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第三十五回 ゲスト:橙

~BGM的な何か~



阿求「はいどうも皆さんこんばんは。稗田阿求です」


霊夢「はいどうもこんばんは。博麗霊夢です」


阿求「夏が終わり、もう秋ですね~」


霊夢「ブースにいる秋姉妹が凄くイキイキしてるのが煩いですね」


阿求「そうですね~。どうせ後一月もないっていうのに……」


霊夢「凄い抗議してるわね」


阿求「まあ聞こえないんですが。さてさて、霊夢さんは前回夏季休暇だったのですが、いかがでした? どこか行ったりしましたか?」


霊夢「えっとね。実は紫にたのんで、ルーミアと天子と一緒に海に行ってきました!」


阿求「……はあああぁぁぁぁぁ!!!!?」


霊夢「海に行ってきました!」


阿求「はああああぁぁぁぁぁ!!!!?」


霊夢「阿求――」


阿求「はああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!! あなたと言う人は本当に酷い人ですね! 私を置いて? 三人で? 海!? はあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


霊夢「いや、最初はね? 最初は阿求も連れて行こう? って話しなったのよ」


阿求「じゃあその時誘いましょうよ!? 私も誘いましょうよ!?」


霊夢「ただね……海だと紫外線も強いし暑いし、阿求には楽しめないんじゃないかなって思って」


阿求「まあ……確かに……」


霊夢「そしたらほら、誘うのも悪いし……ね?」


阿求「……じゃあなんで今それを言ったんですか?」


霊夢「阿求の悔しがる顔が見たかったから」


阿求「本当にいい根性してますよね霊夢さんって!!」


霊夢「そんな褒めないでよ」


阿求「褒めてないですよ」


霊夢「でも実際問題、阿求には酷でしょ?」


阿求「そりゃあそうですけど……それでも一声かけてくれてもよかったじゃないですか? 友達として寂しいですよ」


霊夢「ごめんごめん」


阿求「でも、珍しい組み合わせですよね。なんでまた天使さんなんですか?」


霊夢「天子と私って、それなりに仲いいのよね。それにルーミアとも気が合うみたいだし、それなら行く? ってなって」


阿求「今度あったら無言で蹴りいれてあげましょう」


霊夢「喜ぶからやめなさい」


阿求「でもまあ、夏季休暇を堪能できたようで何よりです。私も遊びたかったな。童心に戻りたい」


霊夢「今でも十分童心だろうが」


阿求「そんなことないですよ~。達観しちゃってますって。童心っていうのは、こういう穢れのない人のことを言うんですよ」


橙「思い出せ、あの頃を。むくだったお前の心は今や見る影もない闇に染まっているかもしれないが、お前ならできるぞ橙。感情を殺すんだ……全てを失った先に私という存在があるんだよ……な~に? 阿求?」


阿求「……どっかの教授の悪影響を受けちゃってるみたいですね」


霊夢「その……なんて~の? 世界線を混戦させると火傷するわよ」


阿求「もうすでに火傷じゃすみませんよこれは」


橙「もう戻れないの……私を偽ったところで過去の私は既にいないのよ。だってそうでしょ? 人間は生きているだけで前を向いているんだもの。前さえ向いていれば、後ろなんて気にしなくても大丈夫でしょ?」


阿求「本当の心は?」


橙「若かった私をぶん殴りたい」


阿求「染まっちまったよ。真っ黒にな」


霊夢「おいこれどうするんだよ。橙の素直で可愛いボイスを録音するどころか、ドロドロの悪魔ボイスを録音してるんだけど」


阿求「小悪魔系ってことでワンチャンセーフですね。ですがそろそろ、台詞を考えるのが面倒なので、戻っていただきましょう」


霊夢「そうだな」


橙「ははは! 私を変えることなんて、神であってもでき――」


~少女調教中~


橙「……何か、悪い夢を見ていたような」


阿求「徹頭徹尾悪夢なので、可及的速やかに忘れるようにお願いします」


橙「橙わかった」


霊夢「微妙に残ってる気がするわね」


阿求「さすがの私でも全てを変えることはできなかったのでしょうか?」


橙「それで、なんで橙はここにいるの?」


阿求「今日は橙さんがゲストで収録する、ラジオの時間ですよ~」


橙「橙わかった!」


阿求「大丈夫でしょう。むくな子供ですよ」


霊夢「そうね」


阿求「はい。という訳で、ゲストの橙さんです」


橙「橙だよ~! 今日はよろしくね~!」


阿求「はいよろしくお願いします。橙さんは、夏に何かしましたか? どこか行ったりとかは?」


橙「う~ん。別にどこか行ったとかはないけど、寺子屋には何度も行って遊んだよ。楽しかった~」


阿求「寺子屋では、そういえば花火をしたって言ってましたね」


橙「うん。手持ち花火っていうの。初めてやったけど、楽しかったな~」


阿求「まあ子供は手持ちが楽しいですよね」


橙「チルノちゃん溶かすの」


霊夢「子供世界って、残酷なんだね」


阿求「にしても残忍すぎると思いますけどね。慧音さんは何を教えてるんでしょうか?」


霊夢「保健体育」


阿求「今日は話しの筋がゲスになりがちですね」


橙「チルノちゃんってなかなか溶けないんだね。ドラゴン花火を四方向から浴びせないと溶けないんだよ」


阿求「良い子の皆は絶対にやってはいけませんからね? 花火は人に向けるものではないですからね」


橙「まあ慧音先生にその後すっごく怒られたけど」


霊夢「そりゃそうだ」


橙「こいしちゃんが、これは実験なんです! って言ってなんか言いくるめてたね」


阿求「こいしさんってチルノさんのこと嫌いなんですかね?」


霊夢「ていうかあいつ、寺子屋に遊びにいくんだね」


橙「その後、ロケット花火を何発当てれば溶けるのか貼り付けにして――」


阿求「橙さん。それは拷問という列記とした犯罪行為なので、けしてチルノさん以外にはやっちゃ駄目ですよ?」


橙「う、うん。阿求なんか目が本気だね」


霊夢「そりゃそうだわ」


阿求「橙さんが幽香さんみたいになったらそれはそれで、大きなお友達の劣情を煽れるかもしれませんが、ここでは止めて欲しいですね。さて、それじゃあお便りいきますか」


霊夢「そうね」


阿求「で最初のお便りです。R.N 古明地 M35さんからいただきました。お久しぶりですね。



 お久しぶりです M35です。

 ココ最近は専門学校の受験に向けて忙しくて書けませんでした。

 あ、無事に受かりました。



 おお。おめでとうございます。



 それでは本題に入ります。

 橙ちゃんに質問 藍様や紫様ことはどう思ってますか?


続いて差し入れです。

橙ちゃんにはマタタビ(5年分)

阿求さんには世界共通商品券(7万ドル分【両替時末数切り上げ】)

霊夢さんには5000ウォン(またかとか言わないで)


 P.S 以前久しぶりに書いたら飽きられたのかと思ったとか言われてたけどそういうわけじゃないので。

 最後にこれからも頑張ってください 応援してます。



 は~い。ありがとうございます」


霊夢「こうやって昔の人もまだ見てくれてるってのが嬉しいね」


阿求「そうですね。頑張ってネタをひねり出しているだけはあります」


霊夢「いいかた」


阿求「さてさて、橙さん」


橙「何?」


阿求「紫さんたちのことはどう思ってるんですか?」


橙「えっとね~……なんだ、なんだこの感じは。思い出してはいけない、知ってはいけないと私の本能が警報を鳴らしている。駄目だ。あの人のことを思い出しては駄目だ。いないものと、存在を抹消しないと」


阿求「また別世界線からの干渉が」


霊夢「きっとその世界では、藍が全裸で待機してるわね」


阿求「橙さん。落ち着いて下さい。ここは平和な世界です。何もない世界です。むしろあなたが何かする側の世界です。あ、向こうもそうか」


橙「捕まれば死ぬ。それは自然界の法則」


阿求「橙ちゃ~ん? これ終わったらチルノちゃん燃やしにいこっか~?」


橙「うん! ……あれ? 私は何を」


阿求「私はこの子の行く末が心配です」


霊夢「同感」


阿求「それで、どうなんです実際」


橙「う~ん。藍様がやたらと構ってくるのがなんとも言えない」


霊夢「思春期の娘かお前は」


橙「でも別に嫌いじゃないよ? す……す……あれ? なんで? なんで私はこの言葉が言えないの? こんな単純で誰にでもできる簡単なことなのに、どうして私にはできないのかな……? ねえ阿求。私……どこで間違っちゃったんだろう?」


阿求「しいて言うなら、作者が最近教授の作品を思い出したのが全ての間違いですよね」


霊夢「ちなみに紫は?」


橙「好きだよ。お金くれるし」


阿求「現金な人ですね。藍さんは?」


橙「世の中には、どうなに歩み寄ろうとも理解しあえないことっていうのが存在するんだよ。だから世界は戦争から逃れられないんだ」


阿求「橙さん。今度溶かしたチルノさんを瓶に詰めて経過観察しましょうか」


橙「うん! ……橙はいったい」


阿求「言っててなんですが、チルノさん嫌われてるんでしょうか?」


霊夢「人気的な問題じゃない?」


阿求「一先ず橙さんの家庭内事情は触れない方がいいということがわかりましたので、次にいきましょうか。R.N ダークネロさんからいただきました。



 どうも、ダークネロです。最近自分の周りがどんどんリア充になってて焦ってます。ホント爆発すればいいのに。ボクだって少しは出会いが欲しいんだよ~。べっ、別にリアル中二病患者だからモテないわけじゃないもんね。


さて差し入れですね。

霊夢氏→求人雑誌(ラジオ以外にも安定した収入源を!)

阿求氏→ヴィオニッチ手稿

橙氏→マグロ一年分(自己管理でお願いします)


 では質問ですね。橙氏、マヨヒガの猫にはどのくらいなつかれてますか? ボクは犬があまり得意でないのによその犬に八割方なつかれてます。


 今日はここまでです。あと阿求氏、今一番したいプレイは何でしょうか? わりと興味深いです。



 プレイってなんでしょうかね? Hの方ですか?」


霊夢「それは放送できんぞ?」


阿求「まあ私は虐めたり虐められたりは好きじゃないので、イチャイチャできればいいんじゃないですか?」


霊夢「でもって、マヨヒガってあんたたちが暮らしてる場所のことじゃなかったっけ?」


橙「うん。でもマヨヒガの猫っていうのはいるんじゃない?」


阿求「ていうかそれ、橙さんですよ?」


橙「え?」


阿求「いや、え? じゃなくて」


橙「……この話はなかったことに」


阿求「過去は振り返らないんだろ?」


橙「たまには過去を振り返らないといけない時もあるんだよ。人間は間違いを犯す。二度と同じ間違いをしてはいけないなら、人間は何から学ぶと思う? そう、過去からなんだよ」


阿求「そしてその過去から何も学ばないのもまた人間の側面なんだよ。諦めて今を受けとめなよ。心の底から笑ってあげるから」


橙「これだから人間って汚いよね。弱い者を見ると圧力をかけたくなるその思想。本当に人間って汚い」


霊夢「お前らは何と争ってるんだ?」


阿&橙「人間性と社会の関係かな?」


~その日。霊夢は考えることを止めた~


阿求「さて、それじゃあ次いってみましょう。R.N.ディアブロさんから頂きました。



 こんばんは、この前のテストの科目単位が無事通って一安心のディアブロです。

 一時はどうなることかと、ヒヤヒヤしましたが。(こういう時に、慧音先生に褒められたい……)


 さて、今回は橙さんがゲストなので、差し入れの内容は

鰹のたたきを霊夢さん、阿求さん、橙さんにお送りします。


 それから、霊夢さん。

 前回、お休みされて体調の方いかがですか?

 無理なさらないよう、お気をつけて。


 また、前回の差し入れで、河城にとり作の芝刈り機をお送りしましたが使用してみての感想はいかがでしたか?

 夏の間の神社の雑草狩りが楽しければ幸いです」



霊夢「休んで体調は万全よ。それと芝刈り機。癖が強いけど使い心地は良いわね。助かるわ」



阿求「では、本題の質問に行きたいと思います。

 橙さんへは2つ。

 八雲家の紫様は、親友である幽々子様と会話を楽しまれているかと思いますがその間に、妖夢さんに遊んでもらったことはありますか?

 それから、同じネコ科のお燐さんとは遊んだことはありますか?

(「あたいの地霊殿に遊びに来なよ!」みたいに誘われたことはありますか?)


 そして霊夢さんにも2つ質問です。

 魔理沙さんが神社に遊びに来られた際は、霊夢さんの家事を手伝ってくれたりすることはあるのですか?

逆に、魔法の森にある魔理沙宅に遊びに行ったことはありますか?



P.S.

 前に母とクイズ番組見てて、「行灯」の読みを答える問題で母が「ちょうちん」と回答したのに対し、「あんどん」やろと回答したのですが、答えが出てから(正解は「あんどん」)、母に「だって似てるんだもん!!」と言われたことがありました。

(ちょうちんは「提灯」と表記、全然違うような…。)

 慧音先生は、これ聞いてどう思うんだろう……。



 あ~……めっちゃわかる~」


霊夢「あんたその年で大丈夫?」


橙「阿求って本当に10代前半?」


阿求「自分でもたまに幾つか忘れますが、10代前半です」


橙「でもその言い間違いは……」


阿求「いや、違うんですよ。なんていうか、似てる感じのものを言ってしまうというか、口が滑るんですよね。それになんか、提灯と行燈ってどっちも光ってますし」


霊夢「そんな解釈でいいのか? 地面と空中の違いがあるぞ?」


阿求「まあそうなんですけど……事実間違えることは間違えるので、自分でもわかってはいるんですけどね~」


橙「阿求ってお婆ちゃんだね」


阿求「ははは~、それは失言ですよ橙さん?」


橙「あ、これ橙死ぬやつ」


~少女調教中~


阿求「橙さんは妖夢さんに遊んでもらったことってあるんですか?」


橙「うん、橙、妖夢さん大好き~。阿求さんも大好き~」


阿求「いいこいいこ~」


橙「わ~い」


霊夢「いや、駄目だろこれ」


阿求「橙さんは優しい人になったんですよ」


橙「優しさって、偽りの偽善なんだよね。だから私は永遠の偽善者ってことなんだよ。笑えよ。偽りに染まった私のことを嘲笑えよ!」


霊夢「もうこいつのキャラがわからなくなってしまった」


阿求「実際のところ、妖夢さんとの仲ってどうなんですか?」


橙「実はそんなに知らないよ?」


阿求「そうなんですか?」


橙「うん。だって紫様が幽々子様と話してる時は、橙は家にいるし」


阿求「あ~。つまり紫さんは幽々子さんの家に行くけれど、橙さんはそのまま紫さんの家にお留守番ということですね」


橙「うん。いいこにしてるんだ~」


阿求「てっきり一緒にいるものだと思ってました」


橙「橙はほら、紫様の式じゃないから……なんで紫様の式じゃなかったんだろう?」


霊夢「あからさまに落ち込んでんじゃないわよ」


橙「ともかく、妖夢のことはよくわかんない」


阿求「なるほど。燐さんのことは知ってるんですか?」


橙「存在くらい」


阿求「ミリ程度も会ってないですねこれ」


橙「だって会う機会なんてないんだもん。そりゃあ寺子屋とかに来てくれれば話は別だけど」


霊夢「燐は別に勉強する必要もないし、教えられるほど頭もよくないしね」


橙「だから、地霊殿には年中発情期の猫しかいないってことしか知らない」


阿求「誰情報ですかそれは」


橙「もちろんこいしちゃん!」


霊夢「あいつは本当にろくでもないな」


阿求「もう少しあいつの言葉が疑った方がいいですよ?」


橙「あいてを信じられなくなった時が、人が本当に孤立してしまう瞬間だと思うんだよね。だから私は、まずはちゃんと相手の話しを聞いてあげることにしてるんだよ。そうしたらほら……相手の弱みも握れる可能性も増えるし」


阿求「本当は誰も信じてないでしょあなた」


橙「当たり前じゃん」


阿求「こんな人間のクズのことは置いといて、魔理沙さんってどうなんですか?」


霊夢「あいつは家に来ても何もしないわよ? たかるだけたかって帰る」


阿求「なんだかその光景が目に浮かびますね」


霊夢「ただまあ、お土産はいつも持参してくるわね。こないだは地酒を持って来てくれたわ」


阿求「へ~。あんな人でも気を使うんですかね?」


霊夢「さあね? 私があいつの家に行くときは何も持ってかないけど」


橙「霊夢ってそういうところあるよね」


阿求「ですね」


霊夢「けして褒めてないというのがわかったわ」


阿求「魔理沙さんの家にいって、基本何をするんですか?」


霊夢「えっ? あいつの家に行くときは、いつも咲夜とアリスと一緒だからな~。基本掃除?」


阿求「あの人の家って凄そうですもんね」


霊夢「そうなのよね~。いっとも本で溢れかえってて、片付けるのは結構大変なのよ。まあ殆どアリスが持ち帰るんだけど」


阿求「アリスさんがですか? またどうして?」


霊夢「どうしてってそりゃあ。夫に頼まれて?」


橙「夫?」


阿求「パチュリーさんのことです?」


橙「結婚してたの!?」


霊夢「まだよ」


阿求「いや結婚はできませんよ?」


橙「知らなかった。フランちゃん何も言ってくれないから」


阿求「そりゃあ結婚してませんからね」


霊夢「まあいつか結婚するだろうけどね」


橙「きっと幸せな家庭を築いてくれるはずだね」


阿求「もういいですか? 次いきますよ? R.N:雨垂れさんからいただきました。



 こんばんは。雨垂れです。


 負けちゃいましたか~。なんとなく予想はしてましたが。

 さすが慧音先生の生徒です。御見逸れしました。

 てなわけで、今後阿求さんへの容赦は無くなりました! 慈悲はない。



 やめて。本当に知らないこと多いんだから。



 まず報告を。ついにネットにアカウント作ることができました! みずさんに是非読んでいただきたいのですがどうしたらいいでしょうか」



みず〈ダイレクトメッセージでも頂ければお伺いしますが……〉


阿求「そして感想を残すのが苦手なみずさん」


みず〈だってね~。自分だって底辺の作家なのに、他の人の作品をあれこれ言うのは憚られるというか……お前なに様だよって思うじゃんやっぱり〉


阿求「7年以上も書いててもまだ自信を持てないこの人であった」


みず〈文才はないものでな……〉



阿求「さて、差し入れです。今回は橙さんですね。

 オレンジ!

霊夢氏…賽銭箱(神社の外に置いとくと更に効率がいいかもしれませんな)

阿求氏…夜光杯(王翰の『涼州詩』に出てきた宝物です。是非これで前回のワインを。)

橙氏…オレンジ・ペコー(名前にちなんで。美味しいですよ?)


 では質問から。

 いきなり申し訳ないのですが相談させてください。

 友人に彼氏持ちの方がいるのですが、未だ成就してもいない自分にめちゃくちゃ泣きついてきます。

 どうするべきでしょう。


 橙さん、正直藍さんのことどう思いますか? 過保護? それともちょうどいい愛情?

 阿求さん、今年の夏はなかなか天気が悪い日が多かったですが、どこかお出かけしましたか?

 霊夢さん、どのくらいのものなら素手で破壊できますか?



 まず質問に答えましょうか」


橙「ウザい!」


阿求「ばっさいり行きすぎる」


橙「さすがに過保護がすぎるよね」


霊夢「やっぱりそんな感じなんだね」


阿求「まあそれも親心ということにしときましょう」


橙「親の心子知らずとはよく言ったものだけど、子供の心親知らずっていう言葉も、その後にくっつけた方がいいと私思うな」


阿求「霊夢さんって林檎くらいは握り潰せそうですよね」


霊夢「お前、私をどう見てるんだよ?」


阿求「できないんですか?」


霊夢「これでも女なので、筋力に関しては普通なんです~」


橙「でも紫様が言ってたよ。霊夢なら西瓜くらいなら素手で叩き割るって」


霊夢「あいつ適当なことを」


阿求「でも事実じゃないですか? 霊夢さん叩き割れますよね?」


霊夢「……まあ。あれは力じゃないからね。気の伝え方で壊せるから。阿求でもできなくはない」


阿求「いや、やりませんよ?」


霊夢「求めてない」


橙「やっぱり霊夢はゴリラ」


霊夢「なんか言った?」


橙「何でも? それより阿求は夏にどっか行ったの?」


阿求「……まあ私は霊夢さんにハブられる身なんでどこにも行きませんでしたよ~」


霊夢「まだ根に持ってるのかお前」


阿求「思い出すとムカつきますね。過ぎたことなんで仕方ないですけど」


霊夢「今度ね」


阿求「約束ですよ~。それで夏なんですが、実は避暑地に行ってきまして」


橙「一人で?」


阿求「……私って友達少ないですよね……本当に。霊夢さん居なかったら、きっとこの先も一人で暮らしていくんだろうな~」


霊夢「わかったわよ! 今度どっか連れてってあげるから!」


阿求「よし! 夢の国にいきましょう! 今ハロウィンをやっているはずです!」


橙「橙も行く!」


阿求「いいですよ。お金のことは心配いりません、私が全て持ちましょう。こう見えても高取得者なので」


橙「阿求ふとっぱら~!」


阿求「楽しみですね~。収録終わったら日にち考えましょうね」


霊夢「わかったわよ」


阿求「じゃあもう一個の質問いきましょうか。つまりはあれですよね。自分は恋愛したことがないけど、友達はめっちゃ恋愛相談してくるってことですよね?」


霊夢「たぶんそうね」


阿求「よっぽど雨垂れさんが話しやすい人なんですね。しかし泣きつきてくるとは、これはまた面倒なことで」


橙「そういうのってあれだよね。本当のことを言っちゃえば面倒だけど、友人だから無下にできないっていう感じだよね」


阿求「そうですね。まあこの手の話しはみずさん得意なので、事前にレクチャーを受けてきました」


霊夢「あの人も聞き上手よね」


阿求「実際、高校時代に彼女も作ったことないのに何人もの人の恋愛相談を受けてたらしいですからね。ほとんど聞いてただけみたいですけど。

 ではお答えしましょう。


 ぶっちゃけ適当に聞いてあげればいいと思います。あまり真摯に聞きすぎる自分も疲れてしまうので、適度に流しつつ相槌を打ってあげましょう。ただその友人が何かに悩んでて、それであなたを頼っているのなら、無下にはしない方がいいと思います。もし自分がそれをやられたら、嫌だなと思うので。

 あまり参考にならないと思いますが、僕から言えることは以上ですね。


 みずさんって本当にお人よりですよね。私だったら、その話しはもういい。ってばっさりいきますけどね」


霊夢「それはお互いにちゃんと信頼関係が築かれてるからだと思うけどね」


阿求「そういうものですかね」


橙「そういうもんだと思うけど」


阿求「ですか。ならそういうことでしょう。じゃあ次の雑学勝負にいきましょうか。



 では雑学です。

 今回はムーミンから。

 ムーミン知ってますよね?



 知ってはいますが……まさかの昔のアニメから出題とは。この人いくつですか?



 ムーミンの原作のお話には、挿し絵がついています。

 その一つ『ムーミンパパの思い出』の中の、ムーミンパパがママを助けるシーンに挿し絵がついているのですが、その挿し絵が、葛飾北斎作『富嶽三十六景』の「神奈川県沖浪裏」に影響を受けているんです。構図とかそっくりだし、トーベヤンソンさんの姪のソフィさんもそう語っていらっしゃいました。

このように、ムーミンの挿し絵って浮世絵にかなり影響を受けてるんですね。


 知ってました?


 今回はこの辺で失礼します。自分ももっと知識をつけないと……と、負ける度に思う私でした。



 いやいや。それ以上の知識を身に着けてどうするおつもりですか本当に」


橙「ムーミンって何?」


阿求「ですよね。最近の子供はムーミン知りませよね!」


霊夢「ムーミンってあれよね。妖精だったわよね」


阿求「そうですね。詳しく説明すると、ウィキペディアを読み上げることになってしまうので省きますが、簡単に説明すると妖精さんです」


橙「トトロ的な?」


阿求「う~ん……トトロ的な!」


霊夢「いいのかそれ?」


阿求「よくないかもしれませんね。私もアニメが詳しい訳ではないので、なんとも言い難いですが」


霊夢「んで、阿求は知ってたの? 挿絵が……なんだっけ?」


阿求「富嶽三十六景。葛飾北斎の有名な風景画ですよ。さすがに知らないとか言わないでくださいよ?」


霊夢「いや~。たぶん実物見れば思い出す」


橙「神奈川県沖浪裏って?」


阿求「こちらも葛飾北斎が作った木版画です。版画を知らない人は調べましょう」


霊夢「んで、その葛飾北斎さんの奴に影響を受けてるの?」


阿求「実際、かなり似通った構造になっているのは事実ですね。言われないと気づけないようなものですけど。私も今日初めて知りましたよ」


霊夢「こう見ると、このコーナーってリスナーの人にも無駄知識が増えて、割りといいコーナーなんじゃない?」


阿求「私も知らないんですが!?」


橙「それは阿求が悪いということで」


阿求「私が悪いんですか! 理不尽!」


霊夢「ほらほら、まず言うことがあるでしょ?」


阿求「初耳~。これテレビ局に怒られませんかね?」


霊夢「大丈夫でしょ」


阿求「では、そろそろ次いきますよ。R.N.しゅうきさんかたいただきました。



 ちぇぇぇぇぇん!!

 橙は、みんなの橙なのさ

 Byしゅうき


 はいどうも、しゅうきです。

 もう秋、残暑残る秋。

 秋姉妹は、テンション上がってますか?



 バリ上がってますね。



 質問デース。

 この秋は、何の秋にしたいですか?

 その秋をお手伝いするものをお届けします!!


 それでは、まったねー♪



 秋と言えば!」


霊&橙「食欲の秋!」


阿求「ぶれね~」


霊夢「椛狩りなんかよりキノコ狩り」


橙「キノコ狩りなんかより栗拾い」


霊夢「そして筍!」


橙「秋は食べ物の宝庫だね!」


霊夢「食費も浮くしね。今年はマツタケも食べたいな~」


阿求「去年も食べたじゃないですか。主に私の家で」


霊夢「だから催促」


阿求「今年は御吸物にしようかな~。でも鮎も食べたいな~。ギリギリシーズンなんですよね~。だれか釣りいかないかな~」


霊夢「……仕方ないわね。今年は釣りにいくわよ!」


阿求「やりました。外に行く口実が作れましたよ! とういう訳で、今年の秋にやりたいことは、鮎釣りです!」


橙「ちなみに鮎の旬っていつなの?」


阿求「今の時期も取れますが、鮎の旬は夏ですね。7~8月が一番美味しいっていわれてます」


橙「へ~。橙は水が苦手だから、釣りはな~」


阿求「じゃあ筍の採取の時は手伝って下さいよ。霊夢さんを」


霊夢「私が取って来るんかい」


阿求「私、身体動かすのはちょっと」


霊夢「まあ釣りは来てくれるみたいだし、そこは大目にみるか」


阿求「という訳で、今年の秋にやりたいことは、釣りと筍狩りです!」


霊夢「次で最後ね」


阿求「はい。R.N.空椿さんからいただきました。



 過労により思考回路がショートしかけております。空椿です。


 ゲストが橙さんなので、猫の話を。

 我が家では猫を飼っております。マイペースな奴とアホの子、そして常にうるさい奴と愛情表現が頭突きの奴です。

 親と子供3匹というのに、どうも性格に差が出ました。何故なのか……?


 そんなわけで質問としては、猫と関わりのあった方に『印象に残ってる行動をした猫』を教えて頂きたく。猫トークを所望します。



 だそうです。


霊夢「猫ね……あれ、なんか顔がすごいことになるやつ」


阿求「フレーメン現象でしたっけ? もっと匂いを嗅ぎたくなったときに怒る現象」


霊夢「それ! それを家の境内でやってる猫がいたの!!」


阿求「何にたいしてですか?」


霊夢「わからん。ただ凄い顔してたのは覚えてる」


橙「あそこの神社って、時折変な匂いするから、臭かったんじゃない?」


霊夢「え?」


橙「臭かったんじゃない?」


霊夢「二回も言うな。うそ……臭いの?」


橙「動物にしかわかんないものってあるんだよ。霊夢」


阿求「まあ人間は、少なくとも何も思ってないでしょうし大丈夫でしょう。橙さんは何かありますが?」


橙「橙猫だし。わかんないな」


阿求「ですよね。私は交尾を目撃したことくらいでしょうか? あ~そんな季節なんだな~。ってなんだか漠然と考えてしまって。老いを感じましたね」


橙「本当に10代なの?」


阿求「10代ですよ~。猫に関してはこれくらいですかね。では恒例の無茶振りタイムで~す。



 で、毎度の無茶ぶりなのですが……。

 ぶっちゃけそろそろネタ切れです。夫婦シリーズも限界が来ました。最近仕事関係でくったくたになってるせいか、アイデアが浮かばなくなりまして……。


 なので、今回からは趣向を変えてみましょう。

 霊夢さんと阿求さんは、ゲストの橙さんにちなんでネコっ娘口調で会話してみて下さい。

 橙さんがよりネコっぽいと思った方に、いかにもどら猫がくわえて行きそうな活きの良い魚をプレゼントします。

 負けた方にはどら猫をプレゼントします(!?)


 ……プレゼントの基準? サザ○さんです。

 それでは」



霊夢「ネコっ娘口調?」


阿求「も~う。霊夢さんったらしょーがにゃいにゃ~。私がお手本をお見せするみゃ!」


霊夢「うわ、キモ」


阿求「マジレスは止めるにゃ!!」


霊夢「にゃ……う、想像するだけではずい」


阿求「恥じは捨てるみゃ。でないと後悔することににゃるよ?」


霊夢「でも阿求も猫になりきれてないにゃ」


阿求「語尾ににゃを付けるだけが作戦じゃにゃいですよ~。こうにゃって~、言葉のふしぶしぃに、はしゃみこむにゃ!」


霊夢「したったらずにしか見えないにゃ」


阿求「それは霊夢しゃんの想像力が足りてない証拠にゃ。きっとネコっ娘はみんにゃこんな喋り方のはずにゃ!」


霊夢「全国のネコっ娘ファンに謝るにゃ」


阿求「デレマスのネコ娘もこんな感じのはずじゃないかみゃ?」


霊夢「それは言ってはいけない、にゃ」


橙「阿求の勝利~」


霊夢「唐突な勝敗!? まあそろそろキツクなってきてたから嬉しいけど」


阿求「勝利者の阿求さんにはどら猫が咥えていきそうな活きのいい魚!」


霊夢「それをどら猫が咥えてどっかに行ったみたいね!」


阿求「是非もないね!」


霊夢「はい。じゃあ本日はここまでにしましょうか」


阿求「はい。ということで、橙さん。いかがでしたか」


橙「新たな私のキャラが、きっといろんな人の所で開拓されたと思うよ」


阿求「八雲不仲説は今後解き明かしましょう。次回のゲストは、蓬莱山輝夜さんです」


霊夢「引きニートを連れて来るのか」


阿求「次回放送は、未定! ということにしたいですが、ちゃんと更新しま~す。10月の30日、月曜日です。お便りの締め切りは27日金曜日までとさせていただきます」


霊夢「はい。じゃあ今日はここまで、お相手は博麗霊夢と」


阿求「稗田阿求と」


橙「橙がお送りしました」


三人「バイバ~イ」

この度、橙ちゃんのキャラをリスペクトした教授の作品は、ピクシブで『神々がぽいした幻想郷』と調べると、鬼才溢れる4コマ漫画がずらりと出てくるので、その中の一つにあります。

ご堪能ください。

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