月のライオン」の話題が出たので補足します。みずたつさん、「頭文字D」は名前は知っているとのことですがアニメの「三月のライオン」の島田開を演じている声優は、実は、アニメの「頭文字D」の主演声優(藤原拓海役)を16年間務められていた方です!!
嘘だと思ったら確認してみてください!!
ですって。
みず〈それは知ってる〉
阿求「なんで?」
みず〈アニメ特番があった時とかに聞いたことがあるんだよね。この人だったんだ~、と思ったことがあります〉
阿求「まあ、島田さん役の人、かなりのベテランさんですからね。それより、自分で喋ってて小悪魔さんはわかりましたか?」
こあ「??? ん? ごめんなさい。理解せずに喋ってた」
阿求「え~、見えないと思いますが今ウィキで調べたところ、ロータリーエンジンは……え~ここが先程説明した」
こあ「あっ、なるほど。こういう動きなんですね」
阿求「レシプロエンジンの動きはこんな感じで」
こあ「ふむふむ」
阿求「ロータリーの方が静なんです。それでRX-7っていうのが」
こあ「よく映画とかで見るような形ですね」
阿求「ですです」
こあ「は~……わかんね」
阿求「ですよね~(笑)」
こあ「ふふふ(笑) まあ今度にとりさんの所にお邪魔しましょうか」
阿求「ですね。はいこれでまた無駄知識が増えましたね」
こあ「はい。それじゃあもう一個無駄知識を増やしましょう! R.N:雨だれさんからいただきました。でもこれ阿求さんに勝負してるやつですよね。
阿求「やつですね。恐らくは」
こあ「では問題です。
1、料理を考案し、その料理に自身の名前がついている作曲家
2、1919年に共和国になったポーランドの首相になったピアニスト
はそれぞれ誰でしょう?」
阿求「…………ん?」
こあ「おっと、これはガチ目でわからないって顔してますよ」
阿求「一個は出ましたよ一個は」
こあ「ほお。ではその一つの答えをどうぞ」
阿求「え~、2番の答えは、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ。ポーランドの初代首相さん」
こあ「ファイナルアンサー?」
阿求「番組変わってるんだよなそれ。ファイナルアンサー」
こあ「正解!」
阿求「おお! 当たるとやっぱり嬉しいですね」
こあ「では1番の方は」
阿求「これ本当にわかんない。料理? 料理……料理……いや、作曲家でしょ? ん~~~~……ドイツ、フランス、イタリア……イタリア? イタリア料理でそういえば……なんだっけ~」
こあ「さあ制限時間が迫って参りました」
阿求「制限時間なんてあるの!?」
こあ「私の独断の偏見です」
阿求「酷い!」
こあ「さあ後10秒! 9!」
阿求「いやいや待て待て。作曲家の名前なんてほとんどわからないですよ。ここはちゃんと料理から連想をして」
こあ「4! 3! 2! 1! ゼ~~~~」
阿求「急かさないでくださいよ! きっと何とか風なんです。何とか風の何とかに入る言葉があるはずです!」
こあ「ゼロ! 残念! え~、答えはジョアキーノ・ロッシーニです。ちなみにその何とか風の料理なんですが、フランス料理で~す」
阿求「この人フランスの人ですか?」
こあ「この人イタリア人で~す」
阿求「わかるわけないでしょそれ!」
こあ「まあまあ、生まれはイタリアですが、死亡した場所がフランスだったんですよ」
阿求「くそ~。半分しかわからなかった」
こあ「むしろよくパデレフスキは知ってましたね」
阿求「初代首相だから覚えてただけです。どういう人物かまでは掘り下げて見てないですが。あ~、半分あってただけにちょっと悔しい」
こあ「普通答えられないと思いますので、充分凄いですけどね。はい。これでまた一つ無駄知識が増えましたね」
阿求「はい。以上! 阿求のどうでもいい無駄知識コーナーでした!」
~エンディングBGM~
阿求「はい。と言う訳でエンディングで~す。小悪魔さん。本日はありがとうございました」
こあ「いえいえ。こちらも充分楽しましてもらいましたよ。無駄な知識も増えましたし」
阿求「毎月聞いて行けば、確実に無駄な知識は増えていきますよ」
こあ「では毎月楽しみにしてます(笑)」
阿求「はい。それでは次回のお知らせです。次回のゲストはこの方、プリズムリバー三姉妹の方々です」
こあ「お~。一気に三人もですか」
阿求「はい。編集面倒ですね!」
こあ「頑張ってくださ~い」
阿求「次回の放送は、6月25日(月)の21時。お葉書の締め切りは22日(金)までとさせていただきます。よろしくお願いします」
こあ「お願いま~す」
阿求「では本日はここまでとします。お相手は稗田阿求と」
こあ「小悪魔でした」
二人「バイバ~イ」
頂いた差し入れ一覧。今月もありがとうございました!
R.N:インテグラさん
お二方への差し入れの内容
ブックバーコードセンサー
(本の無断持ち出しに対するアラーム機能付き
強度抜群・暗視機能有)
紅魔館・鈴奈庵入口及び内部の高性能監視カメラ
(不審者感知アラーム機能付き、強度抜群・暗視機能有)
高性能二重ドアロック
(魔理沙さんの窃盗対策)
R.N:古明地 M35さん
差入れ
阿求さんには(霊夢に差し入れで使う予定だった5000ウォンと本(何の本科は言わないが薄い)
小悪魔さんには(小悪魔専属メイド【霊夢と魔理沙を連行してきた】)
R.N:雨だれさん
では差し入れ。
シューマン ユーゲントアルバム
ドビュッシー 喜びの島
プロコフィエフ ソナタ
全部音源です。こないだ発表会がありまして、喜びの島やりました。聴いてみてくださいな。
今月はあまり本編と絡ませられなかったですが、できるだけ絡ませられるように精進します。




