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シャリアンの詩集

アスレチック

作者: 沙 励按

いつになったら 私の春が来る?

いま その夢を掴みたいのに 

現実はそんなに甘くなくて

ただ今出来る最善のことを 

一つ一つこなす もどかしさ

それが 今進む力になるんだ


スタートラインに立つ 春が 

ざわつき始めると 焦り出して

周りをみると 羨ましくなって

自分だけ 悲劇の中に 閉じこもっているような

そんな 錯覚に陥る


みんなと 顔を合わせる 夏に

今が 一歩一歩になっているのだって

自分に言い聞かせて

毎日を過ごしていくうちに

いつの間にか 飛び越えられる

そうやって 壁を乗り越えていく


アスレチックの途中で 青い空を見上げて

目に映しては 匂いを吸い込んでは 

自分の未来を

今年の春も まだ遅くないと

不思議と思えて来るから

春という輝きにあやかろう


やっぱり君は凄いと気付いた 秋は

これで良いのだろうかと 自分で

振り返ったとしても 結局わたしは私で

これしか無いのだと 胸に刻み

また それを踏み台にして

階段をひたすら 駆け登る


もうやるしかない 冬こそ

ラストスパートという レールに 

ブレーキはもう 掛からない車輪に

身を任せて 心に火を灯す

そのゴールの先に また

新しい 白線が待っていたとしても


今年の春も まだ遅くないと

不思議と思えて来るから

春という輝きにあやかろう

読んで頂きありがとうございます。


何か皆様の心に届いたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] それぞれの季節の想いが、言葉にとてもよく表されていると思いました。秋の「結局わたしは私」と胸に刻むところや、冬のゴールの先にまた新しい白線が待っていたとしても、というところが心に響きました…
[一言] 春夏秋冬に合わせた主人公の心の揺れ動きが読んでいるこちらに伝わってきました。特に冬の気持ちがポジティブでとても好きです。 私も春という輝きにあやかって、成長していきたいなと思いました。 沙さ…
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