コイン百枚千円の話。 (編集途中)
メダルゲームが好きになるような話になれば幸いです。
メダルゲームってものをやったことがあるだろうか。ゲーセンの大体隅っこか二階に設置される千円百枚とかで借りれるメダルで遊ぶあれだ。
パチンコのように金になるわけでもなくただメダルを増やすだけというゲームだ。
ギャンブルのように意味もなく、生きるためにする必要のない物トップ5に入るであろうそれは、まあなんというか駄目人間を集めやすい。
外回りのダメリーマン。学校サボってパチスロ打ってる不良。老後の趣味はそれでいいのかと言いたくなる高級そうなじいさんばあさんもいる。
けれどその中で、一点鮮やかな違和感を持った人物がいた。
お嬢様学校で有名な桐高の制服を着たままの少女は発表当時、一台で三十二名プレイ出来ると話題をさらっていた超大型メダル落としゲームでメダルカップをピラミッド積みしていた。
スロット画面には『SJP抽選中』という画面が移されており少女はそれに一瞥もくれずに目の前の巨大なルーレットに目を向ける。
ゆらゆらと振り子のように揺れるボールはポケットに入るかと思いきや縁にぶつかりまた左右に揺れ始める。けれど、だんだんと勢いをなくしていき、『GSJP』と派手な装飾が付けられたポケットへと吸い込まれていった。
「すごいねこれで4連続GSJPだ。やっぱマヤちゃんはやっぱおかしいね。毎日数千枚単位で貯メダル増やしてるし」
そう眠そうに呟くスーツ姿の男。
「そんで無謀にも君は、あの子に戦いを挑んだわけだけれども、勝てそうかい?」
そういうとサラリーマンの眠そうな目は俺を見つめる。まるで見透かされたような感じがして居心地が悪い。
「」