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「お父様、お母様、お義兄様、お姉様、ただいま戻りました。」
「エイプリーナ、お帰り。さあ。あの馬鹿は何を言ってきたのかな?」
「その前にエイプリーナ疲れたでしょう?座ってちょうだい。」
「お父様、ただいま戻りました。お母様、お気遣いありがとうございます。」
なんだかやっと家に帰ってきた気がしますね。婚約破棄を言われたことはそこまで傷ついていないのですが、やはり家族の心遣いはありがたいですし落ち着きますね。
さあ、何から話し始めるのがいいでしょうか?やはりオクトフィル様との会話を聞いてもらうのが一番いいかもしれませんね。こればかりは録音用の魔石を常に持つように言ってくれていたお義兄様に感謝しなければなりませんね。さすがあのオクトフィル様のお兄様なだけありますね。そうなのです実は、オクトフィル様のお兄様はわたしのお姉様に一目ぼれしてしまいあの手この手で回りに認めさせて我が家に婿入りしてきたのです!
まあ、こんな事情は置いておいて、さっそく録音しておいたオクトフィル様とのっ会話を聞いてもらいますか!
——ちなみにその後はリビングにいた使用人を含めた全員が呆れた顔になっていて、お父様とお義兄様は言い表せないほどの怖さでした。