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十.日向とのお出掛け

放火騒動から数日が経過したある日。


珍しく平日の夜に日向が来た。


「リエルー! いるー!?」


「いるよぉー?」


リビングから出てきたリエル。


「ねぇ、明日と明後日休みなんだけどさ、明日朝から家に来ない?」


「うーん。掃除どうしようかなぁ……」


「行ってくるといい。1日くらい神様も大目に見てくれるわい」


リエルが悩んでいると。

えんじいが助言をくれた。


「そうかな? じゃあ、行ってこようかな」


「よーしっ! 行こう!」


「そうじゃ、どうせなら出掛ける時用の服を買ってくるといい」


そう言ってお金をくれたのであった。


「いいの?」


「良いのじゃ」


「ちゃんと働いて返すね」


「いつも働いてもらっておる。気にするでない!」


「んー。じゃあ、有難く貰うね」


「うむ。行ってくるのじゃ」


「服ないからこのままでいっか」


白衣に袴のまま外に出る。


「リエルは似合ってるから大丈夫よ!」


「そう? ありがと」


ニッコリと微笑む。

目が合うと日向は顔を赤くしてしまう。

リエルの顔面は反則級なのだ。


「……い、行きましょ!」


「うん!」


2人で並んで日向の家に向かう。

神社から住宅街への階段を降りて。

住宅街を通っていく。


「そこだよね?」


「そうだよ! ちゃんと覚えてたのね!」


「うん。1人でも来れるよ」


「じゃあ、今度は1人で遊びに来てよ」


「うん!」


ガチャっと鍵を開けて中に入る。

中は玄関が開けて目の前が階段になっている。


「さぁ、あがって? 親は仕事でいないから」


リビングに案内される。

広い20畳程のリビングであった。


「わぁ! 広いなぁ!」


一番最初に目に入ったのは大きな黒い物体であった。


「この大きいのはなに?」


「これがテレビよ?」


ピッと付けるとコマーシャルが流れている。


「うわっ! ビックリした! これがテレビかぁ。なんか箱の先にホントに人がいるみたいだねぇ」


「ふふふっ。そう? 私は慣れてるからそうは思わないけど」


「へぇ。凄いなぁ」


テレビを食い入るように見ている。

その姿を見て日向は少年みたいだなと微笑んで見ている。


「映画になると音もすごいよ?」


「えいが?」


「うん。こういうの」


そう言ってピッとチャンネルを変える。

変えた瞬間、音が広がる。


「!?」


驚いて目と口を開いたまま固まる。

ずっと動かないリエルを見て。

日向は吹き出すのを我慢していたが。


「ぷっははははは! なんて顔してんのよ!」


「いやいや! ビックリしたよ! 音がすごいねぇ!」


「だってあの顔! ぷっふふふ。ぷふふ」


「日向笑いすぎだって!」


「ごめんごめん! 驚かせたかったんだ!」


「まったく……」


「ふふふっ。じゃあ、私の部屋に行きましょ?」


そういうと2階に上がっていく。

3部屋あるうちの一部屋に入っていく。

部屋は、普段の日向からは想像ができない。

ピンク色が大半を占め。

ぬいぐるみが並べられていた。


「へぇ。日向ってこういう色が好きなんだね?」


「うん。イメージと違うでしょ?」


「んー? でも、日向は可愛いしこういう色も似合うと思うよ? 人形も集めてるんだね。こういうの好きなの?」


リエルが日向を見ると。

顔を真っ赤にして固まっていた。

ブツブツ何か言っている。


「……ブツブツ。かわいい。私が可愛いだって。ふふっ……ブツブツ」


「日向?」


呼びかけても固まったままである。


「日向!」


顔を近づけて耳元で呼びかける。

バッとこっちを向く。

が、顔が近すぎたことに驚き。


「きゃぁぁぁ!」


ベッドに倒れ込む。

その悲鳴にリエルも驚いた。


「あっ! ご、ごめん! 驚かせて!」


「い、いや! 私の方こそごめん! 大きい声出しちゃった……」


「驚かせるつもりはなかったんだ。反応がなかったから……」


「ううん。いいの! 見せたいのがあったのよ! これ!」


小さな箱型の押しボタンのついている物。

これは一体何なのか?

真ん中はテレビと同じ感じになってそうだ。


「これは、ゲームって言うのよ?」


「げーむ?」


「中のキャラクターを自分で動かして遊ぶのよ?」


「これは、自分の部屋を飾ったり庭を作ったりするゲームなの」


「ふーん。それって面白いの?」


「自分が出来ないような部屋とかに出来たりするし、庭なんて家にないから花とか植えれないでしょ? だから、ゲームで楽しむの」


「へぇ。僕は料理したり掃除したりする方が楽しいからなぁ。日向との勉強も楽しいし?」


「ふふっ。そうね。リエルらしいわ! じゃあ、買い物に行きましょ? 服買うのよね?」


「うん! 買い物行ってみたい!」


そういうと、家を出でショッピングモールに向かう。

30分くらい歩いたところにあるのだ。

初めて見るショッピングモールにリエルは驚く。

上を見上げて呆然としている。


「へぇぇーーー。おっっっきぃぃねぇぇぇ」


「でしょ? ここなら何でも揃うから、行きましょ?」


中に入っていく。

中に入ってもリエルはキョロキョロ色んなところを見ている。


「男物の服は、こっちかしらね?」


二人で歩いていると。

突然、声をかけられた。


「ねぇ、君達さ、一緒に遊ばない? こっちは巫女さん? 可愛いねぇ」


男が二人で声をかけてきた。


「ん? なんで、君達と遊ぶの? 日向、友達?」


「違うわよ! あなた達ね、女二人だと思ったんでしょ!? コイツはこんなナリだけど男よ!?」


「「えぇっ!?」」


「あははぁ。デート中失礼しましたぁ」


男2人は去っていった。


「あの人達なんだったの?」


「リエルは気にしなくていいわ。遊び相手を探してたみたいよ?」


「ふーん。僕は日向と買い物中だから遊べないもんね?」


「んー、まぁ、そういう事」


再び歩き出す。

男物の服の店に入る。


「ねぇ、日向? この一万円でどのくらい買えるの?」


「あぁ。そっか、お金の価値は教えてたけど、物の値段の相場は教えてないもんね。ここのなら下着買って上下の服まで買えると思うわよ?」


「そうなんだ! 見てみよう!」


笑顔のリエルがはしゃいでいる。

横目から見ていると微笑ましい。

こういうとこは可愛いのだ。


「ねぇ、まだ寒いから、これだと薄いよね?」


「そういう薄いのは、上に上着を着るのよ? こういうの」


少し薄めのコーチジャケットを渡す。

パンツも色を合わせて渡す。


「それを上に着るならこれがいいんじゃない?」


「おぉ。なんか良さそう。ありがとう!」


「着てみたら?」


「着れるの?」


「すみませーん! これ試着したいんですけど……」


すると、店員さんがやってきて試着室を案内される。

中に入って着替える。

中から戸惑っている声が聞こえる。


「えっ!? 何これ? こう履いて……ここを閉めるのか……これは…………袖を通すだけか!」


「リエル~? だいじょぉぶ?」


「うん! 着れた!」


カーテンを開けると。

そこには、モデルのような男が立っていた。

リエルに見惚れる日向。


「日向? 変かな?」


「………………はっ! 全然変じゃない! 似合ってるわよ! それはもう! 凄い似合ってる!」


顔を真っ赤にしている。

服が違うだけでこうも違うのかと思ってしまう。

リエルはリエルなんだが。

雰囲気が全然違うのだ。


「そう? ならよかった。これ、来て帰れるかな?」


「店員さん、すみません。この服、このまま来てかえって良いですか?」


「お客様、とてもお似合いです! 値札を切って差し上げますね! ……ボソッ 彼女さん、羨ましいです! あんなイケメン彼氏!」


「あっ……いえ」


「では、値札切りますねぇ!」


店員はリエルの元に行き、値札を切ってくれる。


「あっ! 下着もだった!」


下着を選びに行くと。

日向が付いてこない。


「日向? これも選んでよ?」


「いやよ! 下着は自分で選んで!」


「? まぁ、何でもいいか」


適当にえんじいの履いてるのを真似して選ぶ。

特に好みというのはないのだ。


「では、お会計しますね!」


ピッピッとお会計をする。


「九千三百八十円です!」


「はい。これで」


一万円を渡してお釣りを貰う。


「ありがとうございましたぁ!」


店員さんが店の外まで見送ってくれた。

紙袋に白衣と袴を入れて持たせてくれた。


「親切な店員さんだったね?」


「えぇ。リエルだからってのもあると思うけどね?」


「なんで、僕だと親切になるの?」


「まぁ、分かんなくていいわ」


「んー。気になるけど、まぁいいか」


ショッピングモールを歩いていると。

視線が集まっている。

白衣と袴の時も視線を集めていたが。

今度は違う意味で視線を集めている。

顔面が整いすぎているのだ。


「なんか、凄い見られる気がするんだけど? そんなに変かな?」


「変じゃないわよ? 似合いすぎてるのよ。その視線には慣れた方がいいわよ? ずっと付き纏うだろうから」


「えぇぇぇ。なんかやだなぁ」


「贅沢な悩みねぇ。はぁぁぁ。私なんて一緒にいるから確実に妬まれてるわよ」


「外に行こっか?」


ショッピングモールを出ることにした。

少し行くと河原があるのだ。


「ねぇ、川のそばを歩かない?」


日向の提案に喜ぶリエル。


「いいじゃん! 川! 行こう!」


川に向かう2人。

2人を騒動が待ち受ける。

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