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第三十九回 ゲスト:聖白蓮

~BGM的な何か~



阿求「はい皆さんこんばんは。パーソナリティの稗田阿求です」


霊夢「はいこんばんは。同じくパーソナリティの博麗霊夢です」


阿求「みなさ~ん。東方人気投票どうでしたか~。私はまあこのさい何も気にしてません。だってこれ以上順位が上がることはなけれど下がることはありますからね」


霊夢「そう卑屈になるなって」


阿求「はあああ。これが一位の貫禄ってやつですか~? 二位と千表以上の差をつけたものの余裕ってやつですか~? いいですね~。脇さえ出してれば脇巫女大好きの童貞チェリーがほいほい匂いに釣られてついて来るんですから。主人公だし? 出番あるし? 二次創作でも引っ張りだこだし? なんなの? そうやって出番の少ないわき役は巫女のわきにすら収まらないってか? 霊夢のここは魔理沙とこいしが固めてますってか? 何上手い事言ってんだよって話ですよ。

 あ~嫌だ嫌だ。これだから人気のある人は嫌なんですよ。そうやって自分天辺ですって周りに振りまいて芸能人かよお前。そういう人に限って裏ではコスイ手を使ってるに決まってるのに、世間はそれがわかってないんだよ。騙される世間は本当にクズってことがよくわかりますね」


霊夢「本音は?」


阿求「私も天辺の景色がみたい!!!!!!!!!

 嘘でもなんでもいいから、世間を騙すでもいいから私も一位になりたい! 仮初でもいいの! 皆が私をちやほやしてくれればそれでいいの! 私も6899人(HP調べ)に愛されたいの! 阿求ちゃん可愛いって言われたいのおおおおおおお!!!!!!!!!」


聖「いけませんよ阿求さん。そんな煩悩に塗れた考えを持っては。さあ、一緒に念仏でも唱えて心落ち着かせましょう」


阿求「聖しゃん。うん。阿求念仏唱える」


聖「はい。じゃあなんとなくフィーリングに合わせて一緒に~」


【二人で念仏を唱え始めた】


霊夢「え~。ちょっと精神的にやられた人がいますが、本日もラジオの方やって行きたいと思います。それではね。お便りのコーナーに行きたいと思うのですが、ちょっと後ろが黙るまで待ちましょう。その間にCMでもどうぞ」


~CM中~


さとり(声のみ)「行きたい宿がそこにある。秘境の温泉宿。地霊殿。あなたも心の疲れを、落としませんか? 皆様のご来店、ここよりお待ちしています」


~CM開け~


阿求「なんですか今の安っぽいCM」


霊夢「安っぽいって言わないの。これでも頑張った方だよ」


聖「蓮命寺も正月以外に広告作ろうかしら?」


霊夢「そんなものなくても信者はいるでしょ?」


阿求「むしろ広告作らないといけないのは博麗神社ですね(笑)」


霊夢「ぶっ飛ばすわよ本当に。はいじゃあ、改めてパーソナリティの博麗霊夢です」


阿求「はい。同じく稗田阿求です。そして。本日のゲストはこの方。蓮命寺の住職をされています。聖白蓮さんです」


聖「はい。皆さんこんばんは。聖白蓮です。本日はよろしくお願いしますね」


阿求「はい、よろしくお願いいたします。お久しぶりですね」


聖「そうですね。阿求さんとはかれこれ……?」


阿求「まあかれこれですね。いつだったかは正直覚えてないですが」


聖「霊夢さんとは」


霊夢「正月に挨拶に行った以来ね」


阿求「霊夢さん、挨拶回りなんてしたんですか?」


霊夢「一応ね。今年一年また世話になるんだから、それくらいはしないと。これでも幻想郷の管理人なんだから」


阿求「管理してるところなんて見たことないですけどね。でも意外ですね。霊夢さんは日中ごろごろの寝正月だと思ってました」


霊夢「まあ間違ってないけど、たまにはね」


聖「まあ話しただけで、特に何もしませんでしたが」


霊夢「だって宗教違うし」


聖「といいますか、神社は忙しいはずなのによく来れましたね」


霊夢「うちは年がら年中閑古鳥が鳴いてるからね。本当に」


阿求「はい。悲しい現実については忘れてしまって、そろそろお便りのコーナーに行きましょうか。といっても今回は二通しか来てないですけどね!」


霊夢「聖の人望の無さか」


聖「悲しいですね。皆さんの家に一年中念仏を唱えるトナエル君を送りつけましょうか」


阿求「そのトナエル君についてはこの際スルーしましょう。きっと関わるとろくなことにならないのが目に見えています。さてじゃあ、最初のお便りいきましょうか。R.N.雨垂れさんからいただきました。



 こんばんは。雨垂れです。

 今年も宜しくお願い申し上げます。



 はーい、よろしくお願いしまーす。



 年始の挨拶、うまくいきました!

 Simple is best ですね! レミリアさんマジ神」



霊夢「あー、好きな子がどうのってやつでしょ? 家で聞いてたんだ」


聖「どうやら上手くいったみたいですね。その方にも仏の加護があることを願います」


阿求「では続きを。



 さて、聖さんとのことでしたね。


差し入れです。

阿求さん : カシミアのマフラー

霊夢さん : 賽銭箱(尚金はない)

白蓮さん : 勤行集


 では質問。


 皆さんにお聞きします。

 今年の抱負は?


 僕はとにかく自己修練です。

 色々見聞を広めたりして、振り向いてもらえるように頑張ろうと思います。

 動機が不純かな?


 で、白蓮さん、お経読んでて「何言ってるのかわかんないなこれ」みたいなときあります?


 さて、雑学勝負です。今年一発目は、仏教関連から。ゲストがゲストですからね。


 「お盆」ってありますよね?

 帰省したり、お墓参りに行ったりする、あのお盆です。


 そのお盆、正式名称を「盂蘭盆会」といって、サンスクリット語の「ウラバンナ」(逆さ吊り)やペルシア語の「ウラヴァン」(霊魂)から来ていると言われています。

 なぜ逆さ吊りなのか?

 それは、次のような言い伝えがあります。

 お釈迦様の弟子の一人である目連尊者が、亡くなった母が地獄で逆さ吊りにされて苦しんでいることを神通力によって知りました。


 母を救いたい目連尊者は、お釈迦様に相談しました。するとお釈迦様は、「夏の修行が終わった7月15日にお坊さんを招いて、たくさんの供物を捧げてしっかりと丁寧に供養すればお母さんは往生できる」というようなことを仰りました。

 目連尊者がその通りにしたところ、無事に母が極楽浄土へ行けたことから、霊を供養する盂蘭盆の行事が始まったのでした。


 さて、どうでしょうか。

 これは、新盆の行事に出席させていただいたとき、お坊さんのお話の中で聞いたものです。

 仏教関連ですからね。これくらいは。


 というわけで、今年も宜しくお願いします!

 また相談させていただくこともあるかもしれませんが、「しょうもないやつだ」と思ってお付き合いいただけたら幸いです。


 ではこの辺で、失礼します。



 はい。相談事は出来る限りお答えしますので、どしどし来て貰って大丈夫ですよ。さてお盆ということで……」


聖「お盆のことは、恐らくいろんな人が知ってしますね」


阿求「まあ私も知ってはいますが……これは結構難しいですよね?」


聖「私は住職なので知り得ていましたが、今のご時世、お盆をちゃんとしているところなんてそうそうないですよね」


阿求「ここならそんな人、まずいないですけどね。今の現代。わざわざ茄子やキュウリでお馬さん作る人なんて下町くらいじゃないですかね」


聖「ですよね。今は外にそんなもの出していられないですし。悲しい世の中です」


阿求「技術の発展と共に、そういう風情といいますか、風習は廃れていくものですけど、やっぱりね」


霊夢「めっちゃ真面目な話してるところ悪いけど、これ一応ラジオだからね? お茶の席じゃないからね?」


阿求「こいつは失敬。さて雨垂れさん。新年早々私の勉強不足が露見してしましたが、次はこうはいきませんからね。最近負け越してて自信喪失気味ではありますが、次は勝たせて頂きます」


霊夢「阿求は得意ジャンル偏り過ぎなんだよ」


阿求「何もない霊夢さんよりはましです」


霊夢「何も無くないわよ」


聖「割りと何もないですよね?」


霊夢「あんたさっきからちょいちょい失礼だよね!」


聖「そんなことないですよね?」


阿求「天然なのか狙ってるのか判断しにくいですね」


聖「天然ですよ~」


霊夢「作為的なものを感じるわ」


阿求「まあ質問の方に戻りましょうか。今年の抱負ということですが」


霊夢「今年こそ異変が起こらないようにしたいな~」


阿求「それは神様に言って頂かないと無理ですね~」


聖「仏ではなく?」


阿求「この作品の大本を作った神です」


聖「神。みずさん」


阿求「恐れ多いですね。東方作った人ですよ」


霊夢「まあみずさんはラジオ作ってるから、この作品の神ではあるけどね」


阿求「こんな作品誰でも作れるから神とか紙みたいなもんですよ」


聖「神だけに紙ですか」


阿求「もうこの話はやめましょう。聖さんの抱負はなんですか?」


聖「今年も一年平和であること」


阿求「さすが住職」


聖「そして入会者を100人は増やして資金調達を」


霊夢「一気にダークさが増したわね」


阿求「真っ黒住職ですね」


聖「綺麗ごとでは世の中生きてはいけないんですよ」


阿求「まあそうですけど」


聖「だからこそ私は綺麗ごとで皆さんを救いたいと思っていますが」


霊夢「真っ黒なのか真っ白なのかどっちなのかわかんないんだけど」


阿求「もうどっちでもいいんじゃないですか?」


聖「うふふ~」


霊夢「阿求の今年の抱負は?」


阿求「私は……今年は主人公の座を狙いたいと思っています」


霊夢「お? 今喧嘩売られた?」


阿求「勿論、本編ではないですよ? サブストーリーでの主役を狙っています」


霊夢「まあそれならいいか」


聖「それなら私も狙っていきます」


阿求「信者の勧誘はどうしたんですか?」


聖「私が活躍できれば仏教が凄いということが知れ渡ります!」


阿求「ただの脳筋集団だということが知れ渡るだけだと」


聖「否定はしませんが、殺生はしませんよ?」


阿求「それは知ってます」


聖「ならいいです」


阿求「はい。じゃあ続いてのお便りいきましょうか。R.N.インテグラさんからいただきました。



 霊夢さん、阿求さん、そしてゲストの聖さん。こんばんは、インテグラと申します。

 2018年、心機一転でやり直したいということで、前のディアブロという名前からインテグラという名前に改名しました。(名前の由来は父親の乗っていた愛車です)


 さて、今回は命蓮寺の住職である聖先生ですね。


今回の差し入れ

霊夢さん お賽銭の10万円

阿求さん 節分用のイワシ、大豆

白蓮さん お供え用の饅頭


 聖先生に質問です。

 とある二次創作の4コマ漫画の中に、命蓮寺に遊びに来たこいしがぬえちゃんの秘密をバラす話で、その秘密というのが、ぬえちゃんが「聖先生は自分のお母さんみたいな人だ」と言っていたというものですが、実際にぬえちゃんからお母さんみたいな人だと言われたことはあるのですか?


 それと、いたずらっ子なぬえちゃんに関する、これまでに嬉しかったエピソードとかありますか?


 余談ですが、私は幼少期はぬえちゃんみたいに悪ふざけばかりしていた身で、今となっては反省してますが、ぬえちゃんが命蓮寺に居るという事が本当に恵まれてるような気がします。

 ぬえちゃんがこのラジオを聴いていたら届いて欲しいです。ぬえちゃん、聖先生を大事にしてくださいね。


P.S.

 前回の、レミリアさんのお悩み相談室の中にあった心配性について、実は私も同じ経験がありました。



 なんと。



 ですが、私の対処法の例として、アルバイト中は作業毎に作業内容に対して声出しをして、自分の中に「これで行ける」という確信を作って作業をしてました。


 家を出る前に指差しと声出しを合わせて、窓の鍵、部屋の電気、ガスの元栓を一回のみで確認してから、そこからは振り返らずに家を出てみてはどうでしょう?


 それと、大学のカウンセラーに教えてもらったのですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあります。


 何事もやり過ぎる事はやり足りないと同じくらい、正しくないという意味ですが、何事も程々が肝心です。


 もし何かあったらこの言葉を思い出してみて下さい。



 ですって。確かにやり過ぎはよくないですよね。安心感と言う理由で、恐らくレミリアさんはああ言ったと思いますが、やっぱり経験者は言うことが違いますね」


聖「もし不安になるようなことがあれば、仏にお祈りするといいですよ?」


阿求「信者を増やそうとしないでください」


霊夢「じゃあ神頼みでもいいわよ」


阿求「あなたも便乗しないでください」


聖「まあ冗談はさておき」


阿求「冗談だったんかい」


聖「一番はちゃんと医師に相談することが一番ですね。自分で調べてどうにかなるなんてことは多々ありますが、プロフェッショナルには敵わないですから」


阿求「そうですね。皆さんも何かあれば、一度医師にちゃんと相談しましょう。はいでは質問の方ですね」


聖「私は母です」


阿求「なんの臆面もなくそう言い切る根性は素晴らしいですね」


聖「ただ娘からは母と言われたことがありません。シュン……」


阿求「気恥ずかしいんじゃないですか?」


聖「そうなんですかね? 聖ってちょっとお婆ちゃん臭いよな。とか言われたんですけど」


霊夢「母越えちゃったね」


聖「そうなんですよ。お婆ちゃんであることは認めますが、やっぱりいつまでも若く見られたいのが女性というもの。色気づく訳ではありませんが、見た目的にお婆ちゃんと言われるのはちょっと抵抗が」


霊夢「まあ年寄り臭いのはわかるけど」


聖「そうなんですかね~。いつまでも若いつもりなんですが?」


阿求「パワフルお婆ちゃんですからね」


聖「仏の顔も三度までという言葉がありますよ?」


阿求「テー→テー↑テー↓はやめて下さい」


聖「結局、お母さんと言われたことは実はないんですよね」


阿求「寂しいですね。じゃあ嬉しかった出来事は?」


聖「実は、サプライズで誕生日を開いてくれたんです」


阿求「それは嬉しいですね」


聖「はい。私にとって、もう誕生日を祝うような事柄ではないですし、皆にもそう言って聞かせてありました。ただぬえだけは、そう思っていなかったみたいなんです。やっぱり誕生日なんだからって、こっちが勝手に祝う分にはいいでしょ? って言われまして。あの時は嬉しかったな」


霊夢「良い子じゃない」


聖「良い子ですよ? 悪戯が過ぎるところはありますが、根は優しい子です」


阿求「良い出来事ですね」


聖「ええ。だからこそお母さんと言われたい」


阿求「欲が出てますよ」


聖「いけませんね。気持ちを落ち着かせましょう」


阿求「はい。さて、お便りも終わったことですし。そろそろお別れの時間となってまいりました。聖さん、本日はありがとうございました」


聖「楽しかったです。たまに説法以外のことを喋るのはいいですね」


阿求「まあ聖さんがいいのなら、今度お茶にでも来てください」


聖「来て下さらないんですか?」


阿求「別に行ってもいいですけど」


聖「じゃあ来てくださいよ」


阿求「まあいいか。じゃあいずれ伺いますね」


霊夢「じゃあ今日はここまでかね」


阿求「ですね。次回のゲストは宮古芳香さんです」


霊夢「キョンシーね」


阿求「次回の更新は2/26(月)です。お便りの締め切りは23日(金)までとさせていただきますので、よろしくお願いします。では、本日はここまで、お相手は稗田阿求と」


霊夢「博麗霊夢と」


聖「聖白蓮がお送りしました」


三人「バイバ~イ」

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